2006金曜時代劇 NHK(BK) キャスト 阿国/菊川怜 三九郎/堺雅人 傳介/鈴木一真 九蔵/津田寛治 お菊/原田真希 お加賀/尾上紫 原作/有吉佐和子 美術監修/西岡善信 |
第1話 「かぶく女」 2006.1.13 たたらの里から駆け落ちし落命した男女が遺した赤子は成長し、養親らとともに上方へ出稼ぎに。その生業は踊り、秀吉のお伽衆に見出され芸を見せる暮らしを送るうち、三九郎との経緯を経て阿国は踊りに生きる決心をする。 ロケ地、阿国が育った里の川、不明。おばばの墓に詣でた際婚約者・九蔵に迫られ身を任せる阿国、酵素河川敷・木の前。鷽替神事が行われている大坂の天満宮、日吉大社東本宮(梅庵に声を掛けるのは東本宮境外の玉垣前、トランスに陥った阿国が踊るのは拝殿前)。一座が招聘される梅庵の寺・宝珠院イメージ、梅宮大社神苑。梅庵のゲストの前で踊る一座、同刻屋敷に赴く三九郎がゆく路地、妙心寺福寿院道。屋敷裏口は仁和寺御所跡北塀の通用門。 第2話 「涙と微笑み」 2006.1.20 阿国に哀しい転機、妊娠と流産。もう子は要らぬという阿国は、芸の意義を考えはじめる。 ロケ地、宝珠院、梅宮大社神苑。食い扶持を稼ぐため蓆掛けの小屋をたてる街角、下鴨神社河合社脇。ひとり淀の城を見に行った阿国が倒れる雪の淀河原、亀岡盆地の桂川か(河畔林は竹、河原は礫)。傳介が倒れた阿国を連れて入る守口の民家、酵素民家セット。お松を連れ戻しに来た守口のおばばが叩く宝珠院裏口、仁和寺御所跡北塀通用門。京へ向う一座、山室堤。京の町なみは松竹オープンセット。 第3話 「天下一」 2006.1.27 世の動きは鶴松死去、朝鮮出兵とめまぐるしく、一座は翻弄される。五条河原に掛けた小屋で秀吉の目を惹こうとしたプランは頓挫し梅庵に絶縁を言い渡されてしまうが、失意と怒りに震える三九郎とは対照的に、阿国は恋敵に踊りを褒められひとつ階梯を上る。 ロケ地、建仁寺近くに住み着いた一座が小屋掛けの街角、大覚寺護摩堂脇。宝珠院、梅宮大社神苑。五条大橋、中ノ島橋に擬宝珠あしらい。 第4話 「姉と妹」 2006.2.3 天下人の死、かつて退散した場所がかえって脚光を浴びる時勢に苛立つ三九郎。彼の懊悩をよそに、阿国の踊りは天覧に供され「天下一」の称を賜る。次第に離れゆく二人の心、見返られた怒りを爆発させた舞台で「歌舞伎」が発生する。 ロケ地、凶事の厄払いに一座を招く伏見の末吉勘兵衛邸、法然院山門(イメージカット)。天覧ののち女御・近衛前子に招ばれ舞う御所、大覚寺宸殿(白州に舞台セット)。阿国の妹・お菊を伽に呼ぶ山科言緒邸、西教寺客殿平唐門(ついていった三九郎は門前払い)。 第5話 「恋の亡霊」 2006.2.10 阿国歌舞伎は大評判をとり大入り、しかし三九郎は下らぬ芸と吐き捨てお菊と睦み、阿国を嘆かせる。そんななかふらりと小屋にやって来た侍・山三と恋に落ちる阿国、有頂天の日々も続かず破局と死別が待っているが、天下一の踊りは新たなステップを軽やかに登ってゆく。 *秀康を落涙せしめたことは山三や三九郎に衝撃を与え、前者は燻っていた夢を喚起され、後者は己の才を見限り、結局阿国のもとを去ってゆく。三九郎はお菊と出奔するが、九蔵に小屋を売っ払うという最後っ屁をかましてゆく。 第6話 「神の踊り子」 2006.2.17 小屋を失った阿国は一時北野で踊るが、三九郎が去り妹を失い故郷へ。その途次胸を病んでいた傳介が逝き阿国も同じ病を発し、出雲へ帰り着くものの斃れる。 ロケ地、江戸への道をゆく三九郎とお菊、大覚寺大沢池堤(小雪舞う)。座の仲間と別れ北野の宮へ大八を引いて行く阿国ら三人、天神島。お菊のもとを去り北野へ向う三九郎がまどろむ木の根方、天神島大木。出雲へ帰る阿国一行がゆく街道、嵐山自転車道。傳介が寝込んだため一時居着く美作の里、阿国に踊りを乞う漁師らが魚を焼いている水辺、広沢池北岸。求めに応じ舞う阿国、池底(南東岸、背景に遍照寺山)。斐伊川畔、出雲へ帰って来た阿国に駆け寄る姉・お加賀(尼姿)、不明(闘竜灘に似る)。病の床を抜け出しおばばの墓へゆく阿国、酵素河川敷。 |