時代劇ロケ地探訪  勝竜寺城公園


外観 長岡京跡の南にある、1992年に整備された公園。城は応仁の乱において西軍の拠点となり、戦国期には細川氏が信長の命で入城している。その後山崎合戦において明智光秀が陣を張ったこともある。
細川氏が主だった頃には、忠興のもとに光秀の娘・お玉が輿入れしていて、二人の像が城内の公園に設けられている。この地ではお玉こと後のガラシャ夫人を偲んでイベントが催され、町では彼女の名を冠した菓子が売られていたりもする。

高麗門

 ここは、町奉行日記(1992・渡辺謙主演)において、丹後田辺藩のお城として使われた。濠外の大掃除を仰せつかった新任奉行・望月小平太が下城してきて親友である目付の堀と話すシーンである。彼らは上写真の高麗門を出てくる。天守には福井の丸岡城を使い、城下町のシーンには妙心寺の路地を使ってあり、勝竜寺城公園高麗門とつなげて使われる。小藩である田辺藩のお城としては、まことによく適した画であった。小藩の城門には大寺の門を使うことが多いが、ここの門を使うとお寺よりよく映える。姫路や彦根などでは大きすぎて小藩という雰囲気は出ないので、貴重なものと言える。
*門の内に天守のように見えるのは資料館。天守は復元されていない。
中は庭園で、石垣と濠が周囲を巡る。

京都府長岡京市勝竜寺・勝竜寺公園


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