昆陽池 ユリカモメ

冬の昆陽池といえばユリカモメ。京都の鴨川などにもたくさんいますが、ここのは数といい図々しさといい、圧倒的。餌を投げに来る人の数も、圧倒的。大きな袋を抱えてやってくる人もいます。
餌投げが始まると、その人の周囲にユリカモメが狂乱状態で飛び交い、一瞬あたりが白くなったように感じられるほど。池に突き出したテラスで、背の高いものが立っていると、頭をこつんとやられること必定です。実はこの日、頭コツンと糞かけをダブルでくらい、すこぅしユリカモメに批判的になっているかもです。

くちばしと肢ゆびが黄色く羽の灰色も薄いのは幼鳥。
成長すると肢とくちばしは赤く、羽のまだらの茶色もとれて灰色になります。

 昆陽池は終日人と鳥で賑わいます。
ここまで鳥がなれなれしいのも、長年餌付けしてこられた公園関係者の努力あってのことと思います。ただ、一般来園者がこれ以上持参した餌をまくのは池の水質悪化にもなり、鳥たち自身にもよいこととはならないでしょう。ユリカモメははっきり言って増えすぎているし、見た目は白くかわいらしい鳥ですが、その内実は「白いカラス」と言っていいほど獰猛でこすっからい鳥でもあるので、ハトでさんざん経験済みの騒動やカラス被害と同様の困りごとが持ち上がるやも知れないと思うのです。手ずから餌をやるのが楽しいのはわかりますが、野性の鳥なのですからやはり接する態度にも規制がかけられて当然だと考えます。だから、私は野性の鳥にも野良猫にも絶対餌はやりません。保護する時のみ手をかけたいと決めています。ひとに強要できるようなことではないのですが、ここでの餌やりは公園関係者にお任せして、来園者はその時間に来て眺めればどうでしょうか。
 批判的なことを書きましたが、別に糞をかけられたのを恨んでのことではないです。

 昆陽池の隣には伊丹市の貯水池があります。細い堤一本隔てただけなので、昆陽池の鳥たちの一部はこちらでのんびりしています。
 これは、その貯水池の一角に群れていたユリカモメが一斉に飛び立ったもの。これは望遠で撮りましたが、遠目には幻想的な風景でした。

→昆陽池表紙


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