水戸黄門 第二部

第19話 「浪人街の決斗」 1971.2.1

 諏訪の町外れは暴徒の巣窟、町衆の難儀を見て見ぬふりの藩士たちは悪党から賂を受けており、勘定方から城代までグルという始末。彼らに江戸から知らせあり、殿の内意を受けた男が既に信濃入りという内容を受けて、隠し目付捜しがはじまる。
「その男」に天知茂がキャスティングされており、身分を隠して弱っちい芝居をしているもんだから、印籠持ち一行と「被る」。最後は「隠密」が悪を撫で斬り、亡妻の仇も討ち果たす。彼と、男運のわるい旅籠の女中の恋もからめられている。

舞子浜

ロケ地

  • 諏訪湖、舞子浜。松林で岡谷太鼓の稽古が行われていて、沖山浪人が現れ仙太の代わりにならないか、村の衆に問うシーンがある。権現崎が映り込んでいる。
  • 城代・斎藤邸、随心院薬医門。江戸から早飛脚が着いたというシーンで、前に馬が繋がれている。夜間撮影。
  • ラストシーン、お久を待つ「沖山浪人」のところへ、老公一行がやってくる街道、酒屋神社前道隈。参道と池、神社前の坂や遠景に里や山並みが映り込んでいる。城下へ引き返してゆく沖山は、谷地田沿いの道。

脚本/宮川一郎 監督/荒井岱志

※沖山浪人は天知茂、博打ですってんてんになり、旅籠代も滞っている始末で、町衆に力を期待されるが見掛け倒しを演じ切る。旅籠の女中・お久は二本柳俊恵、博打にのめり込む弟・仙太は倉丘伸太郎。沖山の妻女を犯し死に至らしめた剣客で、平野屋の用心棒をしている鬼頭は天津敏。賭場の壺振りは川谷拓三、沖山と悪党どもが対決するシーンで太鼓ののった台車を押して現れる町衆の一人に福ちゃん。


→ 水戸黄門第二部 表紙


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