音羽川

淀川4次支流 ・流入先 〜高野川鴨川桂川淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:おとわがわ

 京都府京都市左京区を流れる、高野川の支流。
京都市左京区一乗寺の北東境・比叡山南東麓の井手ケ谷・黒目ケ谷・ヤケ谷・割ケ谷・淵ケ谷・杉谷・池ケ谷などの諸流が集まり、やがて西流し音羽谷となり、修学院離宮の南を過ぎ、左京区山端(やまばな)川岸町(北山通・松ヶ崎橋の北)で高野川左岸に注ぐ。
一級河川の起点は左京区修学院南代、修学院安堂。

中流 京都市左京区修学院仏者町・茶屋ノ前町境 茶屋ノ前橋から

・上流部(音羽谷)には幾つもの大きな堰堤が連続する。
・ 叡山僧の荒行・千日回峰の京都切り廻りは赤山禅院へ降りてくる。源流となる諸谷も行の場となることがあると推測される。修学院から一乗寺にかけての路地では阿闍梨の姿を見かけることもある。諸寺社を巡った行者たちが叡山へ戻ってゆくと、京に夏が訪れるのである。

■ 修学院離宮

修学院離宮 門 門前の水路

 修学院離宮は、17世紀半ばに徳川氏との政争に倦み譲位した後水尾上皇によってつくられた離宮である。
叡山の麓に営まれた離宮は上中下三つの茶屋からなる広大な山荘で、扇状地地形を利用してダイナミックに水を使う珍しいもの。
ことに上御茶屋につくられた浴竜池という大きな池は、西浜と称される堰堤により水を堰くもので、谷水のほか音羽川からも水を引く。
離宮内には棚田があり今も苗が植えだされるが、これは景観維持の一環として行われている事業である。
離宮の庭園を巡った水は苑地を出たあと門前の家々の間を縫ってさらさらと流れ下ってゆき、再び音羽川に戻る。

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