大門川

大和川2次支流 ・流入先 〜実盛川大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:だいもんがわ

 奈良県生駒郡三郷町を流れる、実盛川の支流。
生駒郡平群町の信貴山に発し南東流、三郷町信貴山西の朝護孫子寺門前で大門池を成し、その後南畑地区を流れ実盛川に注ぐ。
一級河川の起点は三郷町南畑。源流部の山中に「弁財天滝」がかかる。
*大門池は実盛川下流域・三郷町の治水利水を目的とした堤高36m・有効貯水量15万立方mの重力式コンクリートダム。

弁財天の滝 源流部に懸かる弁財天の滝は朝護孫子寺参道をそれた山道の上にある。
滝本体は一枚岩をすべる滑滝で、樋によって一筋の水が行場に導水されている。
滝前には弁財天を祀る祠があり、滝上には不動明王の石像が置かれている。
滝下には行をとる人のための宿舎と思われる小屋があるが、崩落している。

弁財天滝 行のために導水された樋 弁財天滝 一枚岩をすべる水
上流部 滝下の流れ 中流部 断食道場前

 川は滝をかけたあと参道脇を溝状になって流下する。途中には水量を監視する施設もある。
参道の山道入口付近には断食道場がある。

大門池 開運橋から 朝護孫子寺

 川は大門池によって堰き止められる。池には朝護孫子寺への参道となる開運橋がかかっている。
寺は聖徳太子の開基になるもので、古来庶民の信仰が篤い。
今日でも寅の縁日には多くの参拝客で賑わい、門前には茶店や宿泊施設がひしめく。
毘沙門天出現のゆかりの「寅」はこの寺のシンボルで、橋の欄干にも張子の虎があしらってある。
そのほか、寺には国宝の躍動感溢れる「信貴山縁起絵巻」が納められている。

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