時代劇ロケ地探訪
■ 赤山禅院


 赤山禅院は、叡山の麓にあって京師の丑寅の守護となる延暦寺の別院。赤山明神が勧請されているが、中国名は泰山府君。陰陽道の祖神である。
現在は京都七福神のひとつとして賑わい、新年には団体参観のバスもやって来る。ここの七福神は福禄寿。

山門(内側) 参道
本殿裏手の朱玉垣 十六羅漢
 ここは、TXの新年長尺もの竜馬がゆくにおいて、御所の門に擬された。八月十八日の政変により逆賊として京を追われることになった長州の軍勢が抗議に詰めかけるくだりで、会津と薩摩の藩兵が守る御所の門がここである。一徹の武士・来島又兵衛を甲冑・騎馬姿で石橋蓮司が熱演している。
吉宗評判記 暴れん坊将軍「将軍と馬泥棒とガキ大将」では、境内が使われた。悪代官が民から無理に取り上げた駿馬を将軍に献上し出世を図るというお話で、上様の遠乗りの際取り返した馬を駆る少年の姿が参道にあり、本殿裏手付近で馬を取り上げられるきっかけとなった逃散百姓と出会う。少年が本殿裏手を歩いていると、十六羅漢のお供えをチョロまかしているその男に出会う、という図。このツブレ百姓を小林昭二が好演。
江戸を斬る II 「雛まつり殺人事件」では、おゆきに殺しの罪を着せた男を尾行する鼠小僧次郎吉の姿が、参道から本堂を使って撮られている。朱玉垣のそばに茶店がセットされている。設定は築地の八幡様。

・ロケ地探訪目次 ・ロケ地探訪テキスト目次 ・ロケ地資料 ・時代劇拝見日記
・時代劇の風景トップ ・サイトトップ