水戸黄門 第四部

第31話 「仇討無用」 1973.8.20

 駄賃を貰って親切を売る、尾羽打ち枯らした浪人は、二十六年もの間仇を求め彷徨っていた。当の仇の記憶もおぼろな又四郎は、人伝に聞いた人相で、事もあろうに老公を仇と誤認。やっつけたヤクザが襲い来るなか、生き別れの妻子との涙の再会もあったりして、話は騒がしくにぎやかに展開してゆく。

日光東照宮

ロケ地

  • 老婆の荷を持ってやる又四郎を見かける老公、街道は不明(山道、林道か)
  • 父の屋敷に出入りしていた治助から、仇の話を聞く又四郎、下鴨神社泉川畔。仇の容貌を「六十過ぎの隠居に化けていて、お供の番頭が二人」と聞かされる。
  • 弥七とお新が日光へ向かう街道、不明(山道)
  • 又四郎の娘・お若(自ら買って出て仇のいる宿を見張りに来た)を保護した翌朝、東照宮神域を行く老公ら、日吉大社境内杉並木の道。これに先立って山伏が法螺を吹くシーンが出て、滝は菩提滝(滝上にも滝下にも山伏)東照宮陽明門を遥拝する老公の画を作ってある。
  • 親分の権九郎に、浪人とその娘を見つけたと報告しに来る手下、西明寺参道橋・指月橋。神橋イメージか。
  • 又四郎が老公に斬りかかり阻止されるところ、ヤクザが役人引き連れて登場するくだりは、日吉大社奥の院参詣道の坂下。立ち回りは無く印籠が出る。
  • 老公に別の生き方を示唆され得心した又四郎、一行を見送る峠は谷山林道頂上付近か。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 うっかり八兵衛/高橋元太郎 霞のお新/宮園純子 風車の弥七/中谷一郎 牛追い権九郎/沢村宗之助 治助/長浜藤夫 小浪/旭輝子 お若/松平純子 やくざ/内田勝正 老婆/吉川雅恵 伊吹新吾 川口喬 田畑猛雄 有島淳平 加茂雅幹 平河正雄 井上茂 丸平峰子 志水見菜子 渡辺憲悟 浅利又四郎/大友柳太朗

脚本/大西信行 監督/鎌田房夫

※ヤクザとの大立ち回りで足を負傷した又四郎、保護してくれた母子がなんと妻子という奇遇。妻とは祝言を挙げる前に国を出てしまい、子が出来ていた事は知らなかった次第。


 → 水戸黄門第4部表紙


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