信長燃ゆ

信長燃ゆ

2016.1.2TX

キャスト
織田信長/東山紀之 勧修寺晴子、女御/栗山千明 近衛信基/佐藤隆太 森蘭丸/中島裕翔 織田信忠/早乙女太一 吉田兼和/笹野高史 勧修寺晴豊/渡部豪太 森坊丸/神山智洋 誠仁親王/太川陽介 丹波の局/芦川よしみ 房子/川俣しのぶ 滝川一益/金山一彦 徳川家康/山田純大 細川藤孝/池内万作 公家/蛭子能収 斎藤利三/四方堂亘 正親町天皇/安部龍太郎 黒田官兵衛/浦野REN 康子(若草の局)/白鳥羽純 お市/高岡早紀 快川和尚/津川雅彦 前田利家/風間トオル 柴田勝家/伊吹吾郎 甚助/的場浩司 上臈の局/萬田久子 森坊丸(35年後)/内藤剛士 羽柴秀吉/北村有起哉 明智光秀/石丸幹二 近衛前久/寺尾聰

原作/安部龍太郎「信長燃ゆ」 脚本/塩田千種 監督/重光享彦

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 本能寺の変秘史、ひとことで言えば公家の陰謀。しかしその公卿は信長の政敵にして崇拝者、彼が暗い企みに至る複雑なプロセスを段階を追って描く。
また、要因の一つに女性の影あり。物語は、そのひとの遺児が、変事からただ一人生き残った信長の小姓・坊丸を訪ねてくる三十五年後から語り起こされる。

本願寺西山別院

ロケ地

  • 安土・ハ見寺へ至る坂をのぼってゆく、「晴子そっくりの女御」、高山寺参道坂。坂上に祀られた石の前にいた、かつての信長の小姓・坊丸に、本能寺の変の真相を尋ねる。以降、坊丸の回想のかたちで物語が紡がれる。ラストシーンもここ。
  • 天下統一を目前にした信長が、天覧馬揃開催のため上洛する道、大覚寺心経宝塔(基壇にめぐらされた幔幕には織田家の木瓜紋)
  • 近衛前久と信長が意気投合した、二十五年前の鷹狩りの野、不明。
  • 前久の輿がゆく市中、神護寺山門内広場。内裏イメージ、仁和寺金堂と思われる(蔀戸などは一致するが、屋根が桧皮葺。合成か)
  • 信長が帝を見下ろす事態を前久が回避する馬揃会場、大覚寺梅林と竹林間の草地・遠景に心経宝塔。
  • 誠仁親王が若草の君と睦むのを見てしまう勧修寺晴子のくだり、聖護院宸殿圓満院を組み合わせて使ってある。前久がやってきて若宮を抱き上げるシーンは円満院宸殿庭園側廊下。
  • 馬揃が催されている最中に姿が見えなくなる、誠仁親王の五の宮と六の宮のくだり、晴子が内裏を捜しまわるシーンは萬福寺松隠堂(室内を使うが、石庭と塀越しに開山堂を望む図も出る)。表衣を脱ぎ捨て外へ走り出て捜すシーンは、本願寺西山別院の山門内外を用い、塀際には幔幕が複雑に張り巡らされている。この間、信長との邂逅の場面で大覚寺を挿み、戻ってみれば幼い宮たちが父親王と戯れているのを見るシーンへ繋げるが、このシーンの縁側は聖護院宸殿前縁(若草の君とその侍女がちゃっかり親王の傍らに)
  • 安土城イメージ、広い水面と山を合成、その上に「安土城天守」を合成してある。山は安土の山か。
  • 上臈の局が勅使として信長のもとにやってくるくだり、玄関は聖護院式台玄関(カメラ中から)
  • 前久のプランで勅使として安土へ赴く晴子、牛車がゆく道は神護寺書院前。安土城の門は姫路城城内を合成か。また、安土城から望む湖の図は湖北か。
  • 晴子に帝の上意への返答を聞かせると信長が言った桑実寺、晴子が疲れて膝を折る坂は正伝寺参道坂。このあと高山寺参道にスイッチ、信長はお堂前で待つ。
  • 安土から帰ったあと寝込む晴子、東宮御所?内の描写は圓満院宸殿。夜、縁先に出て笛を吹く晴子のシーンは、宸殿庭園側縁先。円満院はこのあとも同様の設定で出る。
  • 伊賀征伐、甚助の家族が皆殺しに遭うくだりで映る林は嵯峨か。前久と光秀が惨状を見るシーンも同所か。
  • 信長を仇と襲う甚助、酵素ダートか林道か。前久がピストルで防ぐ。このあと、信長が前久になぜ助けたと問うシーンは吉田神社竹中稲荷本殿前(三高碑への坂が背景に来るシーンも)
  • 天正十年年明け、安土城内ハ見寺に祀られた石に民衆が群参するくだり、高山寺境内。
  • 武田征伐に出陣してゆく信忠、城門は郡山城追手門。高遠城攻略シーンも郡山城追手門まわり、スモーク焚き。勝頼自刃の林、雑木まじり竹林に大岩のアレか。武田領を見渡す信長、不明(山上)
  • 快川和尚立てこもりの恵林寺、千手寺。参道石段と山門内外を使う。前久が門付属の梯子で楼上へ上がるシーンもある。炎上を演出してある。
  • 富士遊覧のくだり、林道と思しき山道、富士山と組み合わせの水辺(沢ノ池か)、不明。富士を映す、山中湖と思しき湖水には「イルミ」演出。
  • 大元宮に祈ったあと、信長を誅すると言い放つ前久、吉田神社大元宮(大元宮とテロップ入り、吉田兼和ら同席)
  • 安土へ招かれた家康が上がる玄関、聖護院式台玄関(上臈の局の時より広い範囲が映る)
  • 家康饗応の役を終えて下がってきた光秀に接触する吉田兼和、神護寺金堂石段下(饗応の際打擲を受け、毛利攻めに際し領地召し上げ通告のあと)
  • 勅使として信長のもとへ向かう晴子、輿がゆく道は神護寺和気公廟所前。内裏で譲位の儀の翌日、信長に将軍宣下と通知する役目。
  • 備中高松城を水攻め中の秀吉が前久の文を受け取るシーン、山上から水攻めの城を見下ろす画。
  • 少人数で安土を出立する信長、郡山城追手門から出る。門の上に天守合成。
  • 本能寺全景イメージ、妙心寺外観。法堂、仏殿、玉鳳院などが確認できる。花園会館からのビューか。

圓満院門跡

撮影協力/獨鈷抛山千手寺、高雄山神護寺、京都正伝寺、黄檗山萬福寺、本願寺西山別院、圓満院門跡、旧嵯峨御所大本山大覚寺、栂尾山高山寺、京都吉田神社、伊勢安土桃山文化村、郡山城史跡・柳沢文庫保存会、聖護院門跡、有限会社矢田商店、滋賀ロケーションオフィス、花園会館、中芸軍鶏組合、岸本乗馬センター他

※テレビ東京新春時代劇、21-23:58オンエア


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