時代劇の風景  ロケ地探訪

日吉大社

− 日吉東照宮 −

 日吉東照宮は、三代将軍家光の折り日光東照宮改築に際し雛形としてつくられたものを創始とする。東照大権現を祀るほか日吉大神、豊太閤をあわせて祀る。社殿は透垣と楼門に囲まれている。
大社とは比叡山高校を隔てて南の、すこし離れた場所にある。
日吉東照宮楼門
扉のアップ 内側・左翼から
 ここは必殺仕事人・激突!における上野東照宮である。この作では元締が大奥の中臈・初瀬という設定で、毎月五の日と十の日に頼み状と金を上野東照宮門前に置くと「晴らせぬ怨み」を仕事人が果たしてくれるというシステムになっていた。そしてここへ代参に訪れた初瀬が中村主水とツナギをとるというもので、内部の情景はセットと思われるが実際の社殿内陣によく似た雰囲気である。毎回主水が下世話な話を初瀬にするがお堅い中臈から返ってくるのは頓珍漢な受け答え、という場面が描かれる。
社殿
社殿内陣 扉の金具
 「西の東照宮」とは称されるもののやはり日光のそれとは派手さで比較にならない。が、擬されたのが日光東照宮のミニチュア版といわれる上野東照宮であるからこれでよいのだろう。上野のそれも充分に派手で豪壮なのだが。
しかし褪色しているものの作りこまれたバロック調の装飾や内陣の金箔などはやはり東照宮らしく派手。金具にもちゃんと三つ葉葵が線刻されている。

日吉大社 表紙

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