水戸黄門第14部

第16話 「女傑に惚れた御老公」 1984.2.13

 手元不如意というのに困窮者に施しをした老公、なんとかしようと賭場へ出向き、残金を全てスったうえに十両の借金をこさえる。そして身ぐるみはがれた挙句、連れの志乃はあわれ囚われの身に。
老公からしてどこか緩んだこの話、悪党もどこかコミカル。しかし最後は、角兵衛獅子に身をやつした姉弟にみごと仇を討たせる形にもってゆく。

流れ橋

ロケ地

  • 最上川を遡り、新庄へ向かう老公たち(助さんと八兵衛は為替受け取りのため遅れて来る)流れ橋を渡る。橋下で老爺が追い剥ぎに遭うのを見て助け、それに格さんと由紀をつけ、老公は志乃と二人新庄へ。百姓の老爺が盗られたのは、娘を売った金。
  • 金を受け取った助さんと八兵衛が新庄へ向かう道、木津川堤法面の斜め道。新庄へ二里と書かれた道標と、燈籠に地蔵もあしらい。
  • 志乃を身請けし早発ちの助さん、金兵衛の手下に囲まれるのは流れ橋下。このとき、用心棒の浪人・仙波が、先の追い剥ぎと知れる。
  • 当地を発つ一行、草深い地道は酒屋神社奥の溜池端か。

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 志乃/山口いづみ 風車の弥七/中谷一郎 金兵衛/藤岡重慶 由紀/片山由香 影山修理/中村竜三郎 仙波弥十郎/千波丈太郎 権次/宮口二朗 藤六/松山照夫 大蔵三左衛門/永田光男 喜久/蔵下恵美 仙太郎/尾口康生 北原将光 千代田進一 大河内宏太郎 秋山勝俊 松田二三代 奔田陵 藤長照夫 お松/春川ますみ

原案・脚本/葉村彰子 監督/居川靖彦

※くじら餅屋の女将・お松のところへ老公が転がり込む。二足の草鞋の金兵衛は彼女にベタ惚れ設定、亭主だと言い張った老公にカンカン。金兵衛の乾分、松山照夫はともかく、宮口二朗のコミカルな演技は珍しくて見ものかも。永田光男はラス立ち終わったあとにへいこら出てくる家老。


 → 水戸黄門第14部表紙


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