赤井剣之介/中村敦夫 お歌/中尾ミエ |
第1話「あんたこの世をどう思う」1976.1.16 仕置屋を引き継ぐかたちで裏稼業を続けている主水、残った捨三に加え「やいとや」が加わって三人のところ、第四のメンバーが参加する過程を描く、起こりの話。 ロケ地、下谷大徳寺で大道芸の赤井夫婦、今宮神社楼門下。赤井にターゲットを告げる主水、広沢池東岸(水無)。お歌が奥方に拉致されたと注進の女たちは堤道を走ってくる。出陣の剣之介、大覚寺御殿川(主水らは勅使門橋上)。 第2話「あんたこの仕業をどう思う」1976.1.23 主の娘を貰い暖簾を分けて貰った田島屋は、舅をハメて御用達の鑑札を奪おうと陰謀を巡らす。これとグルの南町吟味方与力は、田島屋の女将殺害を牢帰りの男に使嗾。裏切られて刑死したこの男の女房が恨みの筋をしたためて縊死しようとするのを阻んだ主水、「仕業人」の存在を匂わせる。 ロケ地、主水が護送の用のため赴く南町奉行所、京都御所管理事務所門。皿回しの大道芸を披露の剣之介、今宮神社楼門。赤井夫婦の掘っ立て小屋、桂川汀か。 第3話「あんたこの娘をどう思う」1976.1.30 必殺に時々ある不思議少女ネタ、幼くして父母を亡くした娘がはじめて得た「友」は犬。勤め先のお妾さんが旦那から貰ったその座敷犬を手に入れるため少女は身売りまでするが、彼女の若さを嫉んだ妾の差し金で「旦那」に差し出される際、犬は無残に殺されてしまうのだった。 ロケ地、赤井夫婦が大道芸の縁日、金戒光明寺三門まわりにセット。剣之介にお市の勤務先を聞きだし根津権現に赴く主水、相国寺法堂基壇。お市を騙して金を払わず頂いたターゲットの一人・旗本の戸崎邸、相国寺大光明寺門(かなり寄った画で判りにくいが、くぐり戸の「ポスト穴」で確認できる)。捨三が誘き出した戸崎を待ち構え潜む主水、湯屋脇。 第4話「あんたこの親子をどう思う」1976.2.6 ダーティな金貸しに見込まれる藤屋、女を使って誑かしたうえ母を死一倍の担保として息子に多額の借金をさせる手口。自身も手駒に使われた主水は、藤屋の女将から託されていた金を仲間に配るのだった。 第5話「あんたこの身代りどう思う」1976.2.13 富商の馬鹿息子が仕出かした不祥事を金で揉み消す、よくあるパターンの話も仕業人ワールドでは薄ら寒く物悲しい。 第6話「あんたこの裏切りどう思う」1976.2.20 回船問屋・大黒屋は裏で逃がし屋を営んでいるが、多額の料金をとったうえ、依頼者の身ぐるみ剥いで殺し海洋に投棄するという大悪党。 ロケ地、島の爺さまが甚八を迎えにゆく船手番所、広沢池東岸に柵セット。大道芸の赤井夫婦、今宮神社楼門、飴売りの甚八が隣に店を出す。 第7話「あんたこの仇討どう思う」1976.2.27 幼い娘に手を引かれ人捜しをする浪人、旅の目的は女仇討ち。夫の江戸在府中役者によろめいた妻、しかし仕掛けられたもので貢いだ挙句売り飛ばされ、今は吉原勤めとなっていた。 ロケ地、赤井夫婦が芸をしているところへやって来て詩を吟じはじめる浪人、今宮神社楼門。橋上で吟じる浪人を見て脅え逃げ出す役者、中ノ島橋。吉原で妻に会ったあと剣之介に事情を語る浪人、広沢池畔。回想、妻出奔ののち帰宅の「浪人」、屋敷は民家門。娘と旅行くくだり、顔を洗う小川、酵素河川敷木のそば。赤井夫婦の芸に小銭を置き、母と旅立つ娘、今宮神社東門〜境内。 第8話「あんたこの五百両どう思う」1976.3.5 剣之介が持ち込んだ大仕事は料金も破格、それぞれに舞い上がる仕業人たち。警戒厳重な藩邸に、連係もがっちりと仕掛けるさまがテンポよく描かれる。ふだんはダルそうなお歌もきびきびと役割を果たし、細かいしくじりもきちんとフォロー。しかしここは仕業人ワールド、せっかくの奔走も徒労に終わるのは予想の通りなのだった。 ロケ地、立石藩上屋敷、大覚寺大門(様子見の捨三は御殿川に潜む)。商人や職人が出入りの通用門、明智門。立石藩の奥女中が墓参と称し若僧と遊ぶ、護摩堂。これを引っ掛けようとやいとやが連れ込む屋形船、嵐峡船着。 第9話「あんたこの仕組をどう思う」1976.3.12 旗本の長屋で行われるヤミ売春。欲をかいた主は取り分アップを要求し、欠員を埋めるため堅気になった女に復帰を強要、死に至らしめる。依頼は、女たちの世話役からくる。 ロケ地、旗本・秋葉邸、相国寺大光明寺(門、南塀を使用。塀際では剣之介の豪快な引き倒しが見られる)。堅気になったおようが夫婦でお参りの縁日の神社、今宮神社(秋葉の手下に手招きされるのは高倉脇坂)。復帰を拒み舌を噛んで果てたおようの死体が棄てられる、嵐山公園中州下河原。 第10話「あんたこの宿命をどう思う」1976.3.19 やいとやの過去が垣間見える一話。 ロケ地、太吉を拾うやいとや、罧原堤下河原。養父・弥蔵に呼び出される、今宮神社高倉。主水が弥蔵を誘い出す鎌倉河岸、中ノ島橋(橋上を来る弥蔵たち、堰堤背割にお歌が立ち弥蔵を誘い込み、剣之介が手下を河原へ降りるスチール階段で仕留め、橋下にやいとやが待ち構えて弥蔵をプスリ→ドボン)。 第11話「あんたこの根性をどう思う」1976.3.26 舞台は岡場所、依頼者の、したたかだが肝心なところが抜けている女郎が、大金を騙し取った楼主と手下を指名。筋立てはシンプルだが、当の楼にお歌が売られたり、他の男にヤラれては困る剣之介がバイトに精出したり、仕事に入ったやいとやと剣之介が見つかりそうになって女装するしと、どたばた喜劇で進む。そして今回の見ものはなんと言っても吉田日出子演じる女郎のおさと、目まぐるしく回しをとりせっせと貯めこむ金が百五十両に達するから凄い。また、その金で女郎屋を買い取ろうというから無茶すぎの展開。金を全部とられた上に楼からはポイっと放り出される悲惨な状況なのだが、ぜんぜん堪えてない元気さがタイトルの「根性」。 ロケ地、夫婦喧嘩で飛び出したお歌が、玉出し屋の粂八に無理矢理連れ去られる大川端、大覚寺大沢池畔〜護摩堂前(池水少なし)。 第12話「あんたこの役者どう思う」1976.4.2 謎めいた旅姿の女が次々に「仕業人」を訪ね、殺しを依頼する。危険を感じたチームは女を消そうとするが、事情を聞き常の三倍の金を出されて仕事にかかる。ターゲットは旅の一座、裏の顔は凶盗で、依頼者の娘は引き込み役の色男に誑かされ親族を殺され財を失っていた。 ロケ地、瓢右ヱ門に客を食われて暇な赤井夫婦に「依頼」の娘、今宮神社楼門。酔って上機嫌で帰途につく主水に「依頼」を上げる娘、中ノ島橋。賊が襲った埼玉中河原村庄屋屋敷、民家門。恋仲だった一座の男を追い、一味に川に投げ込まれる娘、保津峡落合河口付近巌頭。一座を目指し股旅ルックで街道をゆく主水ら、流れ橋を渡り河原を渡渉。凶行をなした一味を追う仕業人たち、大覚寺御殿川手すり際。 第13話「あんたこの神隠しどう思う」1976.4.9 依頼は牢で病死した女から来る。この女の転落の因と、日蔭長屋で起こっている事件は同じ蔓から派生していた。 ロケ地、赤井夫婦とお眉が会う、今宮神社楼門。赤井夫婦のヤサ、罧原堤下河原。 第14話「あんたこの勝負をどう思う」1976.4.16 棋士の勝負がテーマとなる一話。二人の棋士につくパトロンは彼らの勝負にそれぞれ五百両を賭け、つごう千両の大勝負に。一人は将軍家指南役でも敵うかというベテラン、かたや赤貧洗うがごとき暮らしを女房が支える若手。一戦は若手の勝利となるが、ベテラン棋士の申し立ては、若手の女房に負けろと体を投げ出して頼まれたというものだった。 ロケ地、亭主の勝利を祈願してお百度を踏むおかな、今宮神社境内の普段酒樽を積んである舞台。来合わせた道安に勝ち目は無いと言われ、土下座して負けてやってと頼み込むおかな、高倉脇坂下。対局が行われる料亭・富清、嵐山公園料亭・錦(桜膳の看板がそのまま、竹垣には若竹がぼうぼうに茂っている)。赤井夫婦が芸をする、今宮神社楼門、夫の対局中家で待っておられずふらふらと出てくるおかなと会う。お歌に将棋狂いの亭主の愚痴をたれるおかな、高倉下に茶店セット。夫にもう帰ってくるなと言われたおかなが身投げ、死体が上がる、中ノ島橋下河原。見て駆け寄ろうとして剣之介に制止されるお歌、橋上。 第15話「あんたこの連れ合いどう思う」1976.4.23 一旗あげようと江戸へやってきた小悪党が、大悪党にしてやられるお話。 ロケ地、江戸入りし意気軒昂の岩松、金戒光明寺三門下石段。赤井夫婦が芸をしているのは石段上・鐘楼下。岩松が女房に指示して座らせるのはすぐ下の石段。事後、再び縁日で三味を弾き歌うおふく、石段下部植え込み。 第16話「あんたこの無法をどう思う」1976.4.30 十年前心中し、互いに相手は死んだと思い絶望と自棄の裡に生きてきた二人が出会う。しかし邂逅の場は終焉の場となる。 ロケ地、フラれた捨三が酔っての帰り女の死体を見つけ、そばにいた鳥追いに奇妙な依頼をされる、広沢池東岸。赤鞘組が無法をはたらく縁日、相国寺方丈前回廊から庫裏前、鐘楼にわたってセット(赤井夫婦が筵敷いているのは鐘楼基壇、鳥追いに無体の旗本たちは法堂前にセットの茶店)。鳥追い女に本名で呼びかけるお歌、広沢池東岸。赤鞘組首領の陣場弥平次邸、相国寺大光明寺(やいとやが船宿の女将を保護して逃げ佇むのは湯屋前、出陣の主水が小走りにゆく塀や仕置は南塀際、捨三が一味を誘い出すのは門)。 第19話「あんたこの掠奪をどう思う」1976.5.7 冒頭定火消しと町火消しの喧嘩があるが、お決まりの対立ではなくガエンの馬鹿息子の悪行を描く。これを諌めるどころか、男らしいなどと非行を助長する母親がついているからどうしようもない。依頼は、娘を手籠めにされた挙句うまうまと丸め込まれ、娘に首を縊られてしまった父親から来る。悪人たちの所行や性格が丁寧に描写され、やっちゃえ状態でスムーズに仕置。 ロケ地、お歌に因縁をつける龍神組の衆、今宮神社楼門前。仙太がおきよにプロポーズしていてガエンにからまれ狼藉を受ける、広沢池東岸。 第18話「あんたこの手口をどう思う」1976.5.14 名人の飾り職のじいさまの弟子が、色と欲につられ悪人の囁きに応じフェイクを作る。顧客に偽物を売りつけた末の事態は、店は潰れて老職人は娘可愛さに弟子の罪をかぶって獄門という悲惨。そして身籠っていた娘の死を聞かされたじいさまは、主水に晴らせぬ恨みを扱う裏稼業の存在を示唆される。 ロケ地、赤井夫婦が出ている「寺」、今宮神社(芸は楼門で、豊島屋の番頭と定吉がやりとりは高倉下)。甚作の娘が身投げして見つかる、桂川大堰付近か(増水していて判別困難)。 第19話「あんたこの奥の手をどう思う」1976.5.21 やいとや中心のお話、女霊媒師にぞっこん惚れこまれる。調子のいいその上方女に振り回されるかたちのやいとや、成り行きで肌をあわせるに至るが、女の占いは強請りに利用されており悲劇となる。 ロケ地、霊蝶と芝居見物の約束をしたやいとやが待ちぼうけを食らう日本橋、中ノ島橋。去りかけたやいとやが美濃屋の女将を見て貸した金の返済を迫る、嵐山公園中州岸辺(桂川の堰堤前に「壁」をセットし、その円窓から流れを見る趣向)。強請られていた美濃屋の女将と番頭の心中死体があがる大川端、広沢池東岸汀(大金を投げて貰い、取り戻されてはマズいと逃げてきて行き合わせる赤井夫婦は堤道)。 第20話「あんたこの志をどう思う」1976.5.28 ストーリーの芯は内職詐欺。近々出る政令により、妾にやらせている小間物屋の品が捌けなくなると知った高利貸しが企むもの。貸した金を侍に踏み倒された高利貸しは、同じ侍を詐欺の道具に使い溜飲を下げようとする。ターゲットに選ばれたのは、剣之介に国へ帰るよう諭されていた、能天気に禄を捨てて江戸へやってきた甘ちゃん侍だった。 ロケ地、職を求めて道場を訪ね歩く小坂夫婦、道場に相国寺林光院や大光明寺。その間歩く道に大光明寺南路地(墓地側塀越しのアングル)。赤井夫婦が芸をするのは鐘楼基壇。小坂の妻女が拝む祠は弁天社。この間に挿まれる、疲れて佇む水辺は桂川松尾橋下手右岸堤。 第21話「あんたこの計り事どう思う」1976.6.4 いっぱしのワルのつもりの若旦那、入れあげた芸者とグルの岡っ引にハメられ弟を誘拐し、金の分配の段で消されてしまう、よくあるお話。岡っ引が田口計なこともあってハナっから読めてしまう筋も、仕業人スパイスで緩急ある見せ場が多く作られる。 ロケ地、志賀勝が子供をさらうのに誘い込む道、広沢池東岸。身代金授受で若旦那が殺されるのは嵐山の中州か。 第22話「あんたこの迷惑をどう思う」1976.6.11 大名家の揉め事に関わってしまう仕業人たち。 ロケ地、藤兵ヱの手下に追われボコられ川落ちの瓦版屋(詰腹侍の弟)、中ノ島橋。 第23話「あんたこの女の性をどう思う」1976.6.18 夫婦揃ってかなり強烈な変態さんの大身旗本。妖しい美女の奥方はアブノーマルな欲望ゆえ密かに岡場所の通い女郎をしているが、お屋敷の新米中間が客として登楼したからタイヘン。しかしこの21歳童貞の青年、もともと奥方をマドンナ扱いしていたこともあって、もっともらしい作り話を頭から信じ込んで忠誠を誓った挙句恋に溺れ、実は夫公認だった変態さんに不都合な行動をとり、虫けらのように殺されてしまう運びとなる。 ロケ地、旗本・間部邸、中間・直助の傷を手当てしてやる奥方、相国寺方丈裏手廊下と庭。弓のお稽古の主人は方丈前庭と前廊階。大道芸の赤井夫婦、今宮神社楼門。赤井夫婦のヤサ、流れ橋上手左岸河原。 第24話「あんたこの替玉をどう思う」1976.6.25 シリーズ200回記念作品、錚々たる過去のレギュラーをチョイ役に散りばめたお遊びも楽しい一話。 ロケ地、剣之介がウェイト背負ってトレーニングする水辺、大覚寺大沢池畔。牢屋敷門、明智門。 ・特別出演ゲスト抄録(登場順) 第25話「あんたこの毒手をどう思う」1976.7.2 善人面で信用させ、うまうまと主を誘い出して殺害する男。自らも同じ毒を呷ってみせるうえ亡き主の枕頭でボロ泣き芝居、周囲の信用は万全となり後継の話も出る。しかし未亡人は男を疑い嫌っており、無体をはたらかれたあと、裏稼業のことを口にし背中を押すやいとやに頼み料を託すのだった。 ロケ地、美濃屋と大番頭の彦三が釣りに出かけて落ちる川、広沢池観音島(江幡高志の船がすーっとやってきて救助)。彦三がご新造付きの女中を誘い込むあみ舟、広沢池上。女中の死体が夜鷹に偽装されて見つかる、広沢池東岸汀(劇中、主水が天神橋と発言)。美濃屋が大川の川船で会食と聞いたやいとやが走る、広沢池東岸堤道〜汀。帰途の美濃屋が河豚の毒に苦しんで駕籠から転がり落ちる、桂川松尾橋下手右岸堤。主人の死後、親族会議で彦三との再縁を勧められたご新造が泣きにゆく主人の墓、くろ谷か。彦三の無体に泣くご新造が佇む汀、広沢池東岸汀。 第26話「あんたこの心眼をどう思う」1976.7.9 千里眼を持つ老仏師は、富商から金を毟ろうとした同心の目論見を打ち砕く。何もかも見透かされていると脅えたワルは老人を消しにかかり、もちろん超常の力はそのことも察知。そして、娘に言い置いた言伝と頼み料は主水に届く。 ロケ地、珍しくお座敷のかかった夜、呑んだ帰りの赤井夫婦が橋から今晩の客だった若旦那が船を出すのを見る、中ノ島橋。その若旦那をさらったとの脅迫状を受け、指定の東橋西詰土手下に出張る南町同心・浜田、中ノ島橋たもと堰堤前岸。偽の脅迫状を出した遊び人が逃げ回るのは堰堤下の河床。仏師の言葉通り、両国橋下百本杭に引っかかって見つかる若旦那の水死体、桂川罧原堤付近右岸汀。 第27話「あんたこの逆恨をどう思う」1976.7.16 立てこもりモノ、舞台は中村家。原因はタイトル通りの逆恨み、酔っての帰りに捕物に出くわした主水の要らざるちょっかいが大ごとに発展。恨みを撒き散らして斬首された盗っ人は、凶盗・赤兎馬(せきとめ)組のかしらの孫だった。 ロケ地、小塚ッ原に晒される三蔵、下鴨神社池跡。 第28話「あんたこの結果をどう思う」1976.7.23 冒頭から仕置の描写、やいとやがくしゃっと投げ捨てる凶のおみくじ、これが禍々しい「結果」を呼び込む。 ロケ地、柴山藩留守居役の駕籠を止め誰何する主水、相国寺大光明寺南路地。柴山藩上屋敷、林光院。捨三が柴山藩の山の衆から金を受け取る汀、帰らぬ剣之介を案じて明けた朝、お歌が佇む川端、罧原堤下汀。小十郎が同僚にムキになるなと忠告されるお長屋、妙伝寺塔頭。柴山藩邸から逃げるも追いつかれ堀の中で惨殺される赤井夫婦、大覚寺御殿川(二人が身を潜めるのは勅使門前太鼓橋下、やいとやが連行されるのは橋上)。土田小十郎と主水の「果し合い」、酵素河川敷(やいとやと捨三が見守るのは「木」の陰)。 |