水戸黄門 第五部

第2話 「仇討ち甲州路」 1974.4.8

 父と妹を無体な仕儀で無礼討ちにされた若者は、仇の「若様」を付け狙う。これは老公の知るところとなり、といういつもの筋だが、狂乱の若様の設定がアレに似ているだけでなく、演じているのは他ならぬスガカン。
ニセ黄門を演じて東海道を行った六兵衛たちが襲われ、傷ついたお新が一行のもとに辿り着く話も、うまくからめてある。

とこなげ口

ロケ地

  • 安里姫を連れて中仙道をゆく本物の老公一行、思い立って練馬道へ分け入る道隈は、宮前千歳線とこなげ口バス停近くの、堂ヶ峠へ向かう坂との分岐点(左中仙道、右練馬みちの道標あしらい)。大事な旅だから回り道(青梅から多摩川を遡り甲州へ出る、所謂甲州裏街道)をすると話す老公の背後に、千々川の橋がちらり。この前に映る街道は、73号かも(舗装してるっぽい)※上写真は、とこなげ口から堂ヶ峠へ向かう坂をおりてすぐの地点、バス停の方を見返ったもの。
  • ニセ黄門を演じている六兵衛一行がゆく東海道、酒屋神社奥の谷地田端(路傍に瓦葺の小屋あり、その前に茶店演出)。林は半分竹林。
  • 山道をゆく老公らにブチ当たってゆく侍の一行、保津峡沿いの道(V字谷)。このあと道が崩れて通行止めと追い返されるのは保津峡落合落下岩付近(下に渓流が見えている)。老公らは仕方なく引き返し、青梅宿に投宿の運び。
  • その頃、六兵衛一行が襲撃され渡船のところまで逃げる馬入川、木津川河川敷(右岸側、橋映らず)
  • 木島の宿を窺っていて露見した新吉、追っ手と戦う河原は保津峡落合河口(右岸側)。ピンチには、弥七が落下岩上からヘルプ介入。
  • 負傷した体を引きずって青梅宿に辿り着いたお新、彼女を尾行してきた玄竜の手下を追っかける格さん、行く手には弥七と新吉がいて挟み撃ちの道は保津峡沿いの道
  • 新吉の話を聞いた老公、「若様」源之助を誘い出す宿場はずれの野原は酵素河川敷。老公と知った関東郡代・伊那が出て万事休すの源之助は川中をふらふらと歩み、新吉に討たれ果てる。
  • お新に八兵衛をつけて残し、当地を発つ老公、保津峡落合落下岩前の崖道。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 鉄羅漢玄竜/天津敏 安里姫/小林由枝 風車の弥七/中谷一郎 岩城甚九郎/川合伸旺 木島源之助/菅貫太郎 新吉/中田博久 相模屋藤五郎/汐路章 小六/黒部進 丑松/阿部希郎 山本千恵里 福島資剛 下元年世 国一太郎 関眞吾 有島淳平 疋田泰盛 伊藤保夫 伊那半左衛門/水島道太郎 六兵衛/多々良純

脚本/葉村彰子 監督/内出好吉

※御岳詣り講中に紛れていた博久はグレていていっぱしの腕前をもつ設定で、立ち回りも多し。それはそうと劇中、おんたけって言ってた気がする…。
※たまたま視察に来ていた関東郡代、甚九郎にのせられて宿改めに赴くが、そこに老公を見てしまい平伏。


 → 水戸黄門第5部表紙


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