西高瀬川

桂川分流 ・流路 桂川〜//〜鴨川 ☆淀川水系 訓:にしたかせがわ

 京都府京都市街地西部を流れる、桂川から分流され鴨川に注ぐ運河。
京都市右京区嵯峨天竜寺角倉町の、瀬戸川が流れ込む付近の桂川より取水、東流し、途中有栖川・天神川と交差しながら中京区に至り、JR山陰本線をくぐって中京区西ノ京天池町で南に転じ、いったん壬生で西に曲折してなおも南流、下京区西七条で再び西に曲折し、町境で再び南流、下京区吉祥院西ノ庄で向きを南東に転じ、南区東浦町の吉祥院下水処理場の下からは南流し、桂川と鴨川の境のデルタを流れて伏見区上向島町で鴨川右岸に合流する。

■ 右京区

桂川嵐山大堰左岸から取水される
渡月橋の西
角倉町・桂川沿いに流れる
芹川橋下・桂川左岸河川敷
伊勢ノ上町・三条通沿いに流れだす
嵐山児童公園裏
宅地を縫って流れる
太秦朱雀町

朱雀町の川面 太秦あたりの市街地を流れる際は、家々に細かく橋が架けられる。
川相も三面張りの典型的な都市河川であるが、流水は澄んでいて、左写真のように藻の棚引くさまもはっきりと見通せる。

嵐電鉄橋下 天神川に突き当たった西高瀬川は、左写真の如く一旦天神川に全ての水を落としている。
(京都市右京区太秦・山ノ内境、国道162号天神川三条交差点南、京福嵐山線蚕の社−山ノ内間)

このあとも水路は残っているが下の写真のように水はほとんど流れておらず、堀川と同様三面張りの中に更に溝を切ったかたちになっている。
しばらくこの様態が続く。

三条通から西望
奥は天神川
太秦安井松本町
三条通猿田彦小橋から北望

■ 南区、伏見区

 壬生付近で複雑な流路をとったあと、南区に入ってからは南下する。

京都市南区吉祥院御池町 新橋から
左/上流望、右/川面

 上写真は、JRをくぐり国道171号をくぐったあと。
河川敷は広く取られているが流水は雨水程度で、真ん中の細溝を湿している。
*壬生付近では細溝は無いこともある。

京都市南区吉祥院東浦町 祥鳥橋から 左/上流望、右/右岸から
処理水出口 祥鳥橋から下流望
川面 チドリ

 この溝に、吉祥院下水処理場からの放水がなされる。
常時けっこうな量の水が出ていて、ここからは川相が一変する。
川中には藻が棚引き、汀には鳥もやってくる。

吉祥院稲葉町・上鳥羽南中ノ坪町境 稲村橋から
左上流、右下流望

コガモの群れ 素性が処理水でも、流量の確保された川には生き物の姿が戻ってくる。
カモやカワウ、サギ類など水鳥が多く観察できる(写真はコガモ)

河口 名神高速京都南ICの西あたりからは桂川・鴨川合流のデルタを流れる。
伏見区に入り、下鳥羽の向島で鴨川右岸に注ぐ。
合流点付近は草深い。
←鴨川合流点↓アップ(左が西高瀬川)
 

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