(名神から下手)
■ 尻無 東近江市(旧八日市市域)
尻無町(しなしちょう)で蛇砂川は名神高速をくぐる。
名神の西で小支流を受けて直角に曲がる下二俣町との境には、現在新川が開削されている。
東近江市尻無町・下二俣町境の屈曲点 左上流、右下流望 | |
曲折点の荒瀬 |
この地点に新しく掘られた水路は愛知川に落とされる予定(八日市新川)。
直角の屈曲点ゆえ川は激しく瀬を噛む。
大森から来る水路 | 尻無洪水調節池 |
上写真左の水路は文献によると支流・野川とされるが、流れはじめの大森から辿っても橋標などない水路で詳細は不明。
ここから愛知川に向けての水路は広く掘られていて、調節池となる模様(2005/10現在)。
■ 市辺 東近江市(旧八日市市域)
市辺(いちのべ)付近では堤は高くなり、天井川を呈する。
流路は狭く、通水を第一とした整備がなされている。
東近江市市辺町 左上流、右下流望 | |
橋から北望 | 太郎坊宮 |
河畔からは蓑作山の山並みが望まれる。手前に屹立するのは阿賀神社・太郎坊。
■ 御所内町 近江八幡市
東海道新幹線の北・近江八幡と安土の境は蛇砂川と山本川が合流していたところ。
ここは水害常襲地帯で、ごく最近まで左図のごとく流路が錯綜していた。
現在山本川が改修され、もとの蛇砂川北流を下流部の流路として整備され蛇砂川本流と完全に切り離された。
左図にある錯綜した水路はほとんどきれいに整備され、今は見当たらない。
参考 ・山本川 (改修後の地図はこちらに)
整備前の流路 琵琶湖博物館床タイルを撮影 左下の斜め茶色ベルトはタイルの継ぎ目 |
近江八幡市御所内町 岩見田大橋から 左上流、右下流望 左写真奥は新幹線、右写真右手奥の山は竜石山 |
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岩見田大橋下の川面 |
流水は豊富で清澄、汀には草や潅木が繁り河床には藻が棚引き、カワセミが飛来する。
あたりは一面の広大な農地。橋標は「長命寺川」。
■ 浅小井町 近江八幡市
近江八幡市浅小井町 寿久橋から 左上流、右下流望 | |
棚引く藻 | 葦原と生き物 |
左写真は寿久橋から東を見たもの。堤の高さが判る。
川幅もぐっと広がり、水量も増す。
河床には大量の砂が溜り、そこに藻が繁る。
汀にはヨシが目立つほか、ホテイアオイが浮いている。
橋標は「長命寺川」。
■ 北之庄町 近江八幡市
左岸から上流望 | 左岸から対岸望 |
左岸から下流望 | 西の湖へ流れ込む蛇砂川 |
蛇砂川河口と西の湖 西の湖園地南岸から北望 |
北之庄町に至り西の湖が近づくと、流れは滞る。
このあたりの右岸側は一面の葦原。
流れ込み先は西の湖最西部の園地で、保全地域。
葦原は野鳥の宝庫で、蛇砂川畔にたくさんのウォッチャーが出ている。