時代劇ロケ地探訪 平城宮址


ヤリ鉋・なら奈良館展示 佐紀の野に残る奈良時代の宮跡は大極殿基壇があるくらいのだだっ広い草地であったが、1998年に朱雀門が復元された。
材に国産の檜を使い、出土品から復元した瓦を焼き、柱はヤリ鉋で仕上げてある見事なもので、竹中工務店の施工になる。
その優美な姿は、二条大路からも近鉄の車窓からもよく目立つ。

 この朱雀門は、映画陰陽師において平安京朱雀門として使われた。
陰陽師としての腕前を試され鮮やかに切り抜けた安倍晴明が、源博雅に「呪」とは何かを説きつつ都大路をゆくシーンで、彼らの背後に丹の色も鮮やかな朱雀門が誇らしげに映りこんでいる。広くとられた南側の空間も、物売りなどの民衆を配し絶大な効果を上げている。劇中、両翼に見える楼閣や築地は合成。

近鉄奈良線車窓から見た朱雀門

 陰陽師では平安京に仮託されて使われたが、ここそのものの設定で、ここでなければならない「絵」が不可思議なタッチの現代劇・鹿男あおによしのクライマックスで出てくる。近鉄奈良線車内から「鹿」が見える絵のほか、自棄になったリチャードが走る電車にサンカクを投擲するくだりで登場する。夜の朱雀門がたっぷり使われている。

奈良市佐紀町

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