水戸黄門第14部

第2話 「悪を斬る!白狐の剣」 1983.11.7

 二本松領へ立ち寄った一行は、悪代官に泣かされる民を助けに現れる、謎の白狐仮面を見る。
救世主の正体はキャスティングで既に明らか、彼女をおびき出す仕掛けの刑場が、ラス立ちの場となる。

平岡八幡宮

ロケ地

  • 白河を出て奥州街道を下り、二本松領郡山盆地に入る老公一行、大内亀岡道を南へ。八兵衛から温泉行の話が出て、老公がそれを諾う。このあと、里人が騒然となり走ってゆくのを目撃するのは辻堂前。
  • 病の母を抱える娘に年貢皆済を迫り、払えぬとあればと連行してゆく役人たち、庄屋が出て縋るが振り払われる町角、不明(山裾に道が通じ、里居の蔵や萱葺の家は道の下に位置する立地、暴将初期などにもよく出てきた場所)
  • 三春駒を売るおその、平岡八幡宮石段下広場。代官のドラ息子がおそのに目をつけるくだり。拉致るところ、老公らが阻む。
  • 村の若者たちが直訴の相談をぶつ小屋、不明(山中の林間、植林杉か)。この小屋へ役人が殺到、白狐が出て戦うが撃たれ負傷、逃げた白狐が弥七と対峙するやしろは鳥居本八幡宮、舞殿まわりで芝居。
  • 野良へ出ているおきみに見舞いの品を持って来る音三、北嵯峨農地田地か。軍次らが出て音三を逮捕して連行。
  • 巡視の家老が来る街道、谷山林道か(両側切通しの山道)。家老に駕籠訴の庄屋だが、駕籠の中は代官で逮捕されてしまう。
  • 夜の祠で笛を吹く、白狐姿のおその、大覚寺天神島祠裏手(鳥居付近に石仏と灯明あしらい)。代官の倅は縛って転がしてあり、やがて白狐面が二人出て、次いで老公が現れる次第。このあとおそのの出自と事情告白タイム。
  • 庄屋ら三人が磔と布告する高札、セットのほか大内神社が使われ、指定木の大杉の根方に木札が立てられる。高札を見て騒ぐ里人のシーン、蔵脇に竹収納棚が付いた一件は北嵯峨か。
  • 磔の刑場、酵素河川敷。白狐は騎馬でダートを走ってくる。助格の白狐は鉄砲隊を始末。
  • 当地を発つ一行、谷内田の道か。

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 由紀/片山由香 おきみ/丸山秀美 益造/田中春男 喜左衛門/稲葉義男 田沢正之助/岡崎二朗 軍次/南道郎 下野屋/小林重四郎 田沢庄太夫/高野真二 常吉/内田直哉 音三/下塚誠 内藤四郎兵衛/溝田繁 仔分/大矢敬典 工藤/田中弘史 美松艶子 松村真弓 福中勢四郎 おその/松坂慶子

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也

※南道郎の二足の草鞋にまいないを渡す老公、しかしおひねりの中は石ころというオチで、黄門さまの上品なお茶目ぶりがおかしい。
※おそのは二本松藩勘定吟味役の娘、彼女の父は、いま郡山代官になりおおせている田沢の公金横領の罪をおっつけられ、母も後を追うように亡くなった設定。おじさんと称する益造は、元使用人。事後おそのはお家再興を望まず、このままの暮らしを選択。


 → 水戸黄門第14部表紙


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