穂谷川

淀川1次支流 ・流入先 〜淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:ほたにがわ

 大阪府枚方市を流れる、淀川の一次支流。
枚方市東南部生駒山地北端部(枚方市穂谷)に発し北西流、枚方市中央部を貫流し、下島と阪の境で淀川左岸に注ぐ。
一級河川の起点は枚方市杉。

穂谷 地区南部の丁割なし区域

 源流は穂谷越え道を南にそれた谷から来る。
山道脇に流れ下る渓流は谷を深く刻み、夏場は繁る緑に覆われて水面を覗きにくい。
河床には大きめのゴロ石が転がる。
この奥の山地には畜産団地がある。

穂谷2丁目 第二大金橋から

 少し下ると里が現れ、川は古社・三之宮神社の裏手に谷を刻む。
よく蛇行し、堰堤上には盛大に砂を溜める。
穂谷には縄文遺跡があり、三之宮神社の歴史も古い。

杉 杉橋から 左上流、右下流望
杉橋下の川面

 尊延寺からは国道307号が沿い、杉で谷を出る。
この山際には最近第二京阪道が作られ、ここが乗り口になっている。
杉からは川幅を広げるが水量はさほど多くなく、浅河原によく砂を流す。

大峰北町 八十八橋から 左上流、右下流望
大峰北町 右岸堤

 谷を出た川は、交野台地に谷底平野を刻んで流れる。
右岸側は宅地などのある丘、左岸側には農地が広がる。
このあたりから天井川の様相を呈しはじめ、伏流も見られる。
河畔林は豊かで、遠目には屏風のように見える。
杉から藤阪、山田池の南をめぐって向きを北に振る区間には新道が沿う。
これは国道一号線から第二京阪に通じるもので、高速建設に伴い作られた。

山田池 招堤南町 新穂谷川橋から下流望
牧野本町・片鉾境 片鉾橋から 左上流、右下流望

丘陵地を出てからは、著しい天井川となる。
堤から二階家の屋根が見えるほどの、極端な高堤が作られている。
堰堤上に砂を溜める性格は、上流部から変わらない。

牧野北町・西牧野境 穂谷川橋から 左上流、右下流望
穂谷川橋たもとの看板 橋下の川面

 京阪本線や京街道をくぐったあとの両岸には、この付近の淀川左岸地域によくある大規模な宅地が作られる。
団地群を抜けると、堤を切るかたちで淀川河川敷へ入ってゆく。
ここで、自治体から国へ管轄が変わる。

下島・阪境 ゴルフ場内 左上流、右下流望
ゴルフ場 川面
汀のコサギ 最後の橋

 淀河原にはゴルフ場がある。穂谷川最下流部は、グリーンを突っ切り淀へ向かう。
河畔・河床には淀河原にあるのと同じ植物が猛々しく繁り、人工的な河川施設を覆う。
人があまり近付かないので、鳥の姿も多い。
上写真下段右、遠景の建物は対岸、国道171号沿いの複合商業施設。

*フレーム解除


▲淀川   ▲サイトトップ