河内の新田開発

 大和川付替え後の河内平野にできた新田の一覧

 大和川付替え工事の完了から数年を経ずして、面積が千町歩(約1,000ha)余、石高にして一万石余の新田が開かれた。
 このような大規模開発には巨額の費用がかかるが、これを担ったのが大阪商人や豪農たちであった。鴻池善右衛門による鴻池新田開発、菱屋庄左衛門・岩之助父子による菱屋東・中・西各新田開発、また、中甚兵衛の子・九兵衛による川中新田開発などがその例である。また、柏村新田は玉串川旧河床に太田の柏原仁兵衛が開墾したもので、姓の一字をとって柏村の名称としたという。
左図、緑色の線で囲ったのが旧流路、その中の細い青い線が細くなってしまった旧大和川の各河川、西から長瀬川・楠根川・玉串川(玉串川は途中で菱江川と吉田川に分岐する)である。

安中新田会所跡旧植田家住宅
八尾市植松町
鴻池新田会所
東大阪市鴻池元町

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