水戸黄門 第四部

第3話 「人情・榛名おろし」 1973.2.5

 老公が渡し場で見た陽気な侍は、三年もの間高崎のだるま市へ通い、不可解な行動をとり続けていた。彼が背負った仇討ちという重い枷は、追っ手に囲まれた土壇場で老公によって除かれ、長き韜晦の日々は終わるのであった。

長谷八幡宮

ロケ地

  • 高崎宿手前の柳ケ瀬渡し、大堰川か。聞多との出会いのほか、絵師が身を隠す、追っ手の会話を弥七が聞くなどの芝居もある。
  • だるま市会場、どこかの境内か。植込み際に露店設営、立派な懸魚付きの破風ちらり。
  • 聞多がだるまに目を入れて流す川、犬飼川か(法面が似ている)。汀には演出と思われる小屋。
  • 公一郎の切腹を止めに行く聞多、ここへ追っ手が殺到し逃れる夜の神社、長谷八幡宮。鳥居〜本殿まわりで大立ち回り。苦戦するうち郡奉行と手勢が押しかけ絶体絶命のところへ、老公が駆け入り、印籠の出番と相成る。
  • 武士を捨てた聞多、仇討免状を流す川、さきのだるま流しと同所。今回は、見送られて発つ一行が木橋を渡ってゆく(これが下河原橋の旧態とも思われるが、見返りの土手に河畔林が見当たらないので疑問符ついたまま。橋脚に漂着物がからみついている)

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 風車の弥七/中谷一郎 うっかり八兵衛/高橋元太郎 天童玄蕃/郷^治 吉沢典膳/河津清三郎 矢崎源九郎/御木本伸介 横倉聞多/近藤洋介 寺本勝之助/原田清人 忍/伊藤栄子 滝田公一郎/蜷川幸雄 大矢正利 小坂和之 八尋洋 泉好太郎 来路史圃 原田逸夫 大城泰 石塚清雅/中丸忠雄

脚本/津田幸夫 監督/山内鉄也

※御木本伸介は上総大滝藩の剣指南役、仇討ちがなされぬことに焦れた殿さまの意を受けて来ている。郡奉行は河津清三郎。忍は聞多の妹、公一郎の妻。公一郎は聞多らの長兄を斬ったが、暴れる酒乱を制しようとしただけなので、聞多は仇討ちができなかった次第。


 → 水戸黄門第4部表紙


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