水戸黄門 第六部

第12話 「宍道湖慕情」 1975.6.16

 格さんが旧友に会いに行くと、というパターンのお話。脱藩のかどで捕われた友・鏑木が仕える御舎弟は、我が孫を跡継ぎにと目論む城代の陰謀に巻き込まれ、鄙に身を隠していた。
あさましい争いから離れ国も身分も捨てようと言った「吉さま」に応え、自ら身を処す腰元哀れ、老公心づくしの墓標は哀しい伝説の残る島に立つ。

松江城

ロケ地

  • 国境を目指す鏑木がゆく街道と周辺、琵琶湖西岸河口州草原〜汀。遠景に八屋戸川源流部の棚田や、対岸の沖ノ島、雪嶺などが映り込む。追っ手との立ち回りは汀で。
  • 老公たちと別行動、友に会うため八兵衛を連れて松江城下へ入る格さん、鏑木が嫁を貰ってのろけ話と軽口をたたく橋は中ノ島橋。このあとセットにスイッチ、唐丸の中の友を見る次第。
  • 松江城イメージ、本物の天守。格さんが、鏑木を護送中だった横目付・橋本に身分を明かしたことから、城代に老公来たると報告が入るくだり。
  • そのまま城へ上がってしまった格さんのことを知らせに走る八兵衛、日吉大社境内・大宮川河畔。
  • 自害したという母の葬儀に出るため、牢から出され城門を出てゆく鏑木夫妻、大阪城青屋門。格さんは申し出て「人質」に。
  • 鏑木夫妻がゆく城下、相国寺鐘楼前。家へは寄らず老公のいる玉造へ行くという夫に、仔細あるゆえ家にと言う妻女・たえ、日吉大社境内か。このとき家には助さんが老公の指示を受け入り込んでいる次第。
  • 鏑木が玉造へ向かう道、琵琶湖西岸松原(助さんと八兵衛が中間のかっこうでお供。中身は石の早桶も同道)。このあと林道、崖道を経て谷川で追っ手とチャンバラ。
  • 湯治場を退去しようとする「吉さま」と老公が出くわす川辺、日吉大社境内大宮川河畔。奥に大宮橋がちらり、河畔に温泉施設の小屋などあしらい。
  • 鏑木を仕留めそこなったと知らせる早馬が走る道、放生池堤から北嵯峨か。城イメージは松江城
  • 松江城を南東濠越しに見た図のあと、嫁ヶ島が映り、墓標立つ砂浜は琵琶湖西岸にスイッチ。一行はここから船に乗って去る。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 千鶴/ジュディ・オング 松平吉透/志垣太郎 鏑木行蔵/新克利 鏑木たえ/磯村みどり 橋本太兵衛/深江章喜 利助/浅野進治郎 守田学哉 浜伸二 田畑猛雄 川浪公次郎 井上茂 宮川珠季 矢野幸男 壬生新太郎 小西由貴 河野元子 山辺兵部/岡田英次

脚本/稲垣俊 監督/居川靖彦

※殿さまの御子は娘ばかり続き、御舎弟が跡継ぎに決まっていたが、家老・山辺家に嫁した姫さまに男児ができて騒動のもとに。鏑木の妹・千鶴は吉透寵愛の腰元。吉透が離れに隠れている、玉造の湯宿の主は利助、老公らの話を立ち聞いて身分を察し、天祐神慮と勇みたつ。


 → 水戸黄門第6部表紙


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