鬼一法眼

鬼一法眼

若山富三郎主演作品
1973.10.7〜1974.3.31日テレ/勝プロダクション、全26話

原作/五社英雄、神田たけ志
音楽/冨田勲
ナレーター/睦五郎


第24話 「哀しい女」 1974.3.17

 変装の名手という賞金首を獲る過程に、ハードな人助けも加わる。異人が絡んでいるので、卍も暗躍。そして、助ける相手は異人に女をとられて懊悩という、トラウマ喚起必至のパターンであった。

御室霊場

ロケ地

  • 女掏摸から財布を取り返してやった親爺が倒れているのを見つける林、不明(里山の雑木林?手裏剣を投げた「犯人」は山の上に逃げてゆく)。親爺からは、彼の娘・お絹を身請けするための金を託される。このあと、女郎屋のある根岸さして馬を駆る道は河川敷か(草原)
  • 浅間屋へ登楼し、お絹を助けようとするも、彼女は異人向け商品にされていて抵抗に遭い一旦退く法眼、筑後守に身をやつし逃げたあと落ち合うお堂、御室霊場。内部はセット撮りか、法眼ルック一式はこの中に置いてある。
  • 宗吉がお絹を連れて逃げ、着替えさせるお堂、大覚寺護摩堂。着替え中に入る、宗吉の回想シーン、不明(欄干の無い橋の上、流れは滞水。大堰川水系か)。追っ手の男衆は石仏の向こうから現れ、二人は天神島朱橋を走り渡る。追いつかれ捕まってしまう並木は大沢池堤か。
  • 楼主・勘造の一計で法眼を殺そうとする宗吉、芝居で簀巻きにされ棄てられる水辺は広沢池東岸、舫った船に法眼がいる寸法。すぐ薦を解いてやる法眼だが、中の人は刃を向ける。
  • 外国奉行の手がのびたとパニくるフランコ、これを受けて勘造が女たちの隠し場所へ急行するくだり、鳥居本八幡宮。本殿が隠し場所という趣向で撮ってあり、セット併用。舞殿前、広場などで立ち回りが展開される。
  • 旅姿の宗吉とお絹に見送られ、賞金首「虎鮫の銀平」をひいて去ってゆく法眼、畦道は亀岡か(走田神社付近か、はさ木の見える田園地帯)

唖侍(鬼一法眼)/若山富三郎 勘蔵/内田朝雄 お絹/京春上 金太/長谷川弘 宗吉/林ゆたか 老爺/海老江寛 番太/山本一郎 お染/若山ゆかり 用心棒/滝譲二、三木昭八郎 男/沖時男、暁新太郎 お島/那智映美 おたき/内田真江 フランコ/ハル・ゴールド 菊乃(少女時代)/瞳順子 建之介(少年時代)/大森久綱 柳田藤右衛門/郡司良 柳田松江/高木峯子 ゴンザレス/レイ・ロイド 相良筑後守(卍)/勝新太郎

脚本/高岩肇 監督/太田昭和

※勘造のヅラをピストルで吹き飛ばし、正体を暴く。番太やお絹父を消した手裏剣の主は金太、勘造の手下。フランコは、異国へ運ぶ女を勘造から買っていた次第。
※浅間屋には先に「筑後守」が大身の殿さまの格好で登楼しており、法眼が隣の部屋から合図するシーンもある。
※自動馬、今回は馬房を出てくるほか、監禁拘束中の法眼の縄を解いたり、包丁持って構える女との間に入ったり。もちろん、悪党どもも威嚇。
※山本一郎の番太は、賞金首の情報を法眼に売ろうとして消される。


→ 鬼一法眼 表紙


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