時代劇ロケ地探訪  出雲大神宮


 近年人気の七福神めぐりの途中にある、丹波一の宮。名の通り大国主命を祀る。元明帝の頃、和銅年間の創始という古社で、裏山から湧き出す名水を求めるポリタン族も数多い。
出雲の神様だからもちろん縁結びに功徳があり、門前では鄙びた味わいの蕎麦がいただける。

拝殿 鳥居脇の朱玉垣
本殿の玉垣 水場越しに拝殿

 ここは、三匹が斬る!「鬼と呼ぶ男に惚れて薄化粧」で、岩槻代官領として使われた。悪代官の出した奢侈禁止令に泣かされる民というお話で、千石こと久慈慎之介が蘭方医に心酔するエピソードがある。腹痛を起こし呻いているところをその医師に助けられるくだりと、医師が暗殺されるくだりに境内が使用されている。腹痛のシーンは鳥居脇の朱玉垣のそば、刺客が福本清三の暗殺シーンは本殿の玉垣のそばで撮られた。暗殺の直前、千石は届け物を頼まれ医師と別れて命を救えないことになるのだが、別れる二人の姿が手水場の屋形越しに拝殿を背にしている。もちろん、龍の口から迸る水も映っている。
 同シリーズ「父恋の、凧空に舞い草枕」では、濱崎藩領。旅の絵師に姿絵を描いてもらうお恵の姿が舞殿前にある。お恵が狛犬の下で花を持ってポーズをとっていると、「たこ」こと燕陣内が駆けてきてわざとらしくお恵のそばを通り過ぎ、狛犬をぺたぺた触り「いたいた探したよお恵ちゃん」と軽口を叩く。

 →出雲大神宮ロケ使用例一覧

亀岡市千歳町出雲


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