水戸黄門 第一部

第26話 「越後騒動」 1970.1.26

 もう騒動はおさまったはずと越後高田へ向かう一行だが、城下に入るや不穏の気配を嗅ぐ。そして、城の奥深く幽閉されている、心あるお方様は、若き日の光圀のマドンナなのであった。
奸臣は言うに及ばず藩主まで腐っており、老公にも手の施しようなく、「越後騒動」は史実通りの決着を見る。

西教寺門前

ロケ地

  • 高田入り前、旅の一座と道連れになる老公一行、不明(丘陵地の地道、湖西棚田か)
  • 江戸からの急使が駆け入る小栗邸、不明(山門、「参道」に植込み)
  • 高田城下へ入る一行、光圀とみて待ち構えていたおみつと新之助が芝居を打って接触する町角、西教寺門前。まず、西教寺山門前で遊ぶ子らを映し、カメラ左にパン。門前の県道47号を南望の図が出るが、道自体が現在と大きく異なり細く、駐車場もまだ無く、門まわりも今と微妙に造作が違う。新之助たちが様子を窺う塀際は、西教寺塔頭安養院の北西角で、新之助が拠る木は枯木ながら今もある。このあと安養院西塀際で新之助が斬りかかってくる。この二人は小栗方でも永見派でもなく、お蓮の方を救うため動く家臣。
  • 奥向き取締の老女と永見が密会する夜の庭、不明。植込みに忍者潜み。
  • 老公の回想、将軍家御鷹狩の際、光長と駒をならべ駆けた道、北嵯峨農地竹林際(ロング)。このあと二人が立ち寄り水を貰った百姓家、不明(萱葺、軒瓦出し)←ここで「お蓮」と出会う。
  • 高田城、彦根城天守をイメージに映し、格さんと新之助が忍んで来るシーンは天秤櫓まわりの石垣際。出入り商人に化けた格さんは、天秤櫓から入る。
  • お蓮の方付きの腰元・楓(おみつの妹)を待つ格さん、西教寺山門前(先程とアングルを変えてある)、設定は町外れ大興寺の山門。楓におみつの死を告げたあと事情を聞く格さん、明智一族の墓の前あたり。おみつに追っ手が殺到するのは参道坂。このあと立ち回りの塀際も西教寺か。
  • 永見邸、西教寺塔頭か(お墨付きを届けに来た取締のお供と駕籠が待つ前の道が、けっこう急な坂)
  • 旅の一座に紛れ城内へ入る老公たち、一座と大八が入る城門は彦根城天秤櫓。制止され長持を槍で突かれるが、中立の有意の士・片山主水が出て取り繕い、無事通過。
  • 老公の書状が届き幕閣協議と語られるくだり、江戸城イメージに姫路城天守と水一門。
  • 旅の一座とともに当地を離れる老公たち+お蓮の方と楓、冒頭と同じ棚田か。

脚本/中島貞夫 監督/内出好吉

※おみつ、楓は磯野洋子二役。みつの許婚の浪人・新之助は伊吹吾郎。お蓮の方は丹阿弥谷津子、高田の殿さまは村居京之輔。永見大蔵は高野真二。


 →水戸黄門第一部表紙

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ