銭形平次

503〜519話  フジテレビ/東映

新日吉神社キャスト
銭形平次/大川橋蔵
お静/香山美子 八五郎/林家珍平
おちよ/林寛子 健太/吉田次昭
お勝/武田禎子
万七/遠藤太津朗 清吉/池信一
樋口一平/永田光男


第503話「空巣にご用心」1976.1.748

 平次の動きを封じようとした賊の、怨恨まじりの策は思わぬ功を奏し十手返上の危地に。父を思う娘の心を乱したくなくての心遣いは万七によって無駄になるが、悪党は一気にお縄。己の咎と心痛めるお静、悪党の居直りに歯噛みする平次、愚痴ったり暴走したりするものの力を貸す万七、各人の心模様が細やかに描かれ、存外気丈夫に立ち直る娘で締めてメデタシ。

 ロケ地、鍵型の蝋を渡す段で殺される引き込みの久五郎、上賀茂神社ならの小川(設定は山王権現横の川っぷち)。久五郎の弔いに悔みに行き、娘・久代に事情を聞く平次、相国寺鐘楼(設定は根岸)
*久代は岡江久美子、久五郎は沖ときお。賊の首領は幸田宗丸。*「空き巣」は平次宅に久五郎の血染めの財布を置いてゆき、久代に疑惑を持たれる運び。


第504話「闇に立つ虚無僧」1976.1.1449

 かつての仲間の凶賊一味を見かけた庄吉は、更生させてくれた平次に注進に及ぶが不在、代って万七が聞き手柄にするが、金一封に浮かれた万七と清吉は狡猾な賊の手先に誘導され「密告」した庄吉の情報を漏らしてしまう。お話は、庄吉夫婦が惨殺されたあと、残された赤子の面倒を見つつ賊の行方を追う謎の女に過半を割く。

 ロケ地、凶賊・黒雲一味が押し込む王子村の名主屋敷、走田神社社務所。庄吉夫婦の弔いの日、長屋の女将に根掘り葉掘り聞き込んだ虚無僧を尾行する八、虚無僧が入ってゆく寺は随心院大乗院(入れ替わりにおもんが出てくる。このくだりでは境内に「移動壁」をあしらってある)。同じ寺で虚無僧の扮装を解いているおもんの前に立つ平次、大乗院境内の祠。場所を変えて話す池辺、不明。おもんが賊の首領・長兵ヱを待つ精心池畔の林、赤山禅院境内西側の池辺か。
*庄吉は藤間文彦、姉のおもんは弓恵子。長兵ヱは伊達三郎、万七たちから巧みに情報を引き出す長兵ヱの片腕に江幡高志。*黒雲は適当な当て字、黒蜘蛛かも。


第505話「上方から来た男」1976.1.2149

 孫を連れ江戸へやって来た元天満の目明しという老爺、使命感の裏には凶賊にたばかられ娘夫婦を死なせた悔悟。頑固爺さんをサポートする平次たちの情話が描かれる。

 ロケ地、辰造爺さんを尾行する八、今宮神社境内(掏摸を追っかけて息切れの辰造は石畳〜石橋上)。辰造の回想、蝮一味を尾行する京街道・淀、広沢池東岸(娘夫婦の亡骸を見つけるのは東岸汀)。行商人を張り込む辰造、茶店は今宮神社高倉下に床机等あしらい。ここから出た行商人の一人をつけてゆく辰造、相国寺弁天社前〜鐘楼(回りこんだところで一味の浪人が出て斬られかかり)。万七が六部姿で追う行商人のくだり、相国寺法堂回廊。大坂へ帰る辰造たちを見送る親分、大覚寺大沢池堤(茶店あしらい)
*辰造は花沢徳衛、妙なアクセントの上方言葉も味。蝮の五郎蔵は川合伸旺、手下には唐沢民賢・大矢敬典・川浪公次郎などお馴染みの悪役陣がずらり。


第506話「十一年目の父」1976.1.2843

 年老い落ちぶれて現れた父を許せない姉娘、頑なさの訳は過去の父の放埓。親爺のほうも訳ありで、悪党の誘いに乗り妹娘の縁を利用し引き込みを仕出かそうとするが、平次のとりなしで改心、悪行の報いは身に受けるものの娘たちへ災いをなすことなく人生の幕を引く。

 ロケ地、屑屋の喜平が洗濯物を盗ろうとして平次に見咎められる町角、大覚寺天神島(水場あしらい)。雑貨屋の民三のもとに身を寄せた喜平を呼び出し、民三に不審な点が無いか問う平次、大覚寺護摩堂前。おたかと連れ立って相模屋へ向う喜平を見かける平次、大覚寺五社明神(舞殿を挟んで向こうとこちら)。相模屋に住み込む喜平を呼び出しおふうの真意を告げる平次、松尾大社摂社(本殿東側)
*喜平は下元勉、盗っ人仲間だった民三は長谷川弘。姉娘のおふうは夏純子。


第507話「消えた証文」1976.2.443

 亡き先代の残した真の宝は忠義者という人材、「事件」解決後平次の諭しを受けた「勘当息子」が改悛し、お店は復する模様でめでたく終る人情話。先代が万一の時にと残した貸し証文をめぐり起きる事件、刃傷沙汰や踏み倒しを目論む者たちを描き、人の心の襞を覗くかたちで謎解きが進む。

 ロケ地、足を棒にして聞き込む日々、番所へ向う平次の通る町角は大覚寺大沢池園地入口付近か。最後に残った容疑者の侍を求め各藩邸を聞き込み回る平次たち、大覚寺大門明智門、映画村のセットも混ぜて。
*純朴な使用人夫婦は谷村昌彦と西朱美、斬られて深手を負う若旦那は小野武彦。兄の証文を探しに図々しく佐野屋へ上がりこんでくる蓮っ葉な女は桜井浩子。佐野屋に借りた金で仕官するも返済を逃れようとして荒事に出る侍は不破潤、雇われ浪人は小田部通麿で万七とのからみが笑いどころ。


第508話「腕白坊主の目に涙」1976.2.1143

 子沢山の男やもめが賊に引き入れられてしまう話、経緯を知る長兄の坊は頑として口を閉ざし父を庇う。気弱な父が賊に反抗する勇気を、坊の目に滲む涙が与えてくれる。

 ロケ地、熱を出した子のため定斉屋の荷から薬を盗んで見つかりボコられる勘次、荷が置かれた茶店は今宮神社門前茶屋・一和(親切面で銀蔵が金を出してとりなし、勘次に恩を売りそのまま連れ去り/この経緯を重太が凝視)。勘次の足取りを求め賭場に潜入した帰りの平次たちを尾行する男たち、仁和寺観音堂脇。平次らの後をつけてくる重太、仁和寺鐘楼。平次が彼に気付くのは水掛不動参道入口のステップ、重太は途中から「賊」を見掛けつけてゆくが、悪党一味が行くのは御影堂境内、平次は門前で気配を察する。事後、所払いになり江戸を去る勘次のくだり、樋口さまと平次が勘次に従いて待ち、八が子を乗せた大八を牽いてくる町はずれ、御室霊場
*勘次は大村崑で丸眼鏡、錠前屋ゆえ狙われ押し込み先でピッキング。重太は上屋健一、なかなかに達者な子役で仏頂面が可愛い。賊のかしらは近藤宏、一味の浪人は小田部通麿。*子らは一時平次宅に保護されるが、育児放棄だと怒り引取りまで口にするお静と、一線を引く重太の温度差も見もの。


第509話「男の意地に花一輪」1976.2.1849

 父の言うままの人形でいることを拒否する娘、きっかけは奔放なあんちゃんとの出会い。富商の財目当ての黒い手が内から外から伸びてくるが、お嬢様の強い意志は暗雲をはねのける。

 ロケ地、浅次らが伊佐吉をけしかけ賭け事に持ってゆく相談をぶつ神社(?)、今宮境内か。升屋の娘の婚約者が殺されて見つかる下谷高徳寺前の道端、今宮神社石橋(夜鳴き蕎麦の親爺に呼ばれた平次が東門から入ってくる)。不忍池で会った伊佐吉と升屋の娘・お冴が「しけこむ」小屋、赤山禅院境内西側池端の小屋(現存せず)。勘当されたあと伊佐吉の姉の髪結床で働きだしたお冴を連れ出し話す伊佐吉、赤山禅院本殿脇池端。浅次のいる旗本屋敷に「使い」に立つ健太、大覚寺大門
*伊佐吉は赤塚真人、お冴は麻田ルミ。*悪党の描く図は、結婚相手を消したうえでお嬢様に黒い染みをつけ、「仕方なく」手代を婿にとる運びにして牛耳ろうとする手の込んだもの。殻を割ろうとしたお嬢様の行動で全てパァになり、平次の仕込みにハマってお縄に。


第510話「頑固おやじ」1976.2.2543

 職を転々とし腰の定まらぬ倅が歯がゆいオヤジ、しかし倅のその癖が身を救う妙。女の子に悪さの挙句死なせてしまった若旦那が、司直の手がのびる寸前に殺された裏には、遠大な悪謀が隠されていた。

 ロケ地、平戸屋の若旦那と取り巻きがお春を過って死なせてしまう湯島天神、吉田神社大元宮(源太とデートは大元宮本殿前玉垣際、お春の死体が見つかるのは石垣下、熊五郎が若旦那たちを見かける道は石垣下の坂)。釈放される倅を迎えに出る熊五郎、大覚寺明智門
*熊五郎は桑山正一、息子の現太は河原崎建三。平戸屋は神田隆、お店乗っ取りの腹心でもあった番頭は牧冬吉。源太は道具もまだ持たぬ下っ端と証言する棟梁は唐沢民賢。


第511話「愛憎流転」1976.3.343

 入水娘を助けたことから、自害に見せかけた毒殺事件の謎が明るみに。運命の綾が複雑に絡み合う、タイトル通りの展開。

 ロケ地、勘当された若旦那は後妻に言い寄ったためと平次に話す才賀屋の女中、「材木置場」。後妻が手代を誘き出し情夫に斬らせようとする夜道、大覚寺五社明神
*若旦那は小林芳宏、彼を慕うも或る事実が判明し入水する娘は志摩みずえ。妙な経緯で店にいる「恩人の倅」の手代は大竹修造、馴染みの小唄師匠は桃山みつる。後妻は黒沢のり子、御家人崩れの情夫は不破潤。大名貸しに悩んでいた才賀屋主人は入江慎也、大番頭は海老江寛。


第512話「男は度胸か愛嬌か」1976.3.1049

 律儀なお店者がハメられ罪に落とされかかる話、残された女房に岡惚れした猪之吉が首を突っ込み笑いを添える。

 ロケ地、岡っ引キライと悪態ついてひょうたんを出た猪之吉が渡る夜の橋、上賀茂神社神事橋。奈良社から頬っかむりの男が走り出て猪之吉に突き当たり、行ってみると女が殺されていてひぇーで来合わせた万七に捕まり(平次の検分は翌朝、奈良社脇で房吉の煙草入れ発見)。房吉の長屋周辺の描写、今宮神社東門前灯籠に生活用具をあしらい、門内側からかざりや側面などを見せて「長屋」を演出、帰ってくる房吉の女房・おとせのくだりには石橋も使用、猪之吉がおとせを口説く場面では境内に茶店を仕立ててある。
*猪之吉は桜木健一、健太たちの兄貴分設定で惚れたら盲目の「病気」持ち、行動原理が「寅さん」に酷似。旅に出て傷心を癒すなどと嘯くも、お弁当を渡したお静にぽーっとなって誰の言うことも聞かず舞い上がる姿で幕。房吉は住吉正博、おとせは吉野佳子。大番頭の利助は中井啓輔、登場時に話の方向が見えてしまうキャスティング。


第513話「闇からの声」1976.3.1750

 家付き娘の女房に頭上がらぬ手代あがりの主人、深い仲の芸者と会った帰りに来た文は女房の密殺を請負う内容。そして頼んだ覚えもないのに女房は殺され、金持って来いの脅し文。金を取りに来たのは、平次が気にかけてやっていた掏摸の娘だった。

 ロケ地、お蝶が藤兵ヱの財布を掏る車坂指切り地蔵前、仁和寺御影堂(門前に「指切り地蔵」の標あしらい)。逃げたお蝶を見失う八は観音堂(お蝶は縁下に潜み)。要求された金を木の洞に置く藤兵ヱ、新日吉神社本殿裏手スダジイ。
*藤兵ヱは花上晃、とんだ情人だった芸者は原良子で「指切り」の仕草あり、心中立ての謂か。お蝶は黒沢洋子、悪態が可愛い。掏摸の親方は外山高士で極悪。


第514話「子の刻参上」1976.3.2450

 番所の牢を破った大泥棒が昔の意趣返しと見えた事件に裏あり、老いた盗賊は立場を利用されていた。見る者には破牢の経緯が示されているので、心の襞を描くドラマが主体。

 ロケ地、妙泉寺の母の墓に参る伊之吉(行動を怪しんだ八が尾行中)、不明。料亭・浜善本家、嵐山公園中州料亭・(竹垣を「足す」形の演出あり/中州湛水域の堀端も使用)。「破牢」した盗っ人・十六夜の重兵ヱが監禁される浜善の寮、中山邸(イメージのみ)
*重兵ヱは北村英三、客の無体に女房を差し出され浜善の主を恨むも、長の年月に加え息子の件で復讐は断念。はじめ意図をもって浜善に入った重兵ヱの倅・伊之吉は北条清嗣、彼と恋に落ちる浜善の娘は松木聖。浜善の主は村田正雄、善人面と本性の差を目つきで見事に表現。雇われ浪人は柳原久仁夫と木谷邦臣。


第515話「鬼っ引きの涙」1976.3.31

 誰もが顔を顰める、鬼っ引きと二ツ名を持つ目明し・玄三。或る日彼の囲い者が殺され、万七が意趣返しで流したネタで瓦版は彼を犯人と書きたてる。平次は証拠を積み上げて真相に迫るが、やりきれない人間模様が浮かび出てくる。

*ロケなしセット撮り。玄三は川合伸旺、強面もアレだが心弱りして嘆くさまがなんかカワイイのはいつも通り。女房は荒砂ゆき、独特の喋りかたと表情でモンスターぶりを発揮。


第516話「やわ肌鉄火」1976.4.750

 恩ある棟梁が実父と知った女は、妹だった遺児を助け請負っていた普請をし遂げようとする。棟梁の死は謀殺、仕事を奪おうとした悪党は鉄火肌の姐さんの幼馴染だった平次が見逃さない。

 ロケ地、おこまと久闊を叙す平次、木場の情景は本物の貯木場での角乗りを映したあと「材木置場」を使用(蔵のほか「玉垣」が明瞭に映り込み「境内」らしきものも見える)。棟梁が駕籠をぶつけられ殺される橋、不明(前後に鳥居)。棟梁の葬儀が行われる寺、神光院(おこまがへたり込み本当に事故?と問う橋は本堂前、昔馴染みの鳶が出てきて声をかける。周辺には鯨幕が張り巡らされている)
*元辰巳芸者のおこまは藤間紫、今は京の大棟梁の内儀。八のへらず口で平次との仲を誤解したお静が泣いて怒る場面もある。棟梁は山村弘三、娘は京春上、棟梁とおこまの関係を告げてしまう鳶の老爺は寺嶋雄作。二番札の悪党は谷口完、裏切者の金政番頭は鮎川浩、実行犯の駕籠舁きは西田良と平沢彰。*暴将 II にほぼ同じ話あり、同じく本物の木場が出てくるのも面白い。


第517話「江戸にふる雨なみだ恋」1976.4.1450

 グレたのが更生し十手持ちになった、平次が目をかけてやった青年の恋は、娘の兄の登場で一変。実は盗っ人だったその兄の真の狙いは平次への意趣返し、深く暗い怨念は若い恋人たちの強い紐帯により遂行を阻まれる。

 ロケ地、急に十手をふりかざし強請りをはじめた新助に意見する平次、広沢池東岸。真実を告げることもできず場を駆け去った新助の前に立ちはだかる徳三郎たち、大覚寺大沢池堤。お吟の花屋(新助を世話した池之端の親分の墓がある龍延寺門前の花屋、茶所併設)永観堂墓地際の境内にしつらえ(釈迦堂塀や御影堂がちらっと映り込む)。徳三郎の前科を調べた平次が出てくる奉行所、大覚寺明智門。一味の捕縛後、越中へ「帰る」新助たちを見送る平次、大覚寺天神島朱橋放生池堤
*新助は南条竜也、恋仲のお吟は梶三和子。お吟の兄・徳三郎は山田吾一、土壇場で見せる愛憎ないまぜの表情が圧巻。花屋の老爺で先代のかしらは北見治一、一味に浜伸二や浜田雄史。*おちよと健太はこの回でおしまい、格段の説明はなし。次回からはOPに名が無いほか映像も削られているが、EDはそのまま519話まで続く。


第518話「戻り狼」1976.4.2143

 悪い因縁が戻ってきてしまい幸せを諦めかける女だが、今の彼女が全てと言い放つ男に救われる。女を食いものにする色魔の悪党は、親分が大捕物のすえ一味ごとちゃんとお縄にしてハッピーエンド。

 ロケ地、伝馬町の牢を出た浅吉に接触する盗っ人一味の辰次、広沢池北西岸。返り討ちに遭った辰次が土左ヱ門で検分されるのは東岸。辰次について聞きこむ浅草界隈の茶店、不明(植え込みと石積みがのぞく)。八をまいて浅吉と会うおくみ、大覚寺五社明神内陣。岡場所の女にアレは金蔓と自分のことを話す浅吉を見て絶望したおくみが入水する神田川、中ノ島橋上手湛水域(橋は映らず、見物衆や駆けつけた平次は中州の岸に←石積越しに見上げ)
*おくみは赤座美代子、彼女を一生の相手とする大工は原口剛。おくみを食いものにしていた軟派な悪党は石橋蓮司、不敵な態度や薄笑いが凶悪な色悪ぶりを披露。浅吉に盗み金と仏像を持ち逃げされ牢に逃げ込まれてしまった賊の首領は長崎隆一、一味の辰次は丘路千。


第519話「騙しちゃいけねえ」1976.4.2843

 騙りの老爺は平次に諭され更生を誓うが、亡くした娘と同年の身投げ娘を助け、その身に起こった不幸に憤激し、ここを先途と一世一代の大騙りを企むのだった。

 ロケ地、思い詰めて橋上に佇むお波を保護する六兵ヱ、中ノ島橋上。その後歩きつつ事情を聞く堀端は桂川派流南岸(中州料亭の萱葺屋根が背景に映り込む/堀端には祠をあしらい)
*六兵ヱは吉田義夫、万七や欲深商人を騙す飄々とした所作が大笑いなほか、お波を手ひどく扱った勤め先の女将に仕掛ける段はほとんど落語。塒の木賃宿の仲間もいい味。晴れて若旦那と祝言のお波を六兵ヱに見せてやる親分が「白州から牢屋への道」を大幅に寄り道するのは泣かせる。*捕物の際五味竜太郎の浪人に手傷を負わされる親分、利き腕でもないのに食事の世話をしてベタベタのお静が笑える。


銭形平次 表紙


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