水戸黄門 第七部

第31話 「助さん格さん子守唄」 1976.12.20

 棄老の次は子捨て、泣く泣く赤子を置き去った母は、亭主が博打でこさえた借金のカタに売られるところ。そも賭場を開帳する親分がとんだ悪者、代官とつるみ暴虐の限りを尽くしていた。
赤子を助格が拾い、身投げの母を弥七が阻止し、悪いのをまるっと懲らして一行は去ってゆくのだった。

清滝

ロケ地

  • 伊香保から渋川へ向かう温泉巡りの老公(お供は八とお新)、馬に揺られゆく道は湖西の丘陵地か(背景に雪嶺、起伏ある土地)。雪山のアップは現地?
  • 小諸の飛脚屋で為替を受け取ってきた助格、一行との合流を急ぐ街道は林道(今でもよく使う並木)
  • 赤子を抱いたおもよが追手から逃げる山道、林道脇か。子を置き去る地蔵は橋たもと、谷川沿いの山中。
  • 身投げしようとしたおもよを止める弥七、水を飲んでいた谷川は落合?おもよがいた橋は岩場の近く(木橋の橋標に「きよたき」?欄干は相当痛んでいて傾いでいる)
  • 赤子に泣かれ貰い乳を思いつく助格、洗濯する里人に声をかけると老婆の川は落合付近清滝川。逃げてくる街道は先に出た林道、嫁き遅れの娘に声をかけてしまい窮地。
  • おもよに事情を聞く弥七、清滝河原
  • 赤子が泣くせいで板鼻宿の旅籠を追い出された助格、赤子の父の浅吉と遭遇する夜道は大覚寺五社明神(浅吉にかかった追手と立ち回り)。その後子を抱いた浅吉を見つけとっちめるシーンは石仏(地蔵を足してある)〜護摩堂。
  • 老公らに保護されていた渋川宿の旅籠から出奔するおもよ、彼女を捜してお新が走る道は先に出た林道を見上げ?
  • 拉致されるおもよを乗せた駕籠がさしかかる橋、先に出た谷川の橋か。駕籠が揺れておもよが転げ落ち、浅吉らが目撃の運び。
  • 浅吉夫婦に見送られ発つ一行、別れの橋は既出の橋か(ここでは全貌が映る。橋脚はけっこうな高橋だが橋桁はごく短い。欄干はそれほど損じていないので、先のとは別の橋の可能性も。丘陵地の谷間にも見える…湖西?)

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 浅吉/樋浦勉 おもよ/珠めぐみ 仁王の寅蔵/富田仲次郎 落合弥平次/北原義郎 浪人/佐藤京一 薬屋の女房/桃山みつる 丑六/阿部希郎 馬吉/平沢彰 大井小町 田中弘史 北原将光 梶本潔 池田謙治 大矢敬典 木下サヨ子 土橋勇 寺内文夫 壬生新太郎 世羅豊

脚本/葉村彰子 監督/倉田準二

※馬子の浅吉から金を巻き上げていた親分は寅蔵、おもよ目当て。つるむ代官は落合。佐藤京一は旅籠で赤子の鳴き声に怒る浪人…この赤ちゃん、最後まで泣きっぱなし。
※ラス立ちで代官に銃突きつけられ危機一髪のところ、煙幕から八兵衛が「お控ぇなすって」と印籠をかざして現れる。


 → 水戸黄門第七部表紙


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