遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第91話 「シャモを愛した女」 1972.4.2

 アイヌの女が追われる物騒な事件に遭遇した金さん、事は大目付を巻き込んでおおごととなり、果てはともに蝦夷地へ乗り込む始末。
和人の侍を愛するものの、騙され見下されていた女哀れ。その酷薄な男を演じるスガカンがまたいい味。

琵琶湖

ロケ地

  • 与太者にからまれていたイナメを助ける金さん、夜の橋は中ノ島橋。悪党は追い払うものの、娘は金さんを不審がり川に身を躍らせる。金さんも追ってドボン。
  • 蝦夷の海産物問屋・下北屋が早駕籠をおりる夜道、下賀茂神社河合社脇。「若い娘と待ち合わせ」と言うが、刺客が出て斬られてしまう。
  • アイヌ娘の土左衛門があがる浜町河岸、嵐峡汀。金さんが駆け付けると、カナ文が先に出張っている、
  • 溺死したアイヌ娘が持っていた地図を頼りに金さんとカナ文たちが遡る目黒川、下鴨神社泉川。河畔に小屋設営、付近にアイヌの弓トラップ仕掛けられ。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)。弓を調べ毒矢と判明するくだり、こういうとき間宮林蔵がいればとお奉行がぼやくが、高崎さまは間宮死亡を告げる。
  • 江戸城イメージ、彦根城天守。遠山奉行が大目付と会談し蝦夷地行きを決めるくだり。
  • 蝦夷地積丹の荒野、不明(野焼きの後の葦原みたいな感じ)。アイヌ部落表現の「里」は民家博物館みたいな感じ。松前藩西蝦夷勤番所、両側に控所を張り出させた、西本願寺大玄関門に似た門。
  • 断罪の場から逃げた柴田、マッカ岬の方へ移動するイナメの一族に追いつく浜は琵琶湖西岸河口州。規模は大違いだが、野付半島みたいなかたちの州浜が見える。

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 おさと/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 イナメ/浜かおる 柴田右近/菅貫太郎 間宮林蔵/本郷淳 下村新兵ヱ/森幹太 坂上源吾/刈谷潤

脚本/小川英、武末勝 監督/林伸憲

※スガカンは西蝦夷奉行配下の松前藩士。奉行は坂上。悪徳商人と組み、アイヌ娘を唐人に売り飛ばしたり、オロシヤと密貿易したり、相当悪い。
※間宮林蔵は隠密設定、アイヌに心を寄せ、その危機に自らの存在を抹消し乗り出す次第。お奉行とは昔馴染み。
※アイヌの娘は唇まわりに青い入れ墨をしている設定、映像化してある。
※見苦しく縋る柴田がイナメに射殺されたあと、遠山奉行が彼女の自刃をとどめ励まし、去り際に「これにて一件落着」と呟いて去る。今回お白州は無し。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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