疎水を歩く
疎水を北へ配水する南禅寺水路閣から哲学の道を法然院まで歩きました
南禅寺水路閣 |
創建当初はさんざん悪し様に言われたという水路閣。
今では南禅寺でこれを見ないと行った気がしないほど。
CMや映画の点景によく使われる。
水路閣の上 |
水路閣の上へ登ってみると特有の匂いがぷうんと鼻につく。
この匂いがするので、疎水由来の水系はすぐにわかる。
扇ダム放水路 |
南禅寺を出て永観堂のほうへ歩くと、東山学園高校の脇に勢い良く下る水路。
これは扇ダムから来るもので、動物園前の船溜へ流れてゆく。
扇ダムからは碧雲荘や織宝苑といった別荘群へも配水している。
永観堂前水場 | 永観堂・水路に垂れかかる新緑の楓 |
永観堂前には庭園に引き込まれていたと思われる疎水の水が前の溝に放出されている。
この流れは疎水分線と逆の南へ下ってゆく。
境内からは楓の新緑が溝の流れへ枝を伸ばしていた。
哲学の道碑 | 疎水分線・若王子橋から |
水辺の散歩道としての「哲学の道」の南端は若王子神社の下からはじまる。
水道局の下の若王子橋たもとには哲学の道の碑が立てられている。
疎水の生き物 |
疎水分線の水中にはけっこうな種類の生き物が棲んでいる。
ムール貝の大きいのが半ば砂に埋まっていたり、シジミの殻が多数見受けられる。
夜中にゴイサギでもやってきて漁っているのだろう。
錦鯉は、蛍もいるほど自然度の高い疎水には似合わないように思った。
川端で絵を展示 | 簡単な頭首工 |
哲学の道では絵を描いている人によく出会う。よい構図が得られるからなのだろう。
中には絵を展示している人もいて三脚に可愛らしくディスプレイされていた。
哲学の道 |
新緑の頃には桜の時期や紅葉の時期ほどの人出は無いが、個人的にはいちばん好きな景色である。
立体交差 | 疎水を見下ろす梟 |
大豊神社前で見た、谷を下る自然河川との立体交差。
山科でも同様の施設はあるが、東山のそれは人工の匂いがつよい。
川端にある電話ボックスの上には梟のセードがちょこんと乗っていた。表情は少しバロック風か。
水面に枝を伸ばし咲き誇る花々 |
派手なソメイヨシノが花を落としたあとも八重桜・山吹と続き水辺は華やかな季節が当分続く。
このあと法然院を拝見するために哲学の道はここで撤収。
撮影日 2002/4/14