大和川1次支流 ・流入先 〜大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:たつたがわ |
奈良県の、生駒山と矢田丘陵の間を縫って流れる、大和川の支流。中流部に注ぐ。
奈良県生駒市俵口の生駒山東麓に発し一旦東流、のち南に転じ生駒市を貫流、生駒郡平群町も貫流し斑鳩町神南で大和川右岸に注ぐ。
一級河川の起点は生駒市俵口町。全長15km、流域面積53平方km。
上流を生駒川、中流を平群川という例もある。構造線に沿う川で、近鉄生駒線と国道168号線が沿う。
古歌にいう竜田川は王寺より下の大和川本流を指すとの説もある。
・平群町椣原地区では竜田川本流に張られた大注連縄(勧請綱掛け神事)が有名。近鉄の車窓や国道168号からも見える。平群では他に鳴川などで同様の祭りが行われる。
竜田川支流 流入順 |
・薬師堂川 ・モチ川 ・北原川 ・宝山寺川 ・東生駒川 ・湯舟川 ・出合川 ・文殊川 ・別院川 ・有里川 ・神田川 ・乙田川 ・大谷川 ・櫟原川 ・灰田川 ・井文字川 |
■ 上流
生駒市北西部の生駒山東麓に発する。諸流は1号奈良生駒線(阪奈道路)付近の県境域周辺から来る。
ひとつは生駒市俵口地区の俵口小学校北縁の崖地から、ひとつは生駒市喜里が丘一丁目の別所池(溜池)から流れ出て俵口町北条地区で合わさり、県道142号生駒停車場宛木線の東側に沿って南流する。
支流を集め南下し、近鉄奈良線をくぐる頃には流れは太くなってゆく。
*下左の地表流起点は生駒市松美台と生駒台北境付近。県道142号生駒停車場宛木線の南側。ここより上は暗渠。また、この先の緩いピークは淀川支流・天野川との分水嶺。
地表流起点 生駒市松美台・俵口町の境 | 上流 生駒市俵口町・生駒台北境 |
■ 中流
近鉄奈良線をくぐり同鉄道生駒線菜畑駅の北で鉄橋をくぐるあたりでは川幅が太くなってくる。
以降、近鉄生駒線および国道168号が川沿いに走る。川は、生駒山と矢田丘陵に挟まれた谷底平野を流れてゆく。比較的開けた明るい谷だが、途中狭隘部もあり激しく瀬を噛む部分もある。出水時には鉄道や道路が激流に洗われ被害を受けることもしばしばである。
この地域は大阪のベッドタウンとしての宅地開発が進み、竜田川周辺では改変が激しい。流域自治体は生駒市と生駒郡平群町である。
中流 生駒市小平尾町 川田橋から | 中流 生駒市萩の台 |
平群町椣原(しではら)の峡谷。 奇岩連なり両岸に緑陰滴る名勝。 しかし流水は汚れ瀬に泡を生成する。 |
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■ 下流・河口
平群町東南端で竜田川は向きをやや東南に振り、生駒郡斑鳩町に入り同町西縁を貫流。
大和盆地の諸流をほぼ集め終わった大和川中流部右岸に注ぐ。
下流 斑鳩町龍田西 | 河口 手前が竜田川 |