白川  淀川流入河川


 京都府宇治市を流れる、淀川の支流。
宇治市白川地区南部の山地に発し北流、天ヶ瀬ダムを出たばかりの宇治川の峡谷に注ぐ。

宇治市白川娑婆山 白山神社参道の橋から
参道の橋 堰堤

 白川の里は谷筋に開けた小集落。
朝夕山あいに立つ霧が茶の栽培に適しており、茶畑が斜面に作り出される。
このほか蔬菜・花卉の畑も見られる。
川は里の東に深い谷を刻み、河畔には鬱蒼と木が繁る。
この豊かな林ゆえにこの谷筋はもみじ谷とも称され、東海自然歩道の通じるハイキングコースになっている。

白山神社
参道の橋 庫裏と社殿

 里は上古、藤原氏の別荘地であった。
いま残る白山神社は、頼道の娘である後冷泉帝皇后が建立した金色院の鎮守と伝わる。
白川に架かる太鼓橋を渡って長い石段を登れば、丘の上に鄙びたやしろが建っている。
祭神はイザナミ命、重文の拝殿は離宮の遺構という。

宇治川右岸から見た河口

 里を過ぎた川は狭い谷を過ぎ、宇治川左岸に注ぐ。
最後まで流量は少ない。
注ぎ先の宇治も峡谷で、流れはゆったりと瀞を成している。

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