時代劇拝見日記
2009年11月

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2009/11/30

■ 水戸黄門40 第17話「暴かれた芭蕉の正体!?」2009.11.30TBS

 謎めいた俳諧師の前歴が明らかに。彼を脅して刺客に使う一味、そもそも句会じたいが、老公を狙うため企まれたものだった。指令は、遠く江戸から。

ロケ地
  • 山中へ向かう街道で「娘」に呼び止められる芭蕉、不明(林道、杉は巨大)
  • 山中温泉郷イメージ、清滝の渓流。後段、老公と芭蕉が語らう際にも出る。
  • 芭蕉を迎えに来る大聖寺藩の家老、不明(山道)
  • 約束の金を貰って去ったお朝を追っかける藩士たち、不明(小柴垣など)
  • 怪しの伊賀者をつける弥七、谷山林道。脇道のほか、煙幕で逃げられるのは切り通し。
  • 曽良が芭蕉の所持品を持って来てしまっているのに気付く山、谷山林道か。
  • 助格がたばかられて連れ出される山道、酵素か。
*かつて芭蕉が助け、しばらく旅を共にし癒された母子は山本みどりと安倍麻美。隆光の密命を受けて動く当地の俳諧師は佐藤仁哉、利用される脇の甘い家老は入川保則。ラス立ち福ちゃん入り、お仕着せの藩士。
2009/11/29

■ 花笠道中  河野寿一監督作品  1962.10.27東映55

 両国で矢場を営む男勝りのお君と、鯔背な兄哥の寛太は末を誓った熱々カップル。しかしある日、寛太の国から凶報が届き、彼は不吉な別れの言葉を残し出奔してしまう。以降、寛太が目指す浜松へ向け、彼を追ってお君と二人の弟も東海道を西へ。あからさまに寛太を消しにかかる家老の手先や、行く先々で助けてくれるものの正体不明の浪人など出る道中を経て、やられたかに見えた一行は悪党がのうのうと祝宴を張っている場に、颯爽と登場する。

ロケ地
  • 小田原までの街道  寛太がゆく道、クリーク沿いの田畔。お君が金次とゆく道、架台のある里の道〜丘の上・棚田を見下ろす道。寛太が渡る橋、欄干つき木橋→並木道へ。平塚へ差し掛かる浜辺、琵琶湖畔。その後の街道筋、琵琶湖畔松原沿いの道。
  • 小田原以降、謎の浪人が虚無僧に化けて追っ手をかわしてくれる街道  新太が陽気に歌いつつゆく下り道、谷地田へおりてゆく谷筋・切り通しなど。
  • 旅の一座が追っ手を阻んでくれる海浜  本物の海、砂浜からすぐ丘になっていて上に道・法面には松林。
  • 川止めの島田宿と大井川渡し  宿場に見立てたセットの奥に堤は合成か。河原は砂河原、堤はけっこう高く水深は膝くらい、木津にも見えるが一部石積護岸が見えるところも。
  • 浜松近くの山道  街道と間道、セットと林道を併用・九十九折れの道隈には石積み見える箇所も。
  • 事後、駆け寄りひしと抱き合うお君と寛太、琵琶湖東岸浜辺。弟たちが木の陰から垣間見る。遠景に多景島ちらり。

2009/11/28

■ 影同心 第13話「乙女が哭いた殺し節」1975.6.28毎日放送/東映

 町名主と添役がはたらく悪事は狡猾、弱い立場の女から金も身も奪う外道ぶり。しかし不審死も言い繕う善人面は、影同心には通用しない。

ロケ地
  • 亭主が赦免で帰るというのに身を投げたお仙の検分、大覚寺大沢池水門傍汀。
  • 南町奉行所へ入ってゆく町名主と添役、大覚寺明智門。お仙の不始末を詫び、寺にいる被災者のため御救小屋建設を願い出る運び。
  • 被災者が暮らす寺、本法寺境内。本堂と渡廊、多宝塔が映り込む。
  • 家計を助けるため夜鷹に出たお咲が捕まってしまう警動のシーン、捕り方が走る橋は大覚寺天神島朱橋。
  • お咲の弟に姉を助けてくれと迫られる勘平、広沢池東岸に船着きあしらい。園江が通りかかって見かけるシーン、源太に町名主捜査を命じるシーンもある。
  • お咲の死体検分、大覚寺大沢池畔。
  • お咲の墓、黒谷墓地。参って帰りの三人が渡るのは極楽橋
*貰えるはずの金をガメられ、手鎖の身を弄ばれるお咲は小野恵子、飯屋の女将で町名主のなぐさみ者にされていたお仙は水上竜子。町名主は田中明夫、添役は小鹿番。
2009/11/27

■ 水戸黄門  山内鉄也監督作品  1978.12.23東映

 命がけで助けを求めた娘の健気さに打たれ、老公は加賀へ。途中ニセ黄門に出くわす椿事あり、かるく世直しもして核心のお家騒動に介入、無骨な正義派の城代家老はすんでのところを救われる。

ロケ地
  • 由美らが追われる道、崖、逃げ込むも火矢を射掛けられる小屋、不明。小屋は水食地形のアレ。
  • 由美が運び込まれる西山荘、不明(萱葺民家、脇に蔵付き)
  • 由美を連れ加賀を目指す老公一行(クレジットタイトル)、川堤、地道は不明、最後は流れ橋
  • 源心が馬を駆る道、不明(道端に「小屋」のある谷地田沿いのアレ)
  • 金沢城、イメージに本物の櫓。松千代ぎみを遊ばせる庭は彦根城玄宮園。若君の傍で次席家老とその妹である御側室がよからぬ相談。
  • 未だ傷癒えぬ由美を、通りかかった馬子の少年の馬に乗せる街道筋(柏崎へ三里の碑あり)大内辻堂(鳥居と朱玉垣をあしらい)
  • 娘に無体をはたらいている雲助を退治する山道、大内亀岡道か(切り通し)
  • 贋黄門に騙された旅籠の主が一大事と駆け込む柏崎陣屋、民家長屋門
  • 正義派の同志である御陣乗太鼓の衆が集う浜、不明(マジ海)。警戒していた見張りに連行され、太兵衛老人と引き合わされる神社、不明(相当に古そうなやしろ)
  • 加賀の殿様の帰国の行列がゆく道、不明(川堤、野洲川か)
  • 源八郎が隼人を連れ出し詰問、刃傷におよぶ葦原、饗庭か(幼松散在、台地状)
  • 事後、早々に城を抜け出した一行がゆく道、不明。城代父子と隼人が待っている道は川堤、欄干の無い土橋架かり。このあとは本物の海岸に。

2009/11/26

■ 女ざむらい只今参上  渡辺邦男監督作品  1958.6.29松竹

 お転婆娘に手を焼いた回船問屋の主は、親交のある桂小五郎に相談。お屋敷奉公にでもと思った父の思惑はみごとにはずれ、男勝りの娘には物騒なお役目が降ってくる。
若衆姿で東海道を上るお春、襲い来る敵から逃れるためさまざまな姿に身をやつし、どの場面でも歌って踊って華やかに振舞う。京では国家の大事を決める場に登場したり、鳥羽伏見の弾雨もかいくぐったり。そして江戸、官軍はお春の店の前を行進してゆくのだった。

ロケ地
  • 冒頭、情勢を語るテロップに被る、早馬駆ける街道、不明(松並木)
  • 浪士狩り頻発するなか、新選組が結成される話が各藩代表に知らされる長州屋敷、京都御苑管理事務所東門。門の脇に海鼠壁パネルあしらい。
  • 将軍直々のお達しと最後の任務が言い渡される隠密屋敷、中山邸門
  • お春をつけてきてスカウトする隠密のお藤、梅宮大社神苑・門傍。元田が出てお藤に杉礼次郎の人相書を見せるのは神苑池端。
  • 京へ向かうお春がゆく街道、琵琶湖を望む高台の道。杉がゆく街道、不明(林道)。お藤が杉を追ってゆく道、琵琶湖流入河川河口橋(山の見え方から長命寺川かその付近と思われる)。天堂一味がゆく街道、琵琶湖岸松原沿いの道。
  • お春がやっつけた雲助の注進で岡っ引が御用とやってくる水辺、大覚寺天神島(設定は箱根、立ち回りの前に歌が披露されている)
  • 荒井関所、琵琶湖を望む高台か。柵あしらい。
  • 関所手前、お昼をつかう尾上駒之丞一座、大覚寺護摩堂。捕り方が殺到してくるのは放生池堤、太夫がお春を一座の者だと言い張りごまかしてくれるのは石仏前。
  • 商人に化けた杉が早馬をやり過ごす神社、鳥居本八幡宮入口付近。前の「地道」を馬が疾走、周囲に建物もなし。その後お藤がピストル突きつけるのは付近の竹林際田畔か。設定は荒井手前。
  • 石部宿を過ぎた街道筋、ゆうべ飛び出したお春はと案じる駒之丞、休む茶店は「道隈」にセッティング。
  • 駕籠でゆく杉を狙うも胸の痞えで倒れるお藤、あとからお春が通りかかり助けてやる道、不明(道端に石積)
  • 桂の早駕籠が駆け入る中山大納言の屋敷、仁和寺本坊表門
  • 杉とお春が騎馬で京へ走る道、不明(林の中の地道)→中山卿邸へ。追っ手が騎馬でゆく道、林道か→京都御苑管理事務所北門(新選組屯所)へ。
  • 門を固める新選組にも怖じず、中山卿の息女に化けたお春が出てゆく玄関、仁和寺大玄関。都大路をゆくお春の駕籠、京都御所塀際。入る門は御所の門、下人姿の桂とアイコンタクトの白州は仁和寺南庭か。
  • 鳥羽伏見の戦い、饗庭か(台地)

2009/11/25

■ 長七郎天下ご免! 第31話「黄金の肌のたまご焼」1980テレ朝/東映

 おさよに頼まれ、吾兵衛の姪が藤沢から手伝いにやって来る。彼女は、実家の旅籠の泊り客から厄介なブツを託されており、物騒な事態となるがもちろん長さんがすっぱり解決。元気でおきゃんな娘は、ぴしぱし浜乃家を仕切ってゆく。

ロケ地
  • 長さんがおみつを道案内してくる神田明神、上御霊神社舞殿脇。怪しの侍が出ておみつを襲うが、長さんが撃退。その後名乗りあう二人がゆく道、大覚寺大沢池堤(桜花のほかツツジが開花)
  • おみつを狙う侍について報告するなつ、大覚寺天神島朱橋護摩堂前。伊助にはおみつに封書を託した庄屋の娘・おけいの保護を指示。
  • 六郷の渡しを見張る土屋の手下、大覚寺大沢池船着(小)。池端に茶店あしらい。
  • 伊助がゆく街道、山道は大内亀岡道の坂、まだフラフラのおけいを確保する茶店は大内辻堂前にあしらい。おけいを連れてゆく街道、不明(林道)
  • おけいの回想、銀札を交換してくれない郡代に抗議して処刑された父、不明(広場、松の高木あり)。江戸へ訴えて出るため間道をゆくおけい、酵素谷川か。
*おけいは仁和令子、父の庄屋は中村錦司。長良川治水工事の公金を私した郡代は井上昭文、配下の侍は剣持伴紀や波多野博、矢部義章などで剣客は千葉敏郎。
*タイトルはおけいが始める新メニューの厚焼き玉子。劇中映し出される、ちゃっちゃっと手際よく巻いてゆく「手元」はプロか。

2009/11/24

■ 大江戸喧嘩まつり  山崎大助監督作品  1961.1.15第二東映55

 気風の良さをめ組のかしらに見込まれ、身内となる清次。しかし、彼の身の上には秘密があった。
奉行の屋敷に引き取られる清次だが、旗本たちと起こしたトラブルが後をひき、結局め組に戻ることに。そして、も組との大喧嘩の最中に半鐘が鳴り、駆けつけた火事場で、両方の纏を立てる清次を見て、諍う心は解けてゆく。

ロケ地
  • 赤柄組が娘にからんだり、も組とめ組が事を構える神明の境内、下鴨神社。二の鳥居付近が使われていて、セットも似せて作られている。
  • 町奉行・中山安芸守邸、金太が窺いにやって来る門は仁和寺本坊表門、脇に海鼠壁パネルあしらい。駕籠がつけられる玄関は大玄関。
  • ラスト、梯子乗りを披露する清次、東映城か。

2009/11/23

■ 水戸黄門40 第16話「質実剛健わが道を行く」2009.11.23TBS

 内実は火の車の加賀藩で、煙たがられつつ己が役目に精励する、倹約奉行の頑固親爺。娘にはいいだけ嫌われ、遂に妻女までと見えたは皮相、高邁な志に共感する者はちゃんと存在していた。

ロケ地
  • 金沢城、本物の菱櫓や橋爪門続櫓をイメージカットに。
  • 黒鉄清兵衛邸、妙心寺大雄院。門の内外および門前の路地を使用。
  • 老公たちが道場へ向かう黒鉄を見かける城下、妙心寺玉鳳院前路地。黒鉄は東海庵脇の路地から出てくる。このあとセットにスイッチ。
  • 刃傷沙汰を起こし追放となった黒鉄の部下・吉田が金沢を去る道、大覚寺大沢池北辺並木。黒鉄の妻女に持たされた弁当を広げる街道は遣水付近か←握り飯の脇に小判が入れてあるのを見つけるシーンは後段に登場。
  • 御役返上を申し出た黒鉄が釣りのところへ声を掛ける老公、広沢池東岸
  • 黒鉄のところへ義母の弁当を持っていくものの、受け取り拒否され仕方なく自分で食う娘婿、大覚寺護摩堂縁先に腰掛け。
  • 家老の不正を注進に来た若侍を殺され、怒りに燃えて家老宅へ向かう黒鉄がゆく夜の城下、妙心寺大庫裏脇路地
  • 当地を発つ一行、妙心寺大庫裏脇路地。弥七はその先の松の木陰で草鞋を直し。
*倹約奉行の黒鉄清兵衛は西郷輝彦、ひたすら尽くし耐えるが去る若者のため「賄賂」を流用した妻女は姿晴香、頑固な父を疎ましく思う娘は松永京子で夫は萬雅之、忠実な部下・吉田は田島俊弥。道場で打ち据えられ黒鉄を一時は憎むものの、人物は認め家老の悪事を注進して消される若者は南原健朗。悪家老は笠原章、腹心は伊藤高、ラス立ち福ちゃん入りで家老の部下。
2009/11/22

■ 左近捕物帖 鮮血の手型  原研吉監督作品  1950.12.2松竹

 ちょっと助けてやったらなついて子供が居つき、姉娘まで入り込み「守ってね」。女子供に優しい左近のダンナは、追い出しもできず苦りきるがじきに慣れ、果ては健気な姉妹ならぬ主従を助けるため、抜かずの左近が抜いて奮闘。しかし、左近のダンナはよくいる暇なご浪人ではなくて、地下に秘密の礼拝堂持ってたりする、隠れキリシタンなのだった。

ロケ地
  • 囚われていた左近が、みどりとおけいの危機に駆けつける道、不明(川堤と思われる土手、けっこう高く屋根が同じ高さ)
  • 国家老が細川刑部を評定所へ訴えるくだり、触れ太鼓が鳴り諸士登城の城門、二条城本丸櫓門
  • 左近が屋根にのぼり若君の行列を見送るくだり、屋根は不明・道は先に出た堤と同所。
  • 日笠の先生がおけいを連れて、捕り方を蹴散らしつつゆく道、先の堤と同所。

2009/11/21

■ 影同心 第12話「花も恥じらう殺し節」1975.6.21毎日放送/東映

 女の弱味に付け込んだ堕胎屋が横行、無茶をして死なせるほか、証拠隠しに人殺しも。ふしだらゆえの自業自得と奉行所の捜査も打ち切られるが、父の薬代ゆえ身を汚し身籠って死に追いやられたのは、右近が純情していた娘だった。

ロケ地
  • 堕胎後「変死」して見つかった茜屋の娘の検分、広沢池東岸
  • 右近を追ってきて父の非礼を詫びる千代、今宮神社東門(導入は燈籠の火袋越し)。休む茶店は一和、親爺があぶり餅を焼く姿が演出されていて、おとら婆さんが右近から餅をさらって大量一気食いするシーンも。
  • 娘の墓を暴く件を拒否して奉行所を出てくる茜屋、大覚寺明智門。堕し屋一味に見られ、警戒される運び。
  • 茜屋が「縊死」して見つかる木、大覚寺大沢池畔。
  • 千代が死体で見つかる水辺、大覚寺大沢池水門そば汀。
*千代は市毛良枝、気位高い浪人の父は稲葉義男で、ヘンな病態。堕し屋の産婆は中原早苗、黒幕の旗本は深江章喜、手下のゴロツキは出水憲司。
2009/11/20

■ 伊太郎獅子  田坂勝彦監督作品  1955.1.3大映

 御役に就いての披露の宴、たださえ気の重い席で、色ボケ腐敗上司と欲深朋輩に叔父をも辱められた男は暴発、刃傷におよぶ。叔父に落とされた男は、一路駿府へ。そこには、上司の不正を証する生き証人の、作事方棟梁が引っ込んでいるのだった。

ロケ地
  • 伊太郎から逃れて料亭を出た普請奉行・戸樫が駕籠に乗りこむ路地、東福寺一華院前か。
  • 虚無僧に紛れた伊太郎を追う戸樫の手下たち、三叉路の石畳は妙心寺大庫裏脇路地で他は丘下の地道、欄干の無い小橋、丘陵地など。いずれも天蓋とってみると人違いという次第。
  • 追っ手の浪人たちがくたびれて休む茶店(渡世人の伊太郎を見るもごまかされ/設定は岩淵)はセット。この後、伊太郎がゆく道は川の土手(中州見える浅河原)、積み藁のある田畔、山裾の道、大きめの欄干の無い木橋(流れ橋に似る。芥留杭付き、堤高し。背景に富士山合成。この橋の絵のあと駿府入り)
  • 戸樫に呼びつけられた勘定吟味役の桑山頼母が襲われる帰り道、天龍寺境内か(塔頭らしき門の前、池端←お供の郎党が殺されて放り込まれ)。千代次が行き合わせ目撃。
  • 頼母が裸で女を抱いた状態で見つかったため閉門となる桑山家、不明(平門)
  • 目指す相手の大五郎を殺してしまっていたヤクザを仕留めたあと、一家を出た伊太郎が江戸へ戻る道、不明。富士の見える田畔〜渡し場(大きな川でけっこう流れのある瀞、対岸に砂溜り。岸辺に干し架が見える。堤は高く、屋根を下に見る)
  • 追っ手と斬りむすぶ隧道、不明(岩盤をくりぬいた作り、川沿い。犬上川の上みたいな感じ)
  • 江戸に戻った伊太郎、千代次に叔父殺しは添島と聞き拉致する夜道は八坂神社境内、本殿裏石垣際。
  • 千代次と江戸を発つ伊太郎が、弥五郎と妹、および三次に見送られる街道、不明(天井川の堤)

2009/11/19

■ 旗本と幡随院 男の対決  深田金之助監督作品  1960.4.12東映

 佞臣の陰謀が、二人の好漢に命を散らさせる。互いを認め合いつつも、仕組まれた対立の渦に身を任せざるを得ぬ立場の、旗本と町奴。遂に対決の場に至り、理不尽な刃を身に受け大わらわとなった長兵衛が己を呼ばわる声に、煩悶する十郎左が圧巻。

ロケ地
  • 寛永寺に参拝する将軍・家光、お供が控えて待つのは金戒光明寺方丈前(鎧掛けの松の前)。天海僧正立会いのもと、厄介者の旗本を始末するため、町奴と対立させ双方の自滅をはかる策が吹き込まれる。
  • 三吉が旗本たちにシメられるところを権八が救う縁日、清凉寺本堂前。露店多数あしらい。三吉の姉・お藤が来て叱るが、本人逃走。
  • 普請場の事故も構わず人を追い散らす白束組の前に立ちはだかる長兵衛、東映城前か。
  • 阿波屋の船を沈めた船頭が相模屋に金を貰って帰る夜道、不明(大徳寺か、瓦練り込み塀が長く続く)。斬られて虫の息の喜市を助け起こした長兵衛は、陰謀の主の名を聞く。
  • 長兵衛の気遣いで二人して讃岐へ向かう権八とお藤がゆく浜辺、琵琶湖西岸松原。長兵衛の心底に気付き戻る決心をする茶店は、クリーク河口部に架かる橋たもとにセッティング。街道は松原沿いの道、風車街道か。
  • 事後、奸臣の始末を聞き、十郎左と長兵衛を死なしめたことを悔いる将軍、二条城二の丸御殿・書院脇。導入は池泉をナメて。

2009/11/18

■ 長七郎天下ご免! 第30話「なみだが笑った嫁御寮」1980テレ朝/東映

 おさよの嫁入り話が持ち上がり、各人の心中は複雑。婿がねは大久保のご隠居の推薦になる好青年、しかし彼は献上の茶壺を何者かに盗られ、窮地に陥っていた。

ロケ地
  • 田原藩の献上の茶壺が強奪される街道、不明(ダートの山道)
  • 大久保彦左衛門邸、相国寺林光院。ここで「長七郎」が田原藩主や茶問屋の主・渥美屋に引き合わされる。おさよの婿はあの渥美屋と話す彦左は庭、阪口青龍苑
  • なつに事件の推理を話す長さん、下鴨神社泉川切石橋〜河畔。父大納言の悲劇を繰り返さぬため、生涯娶らずの決意を漏らす。
  • おさよが渥美屋と会う彦左邸の庭、阪口青龍苑。導入は築山上の茶亭前、彦左が去ったあと、自らの境遇を告白する渥美屋のシーンは築山下の池泉。
  • 田原藩邸、相国寺大光明寺。見張りの長さんや伊助は湯屋角にいて、中から出てくる用人を見る運び。
  • 伊豆守邸からの帰り、長さんを襲うイカ軍団、下鴨神社糺の森。このことを彦左に話す庭は阪口青龍苑
  • 渥美屋がおさよの名で呼び出され、斬られかかる大鳥神社、鳥居本八幡宮。舞殿脇〜石段あたりを使い、長さんが駆けつけてチャンバラ。ここで「長七郎」バレ。
  • 身分を偽っていたことをおさよに詫びる長さん、桂川河川敷。導入は左岸側・臨川寺地区の堰堤脇、のち右岸側の中州汀にスイッチ。
  • 三河へ発つおさよと渥美屋を陰から見送る長さん、大覚寺大沢池堤。設定は六郷渡し手前の街道筋。
*渥美屋は森次晃嗣、田原藩主は堀内一市、内通者の用人は南道郎。田原藩主に成り代わり若年寄ポストを狙う佐野藩主は深江章喜、献上役横取りを目論む悪徳商人は谷口完。ラス立ち福ちゃん入り、佐野藩士で派手のけぞり。
2009/11/17

■ 唄祭り 江戸っ子金さん捕物帳  冬島泰三監督作品  1955.12.27新東宝

 新年早々、児雷也を演じている最中の役者が殺され、怪しの浪人から掏摸が掠めた財布からは、当の役者の名を記した書付が出る。それには、死んだ男を合わせ三人の名があり、ますますもって物騒な事態が予想されるのだった。
金さんになって町場へ出ていたお奉行は、掏摸の銀次を見込んで十手を与え事に当たらせるが、これがなかなか使える奴で、何かというと仲間を呼び大挙して押しかけてくるのも大笑い。
長屋衆のおちゃらけパートとは打って変わって深刻な「姫様」パート、歌も暗いバラード調や浪曲ふう。亡君の恨みを散じるべく水野越前守を狙う一味は、釣天井まで用意していて御老中マジで危機一髪なのだが、同志も切り捨てる非情さが仇となり内側から崩れてゆく。目的のためとはいえ、無辜の死に心痛めていた姫様は、もちろんお奉行の機転で落とされてめでたく大団円。

ロケ地
  • 銀次が掏った財布から金を抜き、カラのをぽいぽい捨てる材木河岸、例の「材木置場」周辺か或いは「丸太町通」のどこかか。うしろに竹林が控えている。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。銀次が逮捕される段を皮切りに何度も登場、出役シーンもあり。
  • 春駒太夫が小屋を掛ける浅草奥山、神社境内か(あしらいもの多数、奥に松林)。その楽屋裏で第二の殺人が起きたあと、銀次が拉致されるくだりは清凉寺、声を掛けられるのは本堂脇、当て落とされるのは多宝塔前。
  • 遠山邸、相国寺大光明寺。門前をうろついていた雲水と虚無僧が戦うのは南路地。
  • 寺の名と思い込み「秋風寺」を捜す段、八五郎が寺名を聞くも相手も文盲でダメな門、不明(塔頭ふう)。大家が和尚に聞くも頓珍漢な答が返ってくる杢念寺、不明(庫裏の前、相国寺の塔頭によく似る)
  • 怪しい人物が次々入ってゆく屋敷、不明(寺の門か、前に短くステップ)
  • 一色の姫様が参詣する墓、黒谷墓地
  • 師匠宅から陣内を召し捕って意気揚々と引き上げる銀次と長屋衆、大寺の境内路地か。
  • 備前屋が向島に新築した寮、琵琶湖畔か(萱葺き)
  • お城を下がってきたお奉行が、用人に陣内取調べを指示する玄関、相国寺大光明寺式台玄関か。
  • 向島寮普請に関わった棟梁の娘を呼び止めるお仙、宇治川派流(対岸に酒蔵)
  • 罪なき人々を殺めてまで復讐を果たさねばならないのかと、姫が源太に問う浜辺、堅田の琵琶湖岸・浮御堂を望む岸辺で、汀には杭。
  • 掏摸のお仙が棟梁の娘をたばかり連れ込む寮の門、不明(まわりに深い林。後段、銀次と町衆が押しかける段の門も同所)
  • 寮に侵入し見つかってしまう金さんと銀次、用心棒と立ち回りは琵琶湖畔か(芦原と砂浜、建物の門口が水辺に近い)
  • お奉行を案じるあまり若衆姿で寮に入り込み、庭に張られた鳴子を引っ掛け見つかってしまう千草、隣松園か。
  • 銀次を先頭に押し出してくる長屋衆、北小路通か。
  • 事後、船に乗る姫と源太を見送る一同、琵琶湖岸。

2009/11/16

■ 水戸黄門40 第15話「届け歌声響け、から桶」2009.11.16TBS

 人気者の「歌姫」の出自が涙をさそう、三世代情話。わるものの目的は悪所建設で土地狙い、幼女までさらう正統派の外道は、悪代官と悪徳商人とヤクザのコラボ。

ロケ地
  • 飛騨街道、不明(山頂?茶店あしらい)。三浦屋の歩荷が襲われるのに遭遇。
  • 千尋の回想、旅ゆく一座、大覚寺放生池堤。父のトレーニング、北嵯峨か。
  • 千尋をさらう不動岩一家のチンピラ、大覚寺天神島
  • 大島屋寮、不明。
  • 幸吉の回想、十年前千尋の母の入水を止めた小田原宿の水辺、大覚寺大沢池
  • 旅立つ一行と一座、大覚寺遣水跡。街道をゆく老公一行、不明(林道)
*千尋はさくらまや、「父」幸吉は二反田雅澄、「祖父」三浦屋は田村亮。悪代官は梅野泰靖、悪徳商人は杜澤たいぶん、ヤクザの親分は森里一大。ラス立ち福ちゃん入り、代官の家来で複数回ボコられ、のけぞりも披露。
2009/11/15

■ 雄呂血   1925.11.20阪東妻三郎プロダクション

 ふとした掛け違いから、どん底へ堕ちてゆく男の悲劇。理不尽に怒り身を震わせ、激情を迸らせることもあったが、基本的に優しく穏やかな男は、暴発ののち己が足もとに無残な屍が累々と転がっていることを認識した途端、へなへなと崩れ折れる。

ロケ地
  • 師匠・松澄永山宅(塾)、不明(棟門、壁は腰板付き。後段、破門された平三郎が肩を落として出てくるくだりでは、向かって右手に同じ腰板を持つ建物の側面が見える・この続きは白壁)
  • 閉門となった平三郎宅、不明(袖壁?付き)
  • クサってほっつき歩く平三郎が、奈美江について陰口を叩く若侍たちに食って掛かり乱闘となるくだり、東大寺食堂跡付近。映像では、瓦練り込み塀の角を曲がると続きは崩れ土塀で中はススキ原だが、現在食堂跡は何も無い更地。竜蔵院と宝厳院は、門が明瞭に映り込んでいて、二つの塔頭の奥には小山とその裾にある段畑がのぞいていて、手前には竜松院の続きと思われる塀があるが今はフェンス。なお、竜蔵院の塀の裾にはごろごろと大きめの石が乱雑に置かれている。食堂跡のススキ原の向うには、大仏殿の大屋根がちらり。このときの乱闘相手の三人の讒訴により、平三郎は破門。
  • 破門された平三郎が俯いて歩くくだり、不明(池端、汀は石積みで水門も見える。池端はぐるっと道で、奥に建物)
  • 奈美江に誤解を解いて欲しくて永山邸へ密かに忍び入るくだり、不明(池?の小橋から、奈美江のいる縁側へ。座敷へ上がりこんで掻きくどくシーンにも「庭」が映っている。庭には池があり十三重?石塔も見える)。この翌日、平三郎に永のお暇が言い渡される。
  • 故郷を後に旅に出る平三郎がゆく海辺、不明(池端か、船が多数舫っていて、対岸には松の生えた低山)。いつかはと見遣るお城、不明(石垣と濠)。このあと平三郎がゆく浜、不明(マジ海っぽいが琵琶湖の可能性も。沖にちらっと小島)
  • 一年後、牢人のまま落魄し、とある城下町をゆく平三郎、不明(人々が行き交う道は土手か。枝垂れ柳や板塀、細竹編みの塀等が見える)。このあと、小料理屋・吉野川へ。ここの娘・お千代に奈美江を重ねる次第。
  • 辱めを受け暴発する料亭、不明(建物の玄関口、前庭なども料亭ふうで細竹編みの塀などあり、捕縛されて引かれてゆくシーンには冠木門と焼き杉の板塀で透垣付き)
  • 牢を出てきた平三郎がへたりこむ道端、不明(大木のある野道。まわりは起伏のある野原)。ここで、同牢だった二十日鼠の幸吉が声を掛けてくる。以降、用心棒に。
  • 吉野川で喧嘩を仲裁したのに捕縛された平三郎、解き放たれて出てくる道、不明(土塀の路地)。彼奴は命知らずの無頼漢だと通行人が謗り、避けて通るお堂前、東大寺戒壇院千手堂(映像には、今あるお堂前の木はまだ無いが、燈籠は現存)。子供に逃げられる町角、不明(土塀際、続きは板塀)。皆に忌避され溜息をつき座り込む平三郎、氷室神社境内。石段前の燈籠脇に座り込み、人々に忌避される我が身を慷慨。ここと参道を隔てて池、池上に水場があり、溝が切られ池に続くさまも明瞭に映っている。ここへお千代がお参りにやって来て、平三郎がずいと前に立つシーンは、回廊の石段下。映り込む摂社には、今は無い囲いが付いている。脅えるお千代の背後に瓦練り込み塀が見える。お千代を口説いているところへ現れた町人が逃げていくシーンには、大燈籠越しに博物館前の道がちらり。お千代に去られて失意の平三郎に、幸吉が悪知恵を授ける。
  • 幸吉宅に捕り方が殺到、投獄された平三郎がお千代恋しさに破牢するくだり、夜回りと警備兵が去ったあと塀を乗り越えてくる平三郎、不明(崩れかけ土塀に木戸、右手は小柴垣、中は竹林)。新妻姿のお千代を見て嘆く平三郎、凭れる土塀、東大寺戒壇院土塀か(崩れたあとをそのまま使ったような開口部。ここへじわじわ近づく捕り方のシーンでは築地や大きな燈籠が見える)。その後抜き身を引っさげて転がり込む、顔役・赤城の治郎三宅は板塀の中に建物、不明(板塀は置いてあるっぽい。中に土塀ちらり)。捕り方が走る道付近には起伏あり。
  • 奈美江夫婦を助けるため治郎三を斬って外へ逃れた平三郎だが、表には捕り方。急を告げる半鐘、大梯子は石垣際に立つ。それを聞いてあたりを見回す民衆は池端(奥に塀、鏡池か)、ここへ平三郎を追って捕り方が殺到、池ボチャあり。このあと祠のある塀際(角地)を走りぬけ、門そばの塀の上で立ち回りのシーンは東大寺戒壇院境内・千手堂へ通じる門で、このあと塀から飛び降り、門が開いて捕り方がわっと殺到。塀際の坂を斬り抜け、その坂の上にある五本線入り塀の前での立ち回りは東大寺戒壇院門前で、道隈の土盛り上で阪妻が拠る木は今は無い。立ち回りは戒壇院塀際に移動、カメラ引いてゆき四脚門が映り、殺陣も門に移動し、次いで東へ走り去る。このあとの、いろんな道具立てで捕縛を試みる「町中」のくだりは、セット撮りと思われるが一部ロケかも。
  • 引かれゆく平三郎が渡る橋、不明(欄干付き、下は浅い小川)
■ 大殺陣 雄呂血  田中徳三監督作品  1966.7.2大映

 バンツマの名作のリメイク、雷蔵はカタストロフに至るプロセスを丁寧に演じる。可憐な恋人や献身的な娘、高邁な侍たる自身の資質すら、全て主人公を悲劇の淵に叩き込む要因。エピソードの一つ一つが、陥れられた孤独な魂が鬱屈を散じる、ど派手な大殺陣に集約されてゆく。

 ロケ地は、今のところ当方にはほぼ特定不能な台地や山道や川や土手やらで、建物はほぼセット撮りと思われる。


2009/11/14

■ ひばり捕物帖 ふり袖小判  内出好吉監督作品  1959.11.15東映

 続発する御用金強奪、全て同一犯で裏には物騒な政権転覆の企み。否応なしに関わってゆく我らがお七親分だが、お目付役の兵馬はお家を退転してしまっているばかりか、きれいな娘をそばに置き、お七をいいだけやきもきさせる。もちろんお七に冷たい兵馬はポーズ、妹姫を荒事に関わらせたくない兄老中のはからいなのだった。

ロケ地
  • 常陸太田藩が献上する御用金が強奪される赤羽街道、不明(丘陵地の地道、饗庭か)
  • 太田藩江戸屋敷、大覚寺大門(老中の言葉を伝えに、健之進の早馬が駆け入る)
  • 阿部伊代守邸、仁和寺本坊表門
  • 阿部家を退転し料亭の用心棒となった兵馬が日がな釣り糸を垂れる川端、不明(川は湛水、土手に松並木。「見張る」対岸は唐橋に書割合成か←蔵と大船。荷揚げの岸はセット)
  • お七と五郎八が唐菓子売りに扮し、殺された女掏摸のイロを釣る浅草寺、清凉寺(導入は大提灯あしらいの山門、参道石畳脇に露店あしらい、「みんな買うよろし」パフォーマンスは本堂前で)
  • 父に下ったお沙汰はもう覆らないか健之進に問う三鈴、不明(石畳、脇に墓地)
  • 事後、兵馬とお七が逍遥する酉の市、不明(松林と石畳、奥にお堂)

2009/11/13

■ ひばり捕物帖 自雷也小判  深田金之助監督作品  1958.11.19東映

 囚われた大塩の残党の中にいる、恋しい人を逃がそうとしてお七の名を騙る女あり。ために、「妹御」の失態を根拠に兄老中の失脚をはかる奴輩が出てきてしまい、とんだ難儀を蒙るお七親分だが、兵馬は彼女をしっかりサポート。

ロケ地
  • 伝馬町牢屋敷の焼け跡、不明(背景に長い塀)
  • 江戸城イメージ、書割。
  • 清之助と父が隠れ住むアジト、不明(下は石畳の石段、途中脇へそれる段あり。お堂は花頭窓付きで屋根は二層、丘の上っぽい立地)
  • 秘事を知る者を消した怪しの集団を追うお七、啖呵切って立ち回りの道は妙心寺大庫裏脇路地。
  • 事後、江戸を発つ浪路に駕籠の中から声をかける「姫」、琵琶湖西岸松原沿いの道(小川河口に架かる木橋)
  • お七が歌う丘、不明(ゲレンデか饗庭か、宮本武蔵で出た野原と似る)

2009/11/12

■ ひばり捕物帖 かんざし小判  沢島忠監督作品  1958.4.1東映

 阿部川町のお七親分も参加したミスコンで変死体、次いで殺された芸者、共通項は簪。謎に挑み、恐れ気も無く悪の内懐に飛び込んでゆくお七。彼女の危機にいつも駆けつけてくれる、大酒飲みの喧嘩屋の正体が泣かせる、歌と踊りを賑やかに挿んだ人情劇。

ロケ地
  • 江戸美人番付コンテスト会場の浅草寺、清凉寺。例の提灯をあしらった山門越しの絵から、本堂前へ。花駕籠に乗って退場した札差小町が殺されて見つかるのは参道石畳。
  • 兵馬と出会うくだり、猫目の親分にぶつかられた五郎八が滑落する土手、長岡天神八条池堤。対岸の錦水亭東屋も映り込む。
  • 老中・阿部伊予守邸、仁和寺本坊表門。殿様が用人に妹姫の事で苦言を呈されるくだり。
  • 柳橋芸者・清葉の死体入り駕籠を置き去ったイカ頭巾たちを追った五郎八、囲まれて川に叩き込まれる橋は不明。酒蔵みたいな建物や、酒樽など映り込むところから、伏見あたりか。他にも古い映画で見たような。
  • 伊賀の源次が乗った赦免船が着く港、琵琶湖東岸(木の桟橋、河口の地形)。源次を鍵付きの駕籠に乗せ連れ去る侍たちのシーン、西方寺(背景に湖面)
  • 源次が斬られる墓地、不明(背景に竹林)
  • 用済みとなり始末されかかる田宮大介、広隆寺東塀際か(裾に笹の茂み、処々に木立)
  • 阿部邸近くを歩く、編笠姿の兵馬、仁和寺参道(中門映り込み)。見遣る阿部家の門は本坊表門。
  • 将軍家御台所の使者の尼を装い松永藩邸へ乗り込むくだり、掻き集めた衣装を急遽集めた人数に着せて行列の大路は仁和寺参道。得意満面で供先をつとめる五郎八を見て首を傾げる猫目の親分(土下座中)が大笑い。
  • 事後、暁の土手で笑いあい歌うお七と兵馬、不明(八条池か)

2009/11/11

■ 影同心 第11話「情けに賭けて殺し節」1975.6.14毎日放送/東映

 錠前屋が錠前破り、手下を消し職人を身代わりにして高飛びの算段。しかし、色と金とに更なる欲をかき、怒りに燃えた勘平を引き込む結果に。

ロケ地
  • 心中の片割れ捜索に大川へ出張るところ、入水女を助ける羽目になる勘平、流れ橋直下の木津川。橋はコンクリート橋脚のみ映り込み。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。勘平に弁当を届けに来るおきぬのシーンで門内外が映り、祖父の拷問を見てしまう運び。
  • おきぬを迎えに来る巳之吉、大覚寺大沢池畔。
  • おきぬの祖父を助けるため奉行所へ行く途中、職人頭に消される巳之吉、大覚寺石仏天神島朱橋。検分は天神島大楠の根方。
  • 十字屋の手下が埋められていた河原、罧原堤下河原か。
  • 釈放された祖父を迎えに出て喜ぶおきぬ、大覚寺大沢池畔。
*おきぬは紀比呂子、祖父は里木左甫良、恋人の巳之吉は阿久津完。錠前屋の十字屋の主人は永井智雄、賊方面で腹心の職人頭は柴田p彦。
2009/11/10

■ 宮本武蔵 第26話「巌流島慶長17年4月13日」1976.3.30関西テレビ

 届けられた予祝の品を棄てる小次郎、恋人を妻と呼んでから対決の場に向かう武蔵。勝敗は決するが、又八の言葉どおり道は果てしない。

ロケ地
  • 武蔵が挨拶に赴く家老・長岡佐渡邸、相国寺林光院式台玄関。後段、又八らが武蔵の消息を尋ねにやって来るシーンでは門が使われている。
  • 武蔵の父と昵懇だった新免六人衆の話を聞く城下、流れ橋下か。
  • 武蔵の姿が城下から消え、逃げたと騒ぐ巌流の門弟たち、相国寺大光明寺南路地。駆け入る佐々木邸は門。
  • 慌てて武蔵を探し回る六人衆、相国寺法堂前。
  • 武蔵の消息を求め赤間関に渡る伊織、琵琶湖岸〜湖上。
  • 小次郎が船出する浜、琵琶湖岸。砂浜に岩が点在。必勝祈願の品々を棄てるシーンは湖上、沖ノ島が見えている。手水に花びらが入り顔を顰める神社は不明(水に近い場所に石の鳥居)
  • 汐の加減を聞き船へ向かう武蔵、琵琶湖東岸松原。お通らが駆け寄る浜も東岸砂浜。
  • 船出する武蔵、琵琶湖上。長命寺山が見えている。
  • 対決の舟島、琵琶湖東岸河口州。
  • 武蔵の勝利を里人に聞く又八夫婦、不明(土手か)
  • 惜しむべき敵だったと述懐する武蔵、琵琶湖(島影等見えず)
*船宿の主は中村錦司、六人衆の一人に寺島雄作。
2009/11/9

■ 宮本武蔵 第25話「めぐりぞ逢はん」1976.3.23関西テレビ

 いよいよ対決の地へ向かう武蔵、こぞって会いに来る人を遠ざけ、一人海路をとる。その船は、試合の前にひとめ会いたいと切望する女の目の前を通過してゆく。

ロケ地
  • 武蔵が乗り込む船、磯と船の絵はバンクフィルムか。乗船シーンはセット撮り。
  • 沢庵とゆく又八が、子を産んでいた朱実と出会う橋、流れ橋。橋下に朱実が暮らす掘っ立て小屋あしらい。母と子を守るため還俗すると言い出した又八を放って行ってしまう朱実のシーンで砂河原も。
  • 船の武蔵が姫路藩の申し出を断るくだり、寄港す筈だった飾磨の浦、琵琶湖畔。水制か突堤のような構造物あり。
  • お婆に又八の消息を告げに来た沢庵が、婆もお通も武蔵を追って出たあとで会えず立ち去る七宝寺、西明寺。本堂縁先で小僧と話し、山門を出るとお吟が参道をやってくる。
  • 殿様の命で試合まで休養を命じられた小次郎が駒をやる城下、相国寺法堂前。
  • 雨宿りの沢庵とお吟、流れ橋下。このあとお吟は佐用へ、沢庵は京へ戻る。
  • 小倉へ向かう朱実と又八、湖畔か河原か。
  • 小倉へ向かうお通とお婆(城太郎におぶわれ)琵琶湖岸白髭神社前。
  • 弓の稽古をする小次郎、相国寺大光明寺石庭。家老がやって来て武蔵との対決の場所が決まったと通知。
  • 小倉へ着いたものの混雑で宿がとれずお堂をねぐらにする又八たち、イメージに相国寺鐘楼。ここで朱実が突っ張りを詫び、又八の思いに感謝。
  • 武蔵との対決を前に型を使う小次郎、柊野堰堤下。
■ 水戸黄門40 第14話「艶やかお娟の七変化」2009.11.9TBS59

 富山藩の御落胤騒動、諫死も厭わぬ忠臣兄妹を助け、お娟が大活躍。EPGのタイトルにもあったとおり、「いい湯だな」姐さんもたっぷり登場するものの、阿呆の妄想オチ。

ロケ地
  • 富山城、本物の模擬天守をイメージに。
  • 富山入りを前にお昼を使う老公一行、鳥居本八幡宮。舞殿に扉あしらい、中にいた男装の女侍を襲う一味が現れる運びで、船で逃げる女侍は嵐峡、彼女の招待を知らせる弥七の文は鳥居本八幡宮広場の木に突き立つ。弁当は鱒寿司。
  • 弓の稽古の殿様が御落胤について家臣に下問する城内、大覚寺明智陣屋前。
  • 御落胤・亀千代ぎみの御宿、宝厳院山門。
  • 兄に亀千代ぎみの素性調査を命じられた妹・茜(男装中)がゆく飛騨街道、谷山林道か(八尾行き・以降、お娟や弥七も通る)
  • 亀千代ぎみの祖母が親戚を頼って落ちのびた桐谷村、美山の家並みをイメージに挿入し、茜の立つ山道と別撮り(谷山林道か)
  • 亀千代ぎみの真贋を知る村人に聞き込みの最中に賊が乱入、外へ出ての立ち回りは鳥居本八幡宮広場。茜が崖落ちのシーンは不明(山腹に石積み)、お娟が崖から助け上げるシーンは保津峡落合落下岩。弥七の仕込みに惑わされた賊が茜を探し回る山道は谷山林道か。
  • 亀千代ぎみの正体を知る証人の爺さまを汚穢船に乗せて城下へ入るくだり、嵐峡
  • 老公一行を見送る次席家老兄妹、鳥居本八幡宮本殿前。街道をゆく一行、松原は琵琶湖畔か。弥七がゆく山道、谷山林道
*富山の殿様は五宝孝一、ニセ亀千代は谷野欧太、偽物を演出する筆頭家老は藤木孝。忠臣兄妹は冨家規政と木内晶子。秘密を知るも当初頑なな爺さまは樋浦勉。
2009/11/8

■ 花笠ふたり若衆  佐々木康監督作品  1961.5.17東映

 何やら身分を隠していそうな、若侍・小間物屋の青年二人が出会い、兄弟分ということにして渡世人に身をやつし道連れに。飯と小遣いにありつこうと入った先が、とんだ落ちぶれ一家で凹む二人。しかし、窮状を見かねていろいろ立ち回るうちに、一家をないがしろにしてシマを荒らす問屋場一派をやっつけてしまうのだった。
二人の正体については、バレバレと見せて捻りが入り、楽しい。

ロケ地
  • 川留の川(中山道)、不明(川幅広く堤は高く、流れは瀞で河原は砂地)
  • 横川関所、不明(山道。手形を失くしたお絹が道をそれて雲助にからまれるのは山肌)
  • ヤクザにからまれていた三次郎を口先三寸(大前田の若旦那だと匂わせ)で助けた源太郎、二人で一息つく茶店、不明(山上)
  • 三次郎も渡世人姿になって道中の野原、不明(田畔、遠景の浅間山は合成か)
  • 仁兵ヱ一家の窮状を助けるため、問屋場一派が開く賭場へ行く源太郎、化野念仏寺(行き帰りに映る。設定は沓掛宿・光善寺)
  • 問屋場の仙右ヱ門がサシの勝負に指定の明神河原、湖南アルプスか(裸地にぽつぽつと幼松点在)。助っ人に駆けつける途中の法印大五郎らと、大前田一家の清六がばったり出会う道、不明(溜池端)。仁兵ヱ親分が戸板に乗せられてやってくる道、不明(低い土手)
  • お絹たちを置いて去った源太郎が若侍姿でゆく、浅間の見える野道、不明。

2009/11/7

■ 唐招提寺1200年の謎〜天平を駆けぬけた男と女たち
   (JNN50周年記念歴史大河スペクタクル)  2009.11.3TBS

 耐震補強の大改修を終えた唐招提寺のドキュメンタリーに、和上の弟子が金堂を建立するに至るプロセスを描くドラマが添えられている。劇中には解説が入ったりして、はやりの歴史再現ドラマふうな作り。

ロケ地
  • 鑑真和上が聖武上皇に戒を授ける儀式が行われる東大寺、平城宮跡・大極殿前に「戒壇」をしつらえ。…近くへ寄って見てきたら違った…でも薬師寺ともなんか違うし
  • 父上皇の容態悪化を嘆く孝謙女帝、殿舎開口部からのぞくケバい回廊、不明(薬師寺や四天王寺のそれと似る)
  • 鑑真が調合した薬を献上に来るも門前払いされる宮殿、唐招提寺境内。背景に薬師寺の伽藍。
  • 如宝に愚痴をたれる刷雄、若草山から「都」を望む図。現地撮りで、町はCG。清麻呂が姉と通りかかる。眼下に大仏殿の甍が来る。
  • 寺を建てるのに指定された新田部親王旧宅跡へ赴き視察する如宝たち、不明(崩れ土塀等野原にあしらい?)。刷雄らも手助けして建設する場所も不明、うしろに土手っぽい土盛りがちらり。
  • 和上危篤の報に都へ駆け戻る如宝、仁和寺参道〜平城宮跡塀際〜駆け入る門は平城宮跡東院前の門。
  • 仲麻呂の乱、仲麻呂が討たれる白兵戦の戦場は琵琶湖西岸。
  • 隠岐へ配流の刷雄が引かれてゆく大路、仁和寺中門と参道。
  • 宇佐神宮へ遣わされた清麻呂が神託を受けて戻る道、大覚寺大沢池北辺並木。池越しに北望の絵も。都へ戻り、如宝にそのことを話すのは若草山。
  • 道鏡の登極ならず失意の女帝のくだり、雪降る宮殿イメージカットに平城宮跡朱雀門
  • 落成した金堂で仏の前で決意を述べる如宝、唐招提寺金堂

2009/11/6

■ 影同心 第10話「油地獄の殺し節」1975.6.7毎日放送/東映

 商家に入り込んだ悪い虫は、阿漕な商売で民を泣かせる。右近がその悪党どもに踊らされていたり、久しぶりにお奉行のゴーサインが発せられたり。油屋に巣食ったワルの仕置は、ぬらぬらと「油地獄」。

ロケ地
  • 伊勢屋の圧力に逆らって商売を続ける後家に事情を聞く勘平、今宮神社境内。

*伊勢屋当主は中山昭二、グルの番頭は山口幸生、用心棒の浪人は千葉敏郎。夫のやり口に心を痛める伊勢屋の家つき娘は二本松俊衣、先代から仕える手代は山本亘。亡夫の遺した店を守り、悪党の餌食になってしまう小売りの油屋女将は服部妙子。


2009/11/5

■ 宮本武蔵 第24話「巌流の挑戦状」1976.3.16関西テレビ

 佐々木小次郎からの請求が矢継ぎ早、未だ己が技に得心ゆかぬ武蔵は即答を避けるが、武蔵を父の仇と狙う青年との「戦い」を経て、二刀流に心が入る。

ロケ地
  • 豊前・小倉城、彦根城天守
  • 京、武蔵かと編笠侍を呼び止める彦八、大覚寺五社明神。武蔵ではなかった浪人が顔を見せるのは天神島
  • 武蔵が滞在中の光悦邸、不明(細竹編みの扉)
  • 浪人が彦八に武蔵の滞在場所を告げる茶店、大覚寺大沢池畔にしつらえ。
  • お通が藍染めをして暮らす飾磨の浜、琵琶湖西岸
  • お通が麻屋とお吟のもとへ向かう竜野街道、不明(野道)。行くとお婆が出てくる神社(?)、不明←立派に侍のなりをした城太郎が出てお婆を拘束。本位田の郷士たちがお通を連れ去るところへ城太郎が出てチャンバラの野原、木津河原か(1カットだけ、橋脚っぽい「柱」が掠める)
  • 彦八と試合う野原、酵素河川敷
  • 小倉へ行くべく堺へ向かう武蔵、不明(野道)
*彦八は石田信之、浪人は綾川香。城太郎は小林芳弘にチェンジ。
2009/11/4

■ 宮本武蔵 第23話「二刀も一刀」1976.3.9関西テレビ

 人を斬る剣に懐疑を抱き続けた武蔵は、抜け出せぬ迷い道に入ってしまう。或る日見かけた禅僧にしつこく縋り、やっと得た答えで二刀流は不動の剣に。

ロケ地
  • 伊織が水を飲む小川、行き倒れて旅の親子に拾われる街道、不明。
  • 狂剣士を無刀で抑えた老僧に感銘を受け追う武蔵、北嵯峨農地・農道。
  • 助けてくれた親子と堺へ向かう伊織、中ノ島橋
  • 細川幽斎の法要が営まれる妙心寺、イメージに本物の南総門。小次郎が迎えられるお堂は相国寺法堂。老僧を追って来た武蔵が基壇下にいて小次郎を見る。その後又八が武蔵を見つけて駆け寄り、老僧・愚堂の行き先を教える。
  • 三州・岡崎、又八が愚堂を待つ間修行する寺、神光院。警策を受けるのは中興堂前、劇中「はちじょうじ」と音があるが字は不明。禅寺設定。
  • 元吉岡の弟子がいる三宅道場、表を通る武蔵は相国寺大光明寺南路地、門弟らに囲まれるのは鐘楼脇。言い抜けて又八の寺に入るシーンは神光院山門
  • 旅ゆくお通、広沢池東岸。このあと堺港から姫路へ。
  • 再び旅に出る愚堂、神光院中興堂前〜本堂前池泉橋。武蔵が駆け入り縋るシーンはここから山門へ。
*三宅道場の主は北原義郎、伊織を拾う堺の船宿の娘は森田めぐみ、禅僧・愚堂は浜村純で、彼が征圧した剣士は阿波地大輔。
2009/11/3

■ 宮本武蔵 第21話「栄達の門」1976.2.24関西テレビ

 能力が認められ、遂に来た士官の口は大物。しかし、切れぬしがらみが出世の道を塞ぐ。安穏の日々はまた遠のき、武蔵は一人荒野をゆく。

ロケ地
  • 嵐で倒壊してしまう武蔵の庵、酵素河川敷。小川や「木」も映り込む。
  • お光と小次郎の後朝の道、吉田神社竹中稲荷参道重ね鳥居下。寅之助が現れ嫌味まくり。
  • 寅之助が小次郎を討とうとする鬼人ヶ原、不明(山中のススキ原)
  • 新蔵が迎えに来て三人でゆく野道、北嵯峨農地か。後段、街道をゆく小次郎が耕作中の武蔵に嫌味ったらしく行き先を告げるシーンも同所か。
  • 柳生屋敷を出てゆくお通、随心院長屋門。街道は流れ橋木津堤
  • 将軍家指南役の内意を受けた武蔵が入る伝奏屋敷の門、随心院薬医門
  • 伊織たちのもとへ戻らず野をゆく武蔵、不明(葦原)

*新蔵の父の安房守は志摩靖彦、武蔵採用に反対する本多正信は玉生司郎。
*武蔵不採用の事由は関ヶ原における豊臣残党なこと、12歳の少年を殺したこと、仇持ちなこと←本位田の婆の訴状が正信に届いている…お杉婆しつこすぎ。

■ 宮本武蔵 第22話「雪姫無残」1976.3.2関西テレビ

 トラウマである「少年」をむざと死なせ、忸怩たる思いの武蔵。せめて遺志をと、託された密書を届けるが、受取人の女性も武蔵に衝撃を与えて去るのだった。

ロケ地
  • 伝奏屋敷を出たまま放浪の途につく武蔵、山道は北山杉の林道、佇む海辺はマジ海。雨宿りして老巡礼に会うお堂は大覚寺護摩堂
  • 石舟斎の墓に額づく武蔵、不明(五輪塔等多数)
  • 九度山中、使命を帯びた少年・次郎丸に道を聞かれる武蔵、保津峡落合河口汀。少年が山伏に襲われ落ちる崖、落下岩。
  • 「姉」のお通と行き違いになったと聞かされる伊織、柳生イメージに彦根城天守下部。姉のことと武蔵の行き先を聞く屋敷の門は不明(中に庫裏が見える)
  • 雪姫のいる女人堂、不明(祠か)
  • 真田館へ行く途中、姫を隠す小屋、酵素河川敷。真田館、不明(塔頭か)
  • 姫を害し「密書」を奪った山伏たちを斬る武蔵、保津峡落合
  • 再び旅ゆく武蔵、海岸はマジ海。

*雪姫は本阿弥周子、小西行長の娘設定。真田幸村は長門勇、息子の大助は大竹修造。山伏の首領は波田久夫、実は関東の隠密。元信州の砦の主だったという老巡礼は岩田直二。

★唐招提寺のアレ、奈良いっぱい映って嬉しかったけど…鴟尾のオスとメスはうざいわ。ぼーっと見てただけなのでロケ地チェックとかは後日に。
2009/11/2

■ 水戸黄門40 第13話「男を変えた女の純情」2009.11.2TBS59

 父に恋人を否定された娘は反発、荒事に打って出るが、その際父の船が悪党に利用されているのを目撃。彼女を始末しに来た一味とのすったもんだは、親子の和解の呼び水となり、めでたい結末で締められる。

ロケ地
  • 出雲崎手前の海浜、出雲崎の浜、琵琶湖東岸。砂浜に松原や葦原、磯など様々な個所が使われる。
*海の男な荒くれ父は渡辺哲、娘は近野成美、優男の恋人は尾関伸嗣。金横流しの留守居役は藤堂新二、これに通じる番頭は鈴木正幸。ラス立ち役人で福ちゃん登場。芭蕉と曽良が出ていて、一時別れていたり。
2009/11/1

■ 宮本武蔵 第16話「死闘!七対一」1976.1.20関西テレビ

 伊織と暮らす日々、村長との齟齬や野伏との戦いを経て、荒野に芽吹きが訪れたとき、観音像と箴言を残し、武蔵は村を去ってゆく。

ロケ地
  • 伊織と暮らす小屋、不明(山上に設営?)
  • 野伏らが雨宿りの神社、不明(本殿の縁先)
  • 徳願寺、丹波国分寺。門のほか境内も。
  • 野伏が村へ入ってくるのを目撃する伊織、不明(田畔、背景に竹林)
  • 野伏たちの前に立ちはだかり膾となる源右ヱ門、若森廃橋上。
  • 思わぬ強敵の出現に協議する野伏たち、不明(小丘)
  • 村を出た武蔵と伊織が江戸へ向かう街道、不明(野道か河原か、一部に礫)

*野伏のかしらは川合伸旺、弟は北野拓也、手下に西田良。村長は浜田寅彦、対立する源右ヱ門は長谷川弘、彼らの子で恋仲の二人は森川千恵子と伊吹新吾。たまたま来合わせた徳願寺の大旦那・長岡佐渡は大友柳太朗、和尚は永野達雄。

■ 宮本武蔵 第17話「血風!燕返し」1976.1.27関西テレビ

 江戸入りした武蔵は、柳生との手合わせを望むが、アクシデントで果たせず。そして、目の当たりにしたライバルの必殺技に、闘争心は滾る。

ロケ地
  • 小次郎が荒らしに来る小幡道場、相国寺大光明寺。看板を叩き割られる段で門、怒った弟子たちが出てくるのは南通用門、小次郎とのチャンバラは南路地で。
  • 石舟斎の平癒を祈るお通、今宮神社摂社。兵庫助が野駆けに連れ出す葦原は西の湖か。
  • 小次郎に柳生屋敷への道を聞く伊織、下鴨神社泉川畔。
  • 柳生邸、相国寺林光院。宗矩が出仕から戻る段で門(内側から)と式台玄関(後段、武蔵が訪ねて来るときも同所)。兵庫助を茶室に呼びお通のことを話す宗矩、白紗村荘問魚亭(開口部から倚翠亭が見えている。お通の笛を聞きながら型を使う兵庫助は切石橋でお通は問魚亭)
  • 柳生庄へ急ぐ兵庫助たちと武蔵がすれ違ってしまう林、下鴨神社糺の森。池底を使ったアップダウン表現も。
  • お通の思い人が武蔵と知り、戻るよう促す兵庫助、広沢池東岸池底(水無)。茶店あしらい、渡し場か。
  • 燕返しを見て猛烈なトレーニングをはじめる武蔵、竹林は北嵯峨か。

*兵庫助は川口恒、宗矩は御木本伸介。光悦の弟子の研師は今福正雄。

■ 宮本武蔵 第18話「対決!唐人剣」1976.2.3関西テレビ

 剣名が上がると、妙な話も舞い込んでくる。夫の仇を死も覚悟して討ちたいと願う女は、昔の恋を清算するために兵法者を利用したのだった。

ロケ地
  • 道場荒らしの意趣返しに玄心を狙う三兄弟、流れ橋。戦いは橋上で、橋下の河原で武蔵と伊織が凝視する。
  • 宇都宮へ向かう武蔵と伊織が飯を食う河原、木津河原。葦茂る河原や、玄心が魚を斬ったりする汀など。橋は一切映さず、河床の棒杭は有りものか。
  • ぬいの待つ旅籠へ入ったあと、一手指南を頼まれる林、下鴨神社池跡
  • ぬいの回想、子竜に連れて逃げてとせがんだ野原、酵素か。物思うぬいが佇む川は下鴨の泉川か。
  • 玄心が武蔵に挑み片腕を落とされる林、下鴨神社糺の森
  • 子竜と対決の海雲寺、萬福寺開山堂。勾欄や山門が効果的に映り込むのはもちろん、ランダムな石畳に倒れ伏す男女が印象的。

*ぬいは倉町章子、高子竜は佐藤允、自称弟子の雲水・玄心は内田勝正。三兄弟の兄は森章二。

■ 宮本武蔵 第19話「二刀流開眼」1976.2.10関西テレビ

 修行の旅では、かつて対決した相手との再会あり、また心ならず離れ離れになった「弟子」とのすれ違いが。承知の上の勝負とはいえ、残されて泣く者の哀れを、重く受け止める武蔵だった。

ロケ地
  • 梅軒がお宝番をつとめる三峰神社、不明(高木まじる社叢、舞殿は檜皮葺き、鄙びた古社)。梅軒が鳥を獲る野原も不明。
  • 伊織が梅軒の子・小太郎を拾う小川、酵素河川敷。母のお紋が来て礼を言うのはどこかの寺の無縁仏脇か。
  • 梅軒らが仕掛けた罠に伊織がかかってしまう山中の道、不明(武蔵は呼ばれてお堂から出てくる)
  • 小太郎をさらった山の五郎左の小屋、酵素河川敷に小屋あしらい。
  • 恩讐を越えて武蔵に挑む梅軒、対決の明神林へ行く道は赤山禅院十六羅漢脇、対決の林は西池端の起伏地か。
  • 当地を去る武蔵、不明(植林杉の林道)

*城太郎は大きくなって登場、役者は比嘉辰也にチェンジ。梅軒を雇う禰宜は寺島雄作、梅軒の手下の荒くれは有川正治や堀北幸男、神社を狙う野伏の山の五郎左は守田学。

■ 宮本武蔵 第20話「青雲の涯て」1976.2.17関西テレビ

 梅軒を倒した経緯が誤解され、投獄されてしまう武蔵。彼には様々な方面から助け手が伸びてくるが、尾羽打ち枯らした「友」は闇に堕ちかけていた。

ロケ地
  • 子宝を祈願する朱実、相国寺宗丹稲荷。待っていた又八が小野道場の門弟にとっ捕まるのは鐘楼脇。
  • 小野派一刀流道場、相国寺大光明寺。又八を取り戻して帰ってきた小次郎が朱実とのことを聞く道、南路地。
  • 伊織と城太郎が斬りあっているところへ行き合わせ介入する沢庵、広沢池東岸
  • 沢庵が滞在する寺、西壽寺。石段越しに本堂を望む図のほか、又八を括るのに鐘楼が使われる。
  • 伊織を乗せて川越へ急ぐ主馬が馬を駆る街道、北嵯峨農地・竹林際。

*武蔵を疑い投獄する川越代官は伊達三郎、武蔵の無実を信じ礼を尽くす役人・主馬は三上真一郎。小野一刀流の道場主は溝田繁、師の敗北に激昂し窘められる門弟は木村元、道場主の娘は人見ゆかり。沢庵が武蔵釈放のため会う老中は小林重四郎。女郎屋に戻ってしまった朱実に取り縋る又八をシメる亡八の一人に福ちゃん。


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