1997.7-9テレビ朝日/東映 キャスト |
第1話「愛を欲しがる女」 わりなき事情で婚約者の父を斬り出奔の青江又八郎、江戸へ出て追っ手の気配にビクつく日々を過ごす。 ロケ地、犬を散歩させながら妾と歩く又八郎、上賀茂神社ならの小川。犬の散歩中矢の襲撃、粟生光明寺薬医門〜紅葉道の崖。又八郎の取り計らいで再会の恋人たち、薬医門(設定は回向院)。 |
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第2話「恋人を斬らせた女」 元禄14年の春、町は梶川与惣兵衛の悪評で持ちきり。相模屋から又八郎と細谷に持ち込まれた用心棒の口はその梶川邸で、「コレ」の梶川殿より姪のほうが訳ありなのだった。 ロケ地、子らのチャンバラや物陰から現れる世津にも反応して刀をチャキの又八郎、上賀茂神社北神饌所脇。人足ルックでもっこ担ぎのバイト風景は重機で均した砂山、河原か造成地か不明。婚約者の大身旗本の若様と船遊びデートの千加(梶川の姪)、大覚寺大沢池(船に乗り込みは船着(大)、見送った護衛の二人が話しながら歩くのは五大堂観月台下(床机あしらい)、千加の乗った船がゆく堀、天神島北辺水路(天神島側をストーカーの元恋人が、北岸を又八郎がゆき、船を挟んで三者並行のショットもあり)。夜、頭巾を被って外出の千加が元恋人と深刻な痴話喧嘩、吉田神社竹中稲荷(参道、本殿前)。大石出府情報を聞き込んできた細谷が又八郎にヤバいので辞めると話す、仁和寺観音堂脇。藩からの追っ手に斬りかかられからがら逃げた又八郎が、千加の元恋人を取り囲む侍たちを見る路地、妙心寺東海庵前〜涅槃堂南東角。婚約者におよばれの千加と梶川の駕籠を襲撃する赤穂浪士(又八郎の説得で去る)→元恋人を斬り捨て、粟生光明寺石段中程の踊り場。 |
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第3話「吉良邸に売られた女」 今回の用心棒の口は油問屋の娘の警護、彼女はお店の上得意の吉良から奉公を迫られていた。又八郎は思い余って心中しかけた娘に大喝をくれ、方便を用いて吉良邸行きを阻んでやるのだった。 ロケ地、仕事がなくて釣りの又八郎と細谷、大覚寺放生池堤石橋上(魚とりの子らは放生池の中、源頭放出口が見えている)。端唄の稽古に通うおようを送ってゆく道、放生池堤〜天神島朱橋。稽古の間待つ又八郎に声をかけ、詮索がましい口をきき何者と腕を捻られる世津、中ノ島橋(橋下、背割上に編笠の刺客)。帰途、おようが遊んで行こうと踵を返し仕掛けを諦める刺客、上御霊神社本殿脇。刺客と戦う間に失踪したおようを捜して又八郎が駆け入る門、上御霊神社楼門。 |
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第4話「入れ墨を隠す女」 用心棒の口は訳ありばかり、今度のクライアントは二方から狙われていた。一方では忠臣蔵がちらっと覗き、一方では女将の過去が覗く。 ロケ地、細谷が聞き込んだ備前屋の女将の過去を又八郎に話す、上御霊神社舞殿脇。女将を警護して送り迎えの道、大覚寺五社明神(夜)。女将が夜中「用」に入る寺、本法寺仁王門、本堂(吉田忠左衛門がやって来るのを又八郎が廊下から見下ろす)。赤穂の「用」が終わってのち、島抜けしてきた元恋人・益蔵が女将に襲い掛かるくだりは境内、塔まわり(昼)。 |
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第5話「つけ狙われた女」 ヤバげな仕事を断って相模屋の怒りを買いアブれた又八郎、行きがかりで同じ長屋の夜鷹女の護衛をつとめることに。女はつきまとっていた浪人に斬殺されてしまうが、理由は「断った仕事」とリンクしていた。 ロケ地、国元からの刺客が又八郎を待ち構え潜む門、仁和寺中門(内側に世津とともに待機、参道石段に人が来て中止)。夜鷹のおさきを警護して帰る際通る宮さん、わら天神(六勝大神前にストーカー浪人、参道鳥居はおさきがいつも「着替える」ところ)。道の祠裏に潜み又八郎を狙う国元の刺客、山室堤道(細谷が来て中止)。おさき死後、仲間の夜鷹が又八郎に語るつけ回し浪人とおさきの接点、わら天神(六勝大神前で密談「大石が来る忙しくなるぞ」、おさきと仲間の女がいるのは舞殿)。細谷が連れ出してきた「吉良方」の浪人と対決、仇を討つのは仁和寺九所明神(鳥居と拝殿の間の参道石畳〜脇の林間)。 |
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第6話「誘惑!となりの女」 今回のバイト先は道場、闊達な主は夜な夜な頼母子講を開く。そして細谷の線から来た別口の仕事は道場の隣に住むお妾さんのガード、彼女のまわりをうろつく怪しの男は道場を探っていた。 ロケ地、世津に定めを待っていると呟く又八郎、石畳の坂、不明(段は無し、吉田山内か)。世津の叔父が又八郎は己が斬ると話す茶室、梅宮大社神苑奥のゲストハウス(カメラ室内から、バルコニーの手すりと釣殿の台座で確認)。妾宅まわりを見回り中不審な男を見て追う又八郎、見失う橋は中ノ島橋。頼母子講が赤穂浪士の寄り合いと知った後、こそこそ外出するおりんを尾行する又八郎、吉田神社竹中稲荷参道重ね鳥居〜本殿(おりんが「不審な男」闇吉に青江殺害の毒を渡されるのは本殿裏手の摂社群)。頼母子講を窺っていて見つかり「浪士」たちに消される闇吉、中ノ島橋(道場主・長江こと堀部安兵衛が闇吉を川に放り捨てる)。ラストは冒頭と同じ石畳。 |
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第7話「又八郎危うし!刺しにきた女」 今回は遠出、川崎・平間村で江戸へ公事に出る隠居の用心棒。女を護衛する旅の細谷と「偶然」出会い同行することになるが、女とこれに指示を出す男を世津が陰から凝視。 ロケ地、雨の夜大石討伐を配下に号令する侍、大覚寺五社明神。又八郎たちが川崎さしてゆく街道、山室堤道。昼を使う宮さん、廣峯神社鳥居下。水を汲みに行った女(細谷にガードを頼んだ浪人の妻)が「おかしら」とツナギをとるのは本殿下の水場。川崎宿を発った三人が別れる道、山室・左右に登り道のついた堤下(堤上に「隠居」の配下、又八郎と細谷は左右に別れゆく)。隠居の住まう平間村の家、民家(外観、長屋門内側、剣戟の音に駆け戻る又八郎のシーンでは東塀際の坂)。妙を見失い探し回る細谷、大覚寺有栖川畔(河床から見上げ)。 |
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第8話「討ち入り前夜!吉良邸の女」 元禄15年師走、なりゆきで吉良邸の用心棒となる細谷と又八郎。入ったら最後抜けられない新選組みたいな掟があるが、色魔が出た不祥事がらみで討ち入り直前に退去する二人、邸外で剣戟の音を聞く。 ロケ地、吉良邸から又八郎を本法寺に呼び出す世津、粟生光明寺石段(踊り場と門付近)。 |
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第9話「待っていた女」 国へ向かう又八郎、待っている女は四人、母と許婚者と、嗅足組の女二人。中老からのアプローチもあるが、又八郎の目指す相手はあくまで「友の仇」の家老なのだった。 ロケ地、千住で相模屋兄弟に見送られたあと又八郎がゆく街道で待っている細谷、および国元の刺客に細谷が斬られてしまう河原、不明(街道に擬えられる川堤は木津並みの高さ、しかし河原は桂のような礫の石河原で河畔林は竹林)。道で病の女に声を掛けるも嗅足組の追っ手、不明(地層がきれいに出た断崖)。検問をしている国境の峠道、世津が現れ国を捨てて共に逃げてと縋る、谷山林道(両側切り通し部分)。家老を討ち果たしたあと、母と「妻」に詫び状を書き漂泊の旅に出る又八郎、佐絵が出た崖下と同じ。 |
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余話 ・原作では何度も庄内−江戸を行ったり来たりの又八郎、ドラマでは一往復。 ・原作の組頭の娘「佐知」はけっこう又八郎にべったり絡み最後は尼。 ・細谷の設定、人間臭いとこは同じ、原作では剣の達人。 ・又八郎の年齢設定、原作では青年→40過ぎ(最終巻「凶刃」)のオジサマ。 |
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★この記事は2005/10大阪朝日放送にて再放送されたものを基にしています。 第8話と第9話は同日に二話に分けて放送され、それぞれにタイトルが付けられていました。 本放映時には最終二話は一編のスペシャル版としてOAされた模様ですが詳細は不明です。 再放送時の8、9話の尺はそれぞれ45分で、1〜7話の一話分と同じでした。 |
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