桃太郎侍 三隅研次監督作品 1957.12.15大映
山手樹一郎の高名な一作を、市川雷蔵が演じた映画。
お話は、母の死後出自を知った「桃さん」が政争の渦中にある双子の兄を助けて動くお家騒動もの、後年のテレビシリーズのようなルーティン成敗はなし。
毒盛り騒動あり、身代わりお芝居あり、崖落ち危機一髪あり、しまいに監禁されて火を放たれるという大活劇、実は密偵の木暮美千代演じる小鈴師匠が桃さんを庇って死に、家老の姫は家を捨てて桃さんとゆく。
ロケ地
・若殿と酷似の桃さんを見る百合、下鴨神社二の鳥居前。剣戟の音を聞きつけ取って返す桃さん、瀬見の小川橋上。殺陣は河合社裏手。
・若様が毒を飲まされ人事不省に陥り混乱の誓願寺、南禅寺(法堂と裏手の回廊)。
・東海道を先発の「若殿」が泊まる宿、、愛宕神社前平野屋。
・讃岐の船着き場、琵琶湖西岸(松原、対岸に沖ノ島と近江八幡の山なみ)。
・「若殿」が騎馬でゆく街道筋、仁和寺北塀(外側)。
・讃岐・右田外記邸、大覚寺(大門、回廊)。
・総登城の触れ出る若木藩城、二条城本丸櫓門(石垣上から見下ろし)。
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