水戸黄門 第五部

第6話 「お新に惚れた男」 1974.5.6

 高山で、左甚五郎と並ぶ匠に会うことを楽しみにしていた老公だが、訪ねると出てきたのは昼間から酒の匂いをさせた若い男。父は亡く自分が二代目と、得意げに見せる作品が、猫にしか見えない虎。こやつを更生させる筋に、代官とつるむ悪徳商人や、健気な妹の恋などからんでくる。また、アル中が発奮するきっかけというのは、お新にひっぱたかれたことで、感激のあまり嫁に欲しいと言い出す始末なのであった。

ロケ地

  • 玄竜を避け野麦峠越えで高山を目指す一行、植林杉の山から町を見晴るかす。このとき八兵衛が漆を触ってしまい、洗い流す谷川は清滝川。おちかが通りかかり薬草を呉れる。
  • 遅れて高山へ向かう弥七、御留山の伐採を目撃するのは杉山、露見し追われ狙撃され崖落ちは保津峡落合落下岩
  • 兄が溜めたツケの利子だけでもと、おちかが酒屋の洗濯ものを引き受け洗う川、上賀茂神社ならの小川。祠脇に塀を拵えて、町中の風景にしてある。
  • 檜屋の倅・市之助が庄左衛門を連れ出し、真実をぶちまける川端、嵐山の桂川畔か宇治の中州終わりのカスケードか。
  • 当地を発つ一行、北嵯峨農地農道。老公から少し遅れて弥七夫婦が来るが、庄左衛門の求婚のことで喧嘩。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 安里姫/小林由枝 おちか/江夏夕子 庄左衛門/高津住男 市右衛門/北沢彪 外山正勝/戸浦六宏 杉田屋嘉兵衛/内田朝雄 市之助/石田信之 坂井又兵衛/森章二 酒屋の主人/北見唯一

脚本/大西信行、葉村彰子 監督/山内鉄也

※檜屋の大旦那は市右衛門、先代庄左衛門への義理から、アル中の作品を買い上げていた次第。おちかを慕う檜屋の若旦那は市之助。杉田屋は代官と昵懇の新興勢力、娘を娶せて檜屋取り込みをはかるが頓挫、始末にかかるという寸法。坂井は代官所役人、弥七を狙撃。


 → 水戸黄門第5部表紙


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ