第1シリーズ/1990、第2シリーズ/1992
第1話「裁きは無用!」
元長崎奉行・丹羽遠江守が中町奉行所設立にあたって闇裁きの面々をスカウト。各々お篠に急襲かけさせて腕を試す。
盗人宿の疑いのある西鶴寺の縁日、嵯峨清凉寺。調べに入った南町同心・水流添我童は侵入を咎められる。寺で匿っている盗賊達に女宛がうのに町衆攫ったりする。女房探しに入った男は殺され夫婦でドザエモンの上がる、嵐山・中ノ島橋。
寺への疑義を上役に糺すも自重を求められ南町に見切りつける水流添、寺社奉行への働きかけの約と引替に中町へ。しかし寺社奉行は悪党と通じており盗賊とつなぎを取る。
中町設立の経緯を語り、起こりから腐敗の温床の現実に怒り闇裁きを宣する新奉行。あとのメンバーは誘いにあっさり応じた女好きの北町同心・木暮楽太郎、料理屋の女将をしている忍びのお篠、魚屋の多吉、男たちの一字ずつとって我楽多=がらくたの名称発生。
西鶴寺を出て江戸を出んとする盗賊一味、行者の風体で渡る木津川流れ橋。前後を木暮と水流添が固め多吉は橋下で待ち構える。当然皆殺し。
夜、金を受け取りに来た寺社奉行と坊主もバッサリ。お篠も加勢。ほぼ必殺ノリ。殺陣もなかなか。
第2話「私怨無用の闇始末」
近藤正臣、また嫁さん殺される役。「確かめなくても悪は悪」「裁きは要らねぇ」なんて言ってるよ…破れ奉行よりイってるな。
ロケ地、南町奉行所、大覚寺明智門。密偵多吉の逃げる掘割、大覚寺有栖川。木暮と密偵が密談するのは今宮神社高倉脇。水流添が戸田山城守暗殺するのは大覚寺御殿川の石橋、石橋の隙間から刀入れて駕籠の中ぶっすり。主水より卑怯かも。それにしてもあの橋そんな隙間空いてたかな。
第3話「死を待つ男の危険な賭け!」
相模屋強請った帰りの南町同心・坂部と行き会う水流添、嵐山中ノ島橋。坂部が相模屋番頭に金を渡す茶屋、今宮神社高倉下にセット組んで。その番頭の死体が引っ掛かる、桂川大堰。
相模屋に呼び出される途次押し包まれる坂部、大覚寺脇の有栖川畔。多吉が追うも船で連れ去られる、大沢池。書付のありかに連行される坂部を乗せた駕籠がゆく大沢池と放生池境の堤、観音島に差し掛かる橋の上で逃げる坂部、有栖川に隠れ妓のもとへ。一時逃れるも女と共に串刺し。
書付は普請奉行と相模屋の公共工事談合の密約。入手した証拠書類を焼き捨てがらくたの闇裁きに証拠は要らぬと丹哲。
悪人の法則その一に従いラス十分前に一堂に会する。そこへ水流添と木暮が乗り込み皆殺し。
第4話「濡れ衣晴らして候」
タイトルからして必殺ノリ。
心中の土座衛門上がる川、桂川。八州屋の用心棒と借金のかたにとられた娘。用心棒・村岡の妻が水流添に調査を頼む、化野念仏寺。
八州屋が入ってゆく尾州藩下屋敷、山科随心院。多吉が酔月の女将殺害を報告する、相国寺鐘楼。証拠を掴んだ水流添、村岡の妻に真相を語る、化野念仏寺、夜。千灯供養の宵の如く灯明がともされている。
盆踊りの輪の中で仕置、お篠が簪でぶっすり殺るシーンも。
第5話「大奥に棲む魔物」
恋人を殺された越後屋の娘・おとせ、身投げしようとするところを水流添に制止される、嵐山・中ノ島橋。
殺しの現場見にゆく水流添に木暮が声掛ける北野天満宮、設定は神田明神下。
おとせに大奥に上がれとせっつく姉・お伝の方、将軍の寵愛薄れおとせを傍に上げ世継を得んと画策。
おとせの母が身の回り品届けようと外出するのを待伏せる輩を木暮が追い払う、大沢池五社明神付近。
お伝の方が「代参」に赴き若年寄といちゃつく谷中の末寺、西賀茂の神光院(本堂、中興堂)。
事態進まぬのに焦れたお伝の方、越後屋をお犬様でハメておとせをおびき出そうと荒技に出てくる。
丹哲、仕置にGOサイン、大川の燈籠流しの日に若年寄とお伝の方心中に偽装して殺っちゃおうと水流添と相談。おいおいそりは悪人の手口ぢゃないのか。
木暮くん、いつものように片袖抜いて大立ち回り。下には真っ赤っかの女物の襦袢。
水流添、呵呵と笑うお伝の方に尼で許してやろうと思ったがアカンとばさー。そのまま行っちゃう。あれぇ心中偽装とかはどうなったんだよぅ。
ラスト、おとせの様子を見に来る丹哲・木暮・多吉、一人いない水流添を「鳥か魚と遊んでるんじゃないの」呼ばわり。魚は釣りとかあるだろうけど、鳥と遊ぶって、いったい…。
場面変わりほんとうに「魚と遊んでる」水流添、大覚寺放生池堤で釣り。お篠が来て構うがうるさそうに移動。近藤正臣の役どころは変人が多いのか。足でピアノ弾く転校生とか。いつぞやドキュメントで、長良川でオオサンショウウオ抱いて川を流れてゆく姿を見たこともある。
その大沢池、堤も水際も草ぼうぼうに生えてる。僅か十年余りで丸裸の変貌ぶりに外来魚の害を思う。
第6話「不幸を背負った女」
木暮楽太郎、悪辣な茶坊主・珍阿弥探索中に出会うは昔の女・おぶん。別れたあと不遇の限りを尽くしていた。
おぶんがゆく大沢池堤、木暮が声掛け助力申し出るも時隔たり通じぬこころ。
大店の弱み握り強請る珍阿弥一味、その起こりの大店の息・房吉が考え込む大沢池畔の大木の根方、幼馴染の中町の新米同心・若尾は事情知り悲憤慷慨、珍阿弥を召し捕るも圧力かかり解き放ち。
並行して語られるおぶんのストーリィ、遂に男を刺し獄門に。晒される姿を奉行所からの帰途見染め己がものにせんと画策、あんぼつ駕籠に乗せられ移送のおぶんは珍阿弥宅へ。
珍阿弥一味の復讐、惨殺された同心・若尾の枕頭で蝋燭の火握り潰す水流添、奉行にも図らず闇裁き。「仕置」、完全に必殺テイスト。お篠は濡らした手拭で転ばしたあと簪で刺すし。トランペット鳴ってるし。障子に映る水流添のシルエット・木の葉隠れのライト&シャドウも必殺してる。
ラスト、おぶんを見送る木暮、広沢池。
第7話「闇に消えた女」
追剥の出る川原、多吉が駆けつけると褌一丁に剥かれた爺、島抜けの八五郎の仕業、桂川(罧原堤?)。
八五郎が浪人に襲われる、大覚寺護摩堂前。背景に灯ともる料亭のセット、石仏が見えなければ騙されたかも。
水流添と木暮が南町与力を詰問する、相国寺鐘楼。与力撃たれて死亡。証拠の鉄砲持って大御番組頭松平右京介邸に乗り込む水流添、ここでの右京側室の立ち居振る舞いが伏線に。行儀わるく足崩したり点てた茶の味が変だったり。どんな点て方をしたんだ気になる。
佃の八五郎の生家、広沢池畔にセット。
事の起こりは右京介の昇進工作資金、八五郎を唆した女郎、側室に納まる。
水流添の探索の話漏れ聞いた八五郎、女に会いたさで松平邸に忍び込むが殺される。実はおとよの側室、えっぐい女。
八五郎の枕頭、灯を扇で消す水流添、闇裁きの合図、必殺テイスト。松平邸に乱入、皆殺し。近藤正臣の殺陣、背後の側室ぐるんと腕回して斬る凝ったもの。
第8話「禁断の愛に泣く女」
思い切り怪しい医師・宍戸龍山。朝倉藩出入りの医者辻斬りに遭う上屋敷門前、妙心寺?
後釜に座る龍山、朝倉邸は大覚寺大門。朝倉の殿様はお篠の伊賀での昔馴染み、回想シーンの野遊び、広沢池観音島、お篠の握り飯頬張る朝倉新八郎。
殿の身に危険が及ぶを案じるお篠を気遣い動く水流添、薬種問屋連行する大沢池・放生池境の堤。
事情を知った殿様、ワルの制止振り切りお馬でトンズラの大覚寺大門、でも馬つないであるの有栖川、目と鼻の先。
朝倉藩江戸家老と糞医者、がらくたに偽手紙で呼び出される。家老は大覚寺心経宝塔前で木暮とお篠が仕置。医者は嵐山・中ノ島橋で水流添が斬。
お篠と殿の別れ、大覚寺五大堂縁先。
第9話「おかめの涙」
盗賊一味の密談聞いてしまい扼殺される水茶屋女・おらく。身を売って亭主と子供養っていた彼女の悲哀と亭主の嘆きがたっぷりと尺とって描かれる。
底辺の民の嘆き取り上げる、やはりこの作は必殺テイスト、かのシリーズに捧げられたオマージュともとれる。
楽太郎がおらくの亭主に仇を討たせようとするシークエンスも冗長と言ってよいほど執拗に描かれる。
ラスト、山門に腰掛けところてん食うがらくた、くろ谷・金戒光明寺三門。
第10話「死を招く愛の地獄」
篠むらのおさきに言い寄る遊び人雪之助、頭割られ刺され小倉屋の前で殺される。多吉の友人が下手人として引っ括られる。
北町のやり口に疑問持つがらくた、楽太郎が探りに北町へ一時復帰。
つなぎとるがらくた、黒谷・金戒光明寺。
水流添と小倉屋の内儀・おこまが行き会い事情聴く、今宮神社。おこまを嵌めてみる水流添、呼び出す妙光寺、粟生光明寺山門。雪之助と遊んだ事情打ち明けるおこま。自らの推理を話す水流添。
事態進み殺害現場目撃した小倉屋の妾の妹、妾、おこま皆殺しにするマイティー小倉屋。
奉行からの命は「叩っ斬れ」。おいおい丹哲あんたさっき小倉屋から二百両ほど貰ったろあれはイイのか。
と思ってると仕置に現れた水流添が「返す」じゃらじゃら。
ラスト、ならの小川に足漬けて涼む水流添、西瓜冷やしてる。そのカッコのまま白玉買って食べる。
第11話「闇の元締を消せ!」
がらくたが内偵中の天満の五郎蔵、江戸を売る前日の夜一味まるごと血祭りに。報を聞いたお篠、最近金で殺し請け負う輩がいるとの噂を口に上す。
情報蒐集のためちんぴら追い回す我楽コンビ、今宮神社東参道〜東門〜石橋〜境内。
浪人・平田又四郎が佇む石段、黒谷・金戒光明寺本堂前の石段脇の鐘楼。多吉が声掛け篠むらへ連れてくるとトーハチ拳で大騒ぎ、我楽と呑む。
調べの末東海屋を見張る木暮、平田が共に出てくるのを目撃。その晩目付・岡村を斬る平田。
夜、酒を提げ平田宅訪問する水流添、しんみりと話す。木暮は料亭で芸妓に頼み芝居うち東海屋の会談相手の名聞きだす。普請奉行(笑)米倉外記。平田には元締・東海屋から水流添仕置の命下る。
平田と水流添、決闘の石段、粟生光明寺?くろ谷?暗くて判らん。立会い、一合にて決す。
わるものの座敷ではお篠が東海屋の手先ひょいっと座敷に引きずり込んで「仕置」、こういうタイトルの回にわざわざ必殺色の濃い手口でぇ〜。
ラスト、平田埋めた土饅頭に酒かけ祈る我童、桂川(罧原堤河原)。
第12話「非情の影狩り!」
米の暴騰に怒る民衆、影の老中・久世長門守と秋田屋が組んだものと語る多吉、お篠探りに入り念書盗み出す。気付いた秋田屋、慌てて駆けつける下総関宿藩上屋敷、大覚寺大門。長門守は中町の仕業と見当つけ中町の同心・小森を使い同心身上書持ってこさせる。でも褒美くれないで斬っちゃうの。
女郎屋で襲われる木暮、敵唱の妓殺され多勢に押し包まれ橋上より川に身を躍らせる、嵐山・中ノ島橋。セットとのレイヤー。同刻、中町同心・谷岡も襲われ捕われて中町の秘密組織についての責め問い。
急告げる事態に一同に会すがらくた+お篠、前回も使用の漁師小屋、広沢池か?念書は自分が預かると死も覚悟の水流添に告白めいた話をするお篠、いつも朴念仁役の近藤正臣、期待裏切らず野暮な「あんたにもそのうちイイ人が」発言。
組屋敷前で襲われる女救う水流添、甲斐甲斐しく世話焼く姿が…あんまし可愛くないわ。女は川越藩馬廻役の妻女・お吟と名乗る。水流添の亡妻も川越の出、いよいよ怪しい。か弱い女には弱い水流添、親身になり篠むらへお吟を預ける。同心二人の屍が晒される事態にツナギとるがらくた、お吟を怪しむ木暮。書付盗って長戸守のもとへ急ぐ手下の忍・お吟、大沢池堤をゆく姿に残した手紙のナレーションが重なる。しかし手にした念書は花押の無い偽物、長門守に責められ意を決し水流添宅に舞い戻るお吟、我童の刃を我が胸に導き事切れる。うわー女殺したら怖いよこの人。
縁日をゆくおさきと多吉、魚屋拉致される。闇裁きにゴーサインの我楽+お篠。大覚寺門前の石橋に爆竹仕掛け見張りまいて侵入。我童スカウトしようとする爺に耳貸さずバッサリ。なんかいつもより念入りに斬ったような。
ラスト、雨中相合傘のもと再びお篠の遠回しな告白、とんでもねー野暮天の朴念仁を演じられるのは近藤正臣の巧さか。
第13話「我楽多たちの最後の賭け!(前)」
新造小判の評判の報告を篠むらの奥座敷で聞く丹哲、世情をぶつぶつぼやいた挙句霊界の話はじめる。あとで多吉に霊界おやぢ呼ばわりされてる。どこまで何の冗談か判らぬ丹哲。…。
木暮の馴染み・柳島のおしまは情人の伊之吉に小判の型渡され戸惑う。成り行きで伊之吉助けるがらくた、朱鞘組は賞金までかける。木暮橋渡しにおしまと連絡とった伊之吉、小判偽造の企みを告白。
多吉が忍び込む朱鞘組首領・西尾邸、相国寺大光明寺。後段次回。
第14話「我楽多たちの最後の賭け!(後)」
がらくたと伊之吉のタッグで小判の金型と引替に一万両要求、「頭巾の殿様」一人で取引に来いと呼び出す先は木津川・流れ橋。舟と梯子小道具に橋周辺で珍しいやりとり。果ては朱鞘の人数出て我楽コンビと大立ち回り、金は見せ金、金型は偽物。この際受けた矢傷がもとでおしまの腕の中で息引き取る伊之吉。篠むらのまわりは朱鞘の手先で固められるが突然退いてゆく。伊之吉の死を見たおしまが北町に駆け込んだのだった。受けた与力は事が大きいからと言葉巧みにおしまを移送、駕籠で通りかかる門、山科随心院。北町与力はワルに垂れ込んでいておしまと共に殺されてしまう。
生き証人も証拠の金型も失った中町、頭巾の侍追う。使いの途中たまたま頭巾ちゃん目撃し不用意な詮索の挙句斬殺されるおさき、多助のもとへ辿りつきこときれる。今わの際のおさきの口から漏れる黒幕の正体。相手の大きさに丹哲、奉行所の存続ごと賭け登城のお城は姫路城。老中呼び止めるお廊下は大覚寺五大堂。
丹哲が小判鋳造所へ踏み込むと告げにゆく老中・酒井能登守邸、山科随心院。その夜、中町のマジの無駄飯食いのがらくた達に命じ町へ出て無目的にわあわあ騒ぎ回りながら練り歩かせる。そのアクションに悪人一同鋳造所に会す。そこへ討ち込む我楽コンビ、木暮はいつもの赤襦袢、水流添は九字染め抜いた白の着流し。がらくた総出でワル皆殺し。丹哲の「賭けたからには勝っても負けても中町は終わり」の言で〆、中町は閉鎖。
水流添とお篠の別れ、流れ橋上。おさきの遺骨抱いて旅立つ篠。楽太郎北町へ復帰。魚屋は行商続ける。水流添は南町へ(大覚寺明智門)。足元に散る瓦版、がらくた奉行所深夜の暴走により閉鎖の経緯がイラスト入りで描かれている。中町の門、竹矢来で戒めてある。役所も閉門になるのか。
第二シリーズ1話「闇奉行が帰ってきた!」
花火の宵、屋形舟の上で丹哲に再度中町奉行就任を要請する「佐嶋さま」、あっさりと再開されるがらくた奉行所。魚屋が水流添宅に声をかけに行った際見せる尻っぱしょりで横っ飛びのお掃除姿がまさかラストのグロ画像の布石とは。
丹鉄・おみよ・水流添が世情語る釣り船、大沢池。頻発する辻斬り。木暮が乗り込んだ上州屋での菊ちょんぱ事件と辻斬り被害者の数は一致。
戸田屋、上州屋と組み菜種油の値一斉八割増しの工作。寄り合いの席上反対した吉野屋、その夜に辻斬りに遭うのを水流添が大覚寺御殿川の石橋上で目撃。逃げる辻斬り、有栖川の中、大沢池落ち口からお篠が飛び出て行く手阻むも手傷負わされる。深追いを止めた水流添、北辰一刀流免許皆伝の腕って、言わなかった?五代様の御世なんじゃなかった?
その夜、上州屋で菊ちょんぱ出る。ちょんぱくんの正体は小番頭の巳之吉、主人を諌めるための行動。改心し戸田屋へ値上げ見送ると告げにゆく上州屋、帰り道に律儀に出る辻斬り、でも襲った駕籠の中は楽ちゃんで返り討ちに。
若年寄・加納下総守邸へ入る戸田屋、大覚寺大門。黒幕判明し丹哲の闇裁きの命下る。十手置いてく我楽。
若年寄邸にまいないの生き人形届ける戸田屋、うきうきと手を取り箱から出そうとする霏々爺、箱から飛び出るは野太い声の自称世直し人形、我童の女装。片肌脱ぐと首筋と腕に施された部分白粉が地黒の肌との対比でくっきり。しまいに裾までからげて世直し人形、斬り抜ける。なんてものを見せるんだよぅ。近藤正臣の女装なんて…保存しとこ。事後、仲間に死ぬほど笑われる水流添、魚屋は鴨を絞めたような声で笑い続ける…。
EDバックのユリカモメ乱舞は鴨川。
第二シリーズ2話「夫婦喧嘩を犬が食った」
魚河岸に早く着すぎた多吉、汀で小判拾う。同じ朝、土左ヱ門上がるに行き会う木暮、ホトケの手の小判そっと取る、嵐山公園の桂川。死体を見に来ている女、多吉の長屋のかざり職人留治に声かける、嵐山中ノ島橋。小判は偽金、死人はかざり職人、またまた貨幣偽造。
留治を尾ける多吉、ならず者に襲われる鳥居本八幡宮。一味の腕には紅あざみ、諸国荒らし回った凶盗。
賭場探る木暮、「留治の女」・紅あざみの壷振り・おこのを口説く。水流添はかざり職人に偽装し作業場へ潜り込むが、町人のなりが似合わねー。すぐにバレるし。職人逃がしおこのの手引きで逃れ闇裁き。おこのは木暮庇い撃たれる。
第二シリーズ3話「復習に散った桜吹雪」
奉行所の庭で花見の宴、「水流添の料理」並ぶ。新シリーズに入ってずうっとお料理してる近藤正臣。満開の桜、木を丹精した植辰の思い出が語られる。
かつての大盗・不知火の治平は足洗い植木屋に。そこへ不知火名乗る凶盗の出現、以前の手下・嘉助の仕業。父を獄門台に失った弥平次と共に植辰狙う。事情察したがらくた、時遅く植辰の弟子は人質にとられた上殺されてしまい植辰も深手負う。瀕死の植辰に見せてやるのに桜の造花作る我楽、ちょっとクサいぞ。仕置の手口も全員姑息なときの主水みたい。
ロケ地、新吉さらわれた植辰と話す水流添のシーン、鎌倉の建長寺梵鐘前。
第二シリーズ4話「花魁の肌は死の香り」
花魁・若紫に岡惚れを利用される油問屋の手代・音吉。番頭が仕組み主人一家惨殺。段取りの良さを怪しむがらくた。音吉たちが密殺されようとする直前現れるがらくた、水流添マフラー巻いて主水みたい。殺陣も主水ノリ。もっと必殺テイストのお篠は黒幕の殿様を芸者姿でばっさり。
いちいち水流添にからむ南町の同心、こんなステレオタイプ中町には不似合いでは。
第二シリーズ5話「二度死んだ男」
南町に仲間の情報吐く佃の清次郎、その情報もとに血桜の銀造のアジト急襲する南町、銀造は自ら火薬に火つけ爆死。清次郎はその後堅気となり所帯持つが勤務先の畳屋は皆殺し、犯人と思われてしまう。南町は彼を追うが我楽は訝しむ。女房さらわれ南町に助け求める清次郎、届かず斬られかかるところを多助が救出。水流添は冷たく突き放す。行方判らぬ清次郎の女房の身案じ泳がせる目算。現れた血桜、がらくたが成敗。
第二シリーズ6話「暗闇の魔手」
水流添が気にかけているかつての配下の岡っ引の寡婦と遺児が土木絡みの事件に巻き込まれる。「仕事師」が関わっているちょっと苦しい必殺テイスト。仕事師の勘は間違ってなかった正太郎くんばっちり黒幕の顔覚えてる。闇裁きの「仕置」ストロボ効果で見せる。
第二シリーズ7話「哀しき父子草」
じゃりたれのこそ泥に多吉は売り物、木暮は羽織をやられる。水流添宅に入ったのはとっ捕まり飯を振る舞われ寄食する運びに。近藤正臣って子供好きの設定多いな。
一方アヘン絡みの事件も多発。子供らが探している行方不明の漁師の父はそれに関わっていた。
水流添の親身に心開く子供たち、が年かさの一人は跳ね上がって殺されてしまう。ここで水流添に悪態つく残りの子供らのくだり、見苦しい。アヘン密売の黒幕は船手頭の向井…なんか懐かしい名前だな。
こじんまりとまとめてあるものの第一シリーズとの乖離・落差は覆い隠せず。
第二シリーズ8話「墓に眠る夫婦の秘密」
作事奉行と宗門改と悪徳商人がつるんで邪魔者を切支丹に仕立てて葬る陰謀、利用された切支丹の夫婦に肩入れするがらくた。作事奉行一味が追い使う岡っ引シメるのに変装するのはいいがまた女装か近藤正臣…うわ田中建まで夜鷹に化けてるぅ。どちらも凶悪にグロいが近藤のそれはより破壊的にキモチワルイ。だいいち女装には体格良すぎ。
闇裁きは丹哲も一枚噛んで怪しげな儀式仕立てて作事奉行以下をハメる。洗礼の儀式に出るはジョアン多吉にクララ篠。仏像くるりと裏がえりマリア像が現れパードレ水流添出現。
第二シリーズ9話「金が命です」
トイチで金貸し賭場開くおいてけ堀のおかねのところへ持ち込まれた根付が盗賊の隠し金の割符。それを狙う盗人に襲われるところを助けた水流添に協力するおかね。でも隠し金は偽金。
第二シリーズ10話「地獄を見た女」
御数寄屋坊主が黒幕の美人局・うぐいすの里(なんちゅうネーミング)巡り繰り返される女たちの悲劇に闇裁きのがらくた。
第二シリーズ三話より大船での撮りとなっているがこの回のEDクレジットには「京都」の名とエクラン演技集団の名が。
第二シリーズ11話「命がけ!喧嘩芸者」
辰巳芸者騙して幕政の機密盗みあろうことかそれを競りにかけて儲ける悪党が。芸者に惚れた多吉の出番多し。闇裁き、水流添の台詞仕置人パクったような設定。また「大船」に。??
第二シリーズ12話最終回「望郷に泣く女」
御用金逃れに金蔵破り偽装の商人と勘定奉行が結託、それに関わって何人も無関係の人間が殺され、昔の男捜している水茶屋の女も殺られる。
最後の闇裁きというのにルーティン繰り返すのみ。
ラストは水流添宅に愚痴垂れに来る南町の「猫どの」にグルメ談義の煮干の出汁。