富雄川

大和川1次支流 ・流入先 〜大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:とみおがわ
富雄川支流   流入順
美の原川 ・中村川 ・尾谷川 ・杣川 ・沖台川 ・芦川 ・秋葉川

 大和盆地西縁を流れる、大和川の支流。
奈良県生駒市高山町の高山溜池に発し南流、矢田丘陵東麓に沿って流れる。
生駒市・奈良市の西部・大和郡山市を貫流し、生駒郡斑鳩町の東部をかすめ、生駒郡安堵町笠目と斑鳩町目安の境で大和川右岸に注ぐ。
一級河川の起点は生駒市高山町滝ノ口・庄田。全長22km、流域面積47平方km。

■ 源流

高山溜池 高山溜池南詰の流出口

 富雄川の源流には大きな溜池がある。生駒市高山町北部の、山ひとつ越えれば大阪府交野市・枚方市という位置にある。池の水はその県境の山々からの細流を集める。
よって池上の山々は淀川水系との分水嶺となる。池の水は南端から溢流するようになっている(上写真右)。
高山溜池の西には道を隔てて「黒添池 くろんどいけ 」があり、これも富雄川に溢流するようになっているが、いずれも長期間流れた形跡が無い。 

■ 上流

上流 生駒市高山町 高山城跡付近 上流 生駒市高山町 竹林園付近

 高山溜池から下は生駒市高山町の竹林の多い地域を流れる。7号枚方大和郡山線に沿って流れ出す頃には流れを太くしてゆくが、高山城跡付近では三面張りの河床をちょろちょろと流れるほぼ水路様の態。
入ってくる支流も例外なく細流で、一部にはかなり汚れたものもある。

■ 中流

中流 生駒市上町 高山郵便局前 中流 奈良市石木町 登弥橋上から

 国道163号を過ぎるあたりから川幅は一段と広がり、開けた平野部を流れることになる。川相は古い仕様の三面張りで、河岸には雑草が繁茂している。
この川の中・下流部には幾つもの堰堤が設けられているのも特徴の一つで、ここだけでなく大和盆地の川は例外なく徹底的に水を取られ利用される。
流域には田畑も残るものの住宅開発が著しく、中流域に流れ込む支流には汚染程度の激しいものもある。
大和郡山市に入るまでは川沿いに7号枚方大和郡山線が走る。奈良市では右岸堤の一部はサイクリングロードとなっていて、車両通行禁止。

■ 下流

 下流部は大和郡山市西郊を南流、古刹・慈光院を右岸に見るあたりから向きを南西に振り、斑鳩町東端をかすめ安堵町との境を流れてゆく。
川堤は左岸側がずっと車道となっている。

下流 安堵町西安堵・斑鳩町阿波境 最下流の飛石橋 安堵町・斑鳩町境

■ 河口

 富雄川は大和盆地の川がいっせいに集まる川合の地で大和川右岸に注ぎ込む。
河口では右手から岡崎川がほぼ同時に流れ込んでくる。

河口手前 安堵町・斑鳩町境 河口 奥の橋は御幸橋
河口 流れ込み先の大和川左岸から

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