みそそぎ川

鴨川由来水路 ・流路 鴨川〜//〜鴨川 ☆淀川水系

 丸太町通の下で鴨川から取水され、鴨川右岸河川敷を南に流れて、五条手前で再び鴨川に戻される運河。
用途は高瀬川への導水で、二条下で旧角倉邸へ水を分けたあとも流れは続く。
この水路に夏、川端の料亭から「床」が張り出す。

開渠源頭部・下流望 開渠開口部
開口部アップ 開口部から下流望

 取水後しばらくは暗渠。
川相は全くの水路だが、河畔は緑深い。

二条大橋から見たみそそぎ川(下流望)
みそそぎ川と鴨川 高瀬川取水口
高瀬川導水後 二条の「床」

 みそそぎ川は河川敷を流れるので、鴨の水面よりかなり高いところを通っている。
これは高瀬川に水を入れるためで、導水後は一段下に落とされる(上写真下段左)
取られた水は、旧角倉邸へ導かれたあと木屋町通へ出て、高瀬川となる。
角倉邸は現在料亭になっていて、高瀬川源流を遣水とした庭園が拝見できる。

*参考 高瀬川

幾松の床 木屋町側・幾松入口

 高瀬川に水を分け終わったあとのみそそぎ川には、夏に「床」が設けられる。
古くからある納涼の習慣で、もとは鴨川に設けられたが、近代以降はみそそぎ川の上に出されるようになった。
上写真の床は維新の士・桂小五郎ゆかりの料亭・幾松のもので、玄関は木屋町に面している。

三条から四条にかけての床とみそそぎ川

 三条から四条にかけては、床の密度が高い。
このあたりでは、鴨河原も夜昼となく人で賑わう。

団栗橋から下流望 五条手前

 四条から下では歩道がいくぶん狭くなるが、川相は変化なし。
四条からは鴨川が向きを振るのにつれて、みそそぎ川も少し南西に向かう。

五条大橋を望む 鴨川に戻る水

 終点は五条大橋の手前。
夏にはサギの姿がちらほらあるほか、冬はユリカモメの群れが舞う。

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