長七郎天下ご免!

1979/10/25-1982/3/25テレビ朝日/東映 (全113話)


第101話 「べそかきトンビの江戸の空」 1981.12.24

 江戸で一旗あげると言った恋人は、夢破れ身を持ち崩し悪党の手先に成り下がり、挙句の果てに悲しい別れ。という悲恋がメインの流れなのだが、危なっかしい田舎娘にちょっかい出すのが火野正平なので、どうしたって目はそっちに行ってしまう。御家人くずれという設定で、着物も帯刀もヘンなちんぴらが出来上がっていて、正ちゃんならではの世界が展開されるのであった。

ロケ地

  • 松代から出てきたという武家娘に目をつけ、芝居こいてコマそうとはかる友之進と平吉、雇われ者たちが綾を襲う町角は今宮神社稲荷社と摂社の間の小径。友之進と平吉は稲荷社に潜み玉垣の隙間から覗いて出るタイミングをはかっているが、長さんが出てきて綾を助けてしまい、娘売り飛ばし計画はぶちこわしに。
  • 水夫を殺した犯人と思しき浪人・左内のことを長さんに報告する信乃、今宮神社絵馬堂前灯籠際(絵馬堂は映らず)
  • 友之進が左内を見つけてきて綾に会わせるくだり、綾が追い縋るも左内に突き放される町角、大覚寺五社明神
  • 左内がまた人を殺めたと聞いた綾、友之進に頼み込み左内を捜しまわるくだり、小松屋に出入りと聞き込んだ友之進が綾を連れて赴く道、大覚寺放生池堤。 このとき護摩堂脇からうっそりと左内が出て、綾は駆け寄り掻き口説くも手ひどく拒否される。嘆く綾を見た友之進は怒気を発し左内に詰め寄るが斬られてしまうシーン、天神島朱橋。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
野上友之進/火野正平 綾/日高久美子 森田兵庫/小瀬格 秋葉左内/船水俊宏 小松屋/神田隆 平吉/広瀬義宣 番頭/大矢敬典 医者/和田昌也 矢場の女/梅田まゆみ

脚本/櫻井康裕 監督/居川靖彦


第102話 「初春、裏町、恋かるた」 1982.1.7

 正月早々、長さんとお光が拾ったのは女掏摸。その兄というのもまた掏摸、実のきょうだいではない彼らは、ひそかに愛を育んでいた。
七草粥にお雑煮とめでたいモチーフが散りばめられ、兄妹晴れて夫婦となり足を洗って再出発で締める。
かるたは、お蝶が掏った財布に入っていた抜け荷の割符。

ロケ地

  • 初参りの長さんとお光、仁和寺金堂。破魔矢を貰って帰る道は観音堂脇(露店あしらい)、追われていたお蝶を助けるのは九所明神前。
  • お蝶の回想、割符の入った財布を掏った浅草観音、仁和寺観音堂脇。
  • 平戸屋を調べるよう信乃に指示する長さん、仁和寺黒門脇蔵の前、前景に薪積み上げ。
  • 平戸屋は抜け荷の根城で、下田奉行・新島と通じると報告を受ける長さん、くろ谷墓地か。
  • お蝶とはほんとのきょうだいでないと長さんに打ち明ける友吉、大覚寺天神島祠前。脇に塀を拵えてある。鳥居も使う。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 お京/鶴間エリ 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
お蝶/黒木真由美 新島勘太夫/藤木敬士 平戸屋彦兵衛/森幹太 日向屋惣右衛門/岩城力也 越前屋久蔵/鈴木康弘 須貝/平沢彰 重吉/丘路千 定八/平河正雄 金造/東父岡勇二 お蝶の子供時代/小湊睦子 友吉の子供時代/近藤健二 掏摸の親分/大城泰 友吉/桜木健一

脚本/土橋成男 監督/井沢雅彦


第103話 「春ごよみ人情宝船」 1982.1.14

 皆して喜んで買い求める、いい夢を見せてくれる宝船の絵。それを作った侍は獄死するが、絵は長さんを呼び寄せ、悪党の企みを叩き潰すのであった。

ロケ地

  • 獄死した山本うじの素性を調べるため、皆で聞き込みに回るくだり、弥太郎が武家屋敷街で中間に尋ねるシーンは金戒光明寺瑞泉院前路地
  • 山本うじの墓、金戒光明寺墓地
  • 三条藩でトラブルがあり何人かの藩士が捕えられた件を長さんに報告する弥太郎、仁和寺黒門脇蔵の前。前景に薪。
  • 浜乃家を窺っていた若侍・倉橋をつける長さん、彼と押し問答していると編笠集団に襲撃される町角、大覚寺五社明神。舞殿を覆うように塀を拵えてある。
  • 山本重左衛門の妻女が語る、捕われた勘定方の侍が責め殺され、遺体が洗われる滝、常寂光寺の滝と思われる(水量が多くて些か疑問。いま水落に置いてある石も無いし)
  • 三条藩上屋敷イメージ、随心院薬医門。山本うじの帳簿を捜す江戸家老一味のくだり。
  • 牢番に託されていた山本重左衛門の文を倉橋に見せる長さん、金戒光明寺永運院下坂。文と宝船の回文で帳簿のありかゲット。
  • 晴れて越後へ帰る山本重左衛門の妻子と倉橋、街道は北嵯峨農地農道。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 お京/鶴間エリ 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
由利/吉沢京子 久江/鳳八千代 倉橋新平/大場順 山本重左衛門/永野辰弥 中田/川浪公次郎 向井/野上哲矢 半助/山本弘 藩士/壬生新太郎 魚屋/四方公 寺西右京太夫/田口計
※ラス立ち福ちゃん入り、鉢巻に襷掛け。小峰さんは羽織着てた。

脚本/今村文人 監督/井沢雅彦


第104話 「伊勢路恋しや母子唄」 1982.1.21

 長さんにも剣突を食らわす小間物問屋の銭ゲバ女将、悪党とつるみ抜け荷を扱っていたが、むかし置き去った娘と亭主に再会し真人間に立ち返る。ワルどもは長七郎ぎみがさくっと始末し、親子三人の再出発につなげてやるのだった。

ロケ地

  • 三田屋へ魚を届けに行くと、飴売り親子のことをしつこく聞かれたと長さんに話す太助、今宮神社石橋上。このとき、楼門の方から飴売りの三次が現れる。長さんが三次に話を聞きおしまの名も出すシーンは摂社・稲荷社間の路地。この間、娘のおけいは太助に団子を奢ってもらっていて、かざりや前の床机に。長さんの話をそそくさ打ち切った三次は、東門から出てくる。
  • 娘に会いに行くも、元亭主の三次や当のおけいにも拒否され嘆くおしま、柊野堰堤落差工。三次らが去ったあと長さんが現れるが、この際常は映さない堰堤の左右が見えている。
  • 抜け荷取引のため佃島に船をつけるおしま、琵琶湖東岸・佐波江浜。沖ノ島の島影がくっきり。立ち回りもここの砂浜、長七郎は葦原から現れる。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
おしま/土田早苗 仙波伊左衛門/山本昌平 市助/松本朝夫 西田/笹木俊志 山村/藤沢徹夫 おけい/赤松由佳子 御家人/矢部義章、白井滋郎 医者/疋田泰盛 行商人/椿竜二 女中/玉野玲子 三次/工藤堅太郎

脚本/今村文人 監督/居川靖彦


第105話 「いのち再び夢鏡」 1982.1.28

 手のつけられぬ酒乱で妻子に去られた指物師は、以来酒を絶ち真面目に過ごしてきたが、娘が嫁ぐと知り会いに行き、女房に拒否されてしまう。その夜したたかに呑んだ男、朝気がつけば手にべっとりと血という、お決まりの展開。父を思う娘の心にうたれた長さん、親身に踏み込んでゆく。

ロケ地

  • 酔って前後不覚の源治、目覚めると傍らに死体でギャーの土手、大覚寺大沢池堤
  • 源治を介抱して連れ去った辰造が殺されて見つかる大川、広沢池東岸汀。漁師の網に引っかかったふうに仕立ててある。
  • 悪徳油問屋・高津屋と、留守居年寄衆・浮田の密談を聞いてきた弥太郎、長さんに報告の町角は黒谷路地か。
  • 失踪した源治を捜しに出る元女房のお時、心当たりの所へ行くルートは大覚寺有栖川畔(河床から見上げのアングル)〜石仏前(誓断酒と札が下がっている)〜護摩堂(中はセット撮り、源治は仏像の前で娘に贈る鏡台を製作中)
  • 浮田邸イメージ、大覚寺大門

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 お京/鶴間エリ 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
源治/左右田一平 おとき/八木昌子 お八重/佐藤万理 高津屋/守田比呂也 藤次/江幡高志 捨三/峰蘭太郎 辰造/遠山金次郎 そば屋の親爺/宮城幸生 浮田次郎衛門/須賀不二男
※油が高騰するかもと浜乃家へ来て騒ぐお京のシーン、浜乃家従業員の一人に福ちゃん。

脚本/櫻井康裕 監督/林伸憲


第106話 「大吉、八掛の鬼退治!」 1982.2.4

 太助が落とした仕入れの金を拾った男、いったんネコババするものの、萎れた太助を見ておれず「返却」。それが生業の占いで「教えた」ものだから、名易者と評判をとり、むかしの暗い関わりも呼んでしまう。
あまりおふざけは無いが、いかにも谷幹らしいお話。

ロケ地

  • 小普請奉行・高畑宅で大口の注文を貰い、多額の仕入れ金を持って太助が通る夜道、犬に吠え付かれ小判を落としてしまう稲荷の祠は大覚寺天神島。犬は石の柵につながれていた。後段、長さんの聞き込み等で昼間の画もあり、失せ物ありと御託宣の木は「楠」と書かれている。
  • 高畑邸に入り七千両の金箱の中身は石くれと確かめてきた弥太郎、長さんに報告の町角は仁和寺九所明神拝殿脇。
  • しょんぼり萎れて両国あたりへ行く太助、橋たもとに店を出していた玄朴が声をかけるシーンは今宮神社石橋
  • 高畑邸出入りの河内屋が、仕入れに行くルートを玄朴の占いにより大山道にしたと信乃に聞く長さん、今宮神社稲荷社前。この少し後の報告シーンもここ。
  • 河内屋一行が襲われる街道、北嵯峨か。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 お京/鶴間エリ 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
野沢玄朴/谷幹一 おたみ/山本ゆか里 高畑采女正/浜田晃 松井/大下哲矢 幸吉/新城邦彦 河内屋/海老江寛 梶川/高並功 家臣/藤長照夫 お染/富永佳代子 子供/山崎修、丸谷剛士

脚本/今村文人 監督/井沢雅彦


第107話 「げんこつ涙の子守唄」 1982.2.11

 豆腐屋の頑固親爺、甘やかしたためグレた倅に手を焼くが、雨降って地固まるの巻。喧嘩で人に傷を負わせ逃げている倅が、ややこしい死体遺棄を目撃し、とんだ大騒動に発展してゆく。
なんといっても、遠辰の泣き入った顔が見もの。

ロケ地

  • 喧嘩相手を半殺しにして逃げた圭次、今日はどこへしけこむかと呟き寝転がる茂み、仁和寺九所明神脇・導入は塔のシルエット。このとき経蔵の方から声、次いで死体が崖から落とされ圭次の前に。死体の検分は昼間で、設定は明神裏。
  • 検分を見ていた、怪しい川並人足のことを長さんに報告する信乃たち、相国寺弁天社脇路地。鐘楼上部が映り込んでいる。
  • 山林奉行・宇崎邸、相国寺大光明寺。門のパーツのみイメージに。
  • 圭次が怪我させた相手の家に詫びに行くが拒否され帰る粂造、長さん相手に愚痴る水辺は広沢池西岸湿地
  • 圭次が母に金を持ってこさせようとした文覚寺、招善寺。主に墓地、墓地参道坂から堂宇望む図が導入、墓地は長さんと弥太郎が圭次を追っかけるためあちこち映る。つかまえて連行する際には墓地参道坂を下りてゆくが、坂上に追っ手の人足たちが出てきている。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 お京/鶴間エリ 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
粂造/遠藤太津朗 お兼/福田公子 宇崎軍兵衛/近藤宏 上州屋/谷口完 倉吉/下元年世 木場の男/藤沢徹夫、小船秋夫 おかみさん/武田てい子 利松/妹尾和夫 医者/島田秀雄 女の子/種浦みずき 圭次/佐藤仁哉
※粂造が倅の圭次を細引きで括って番所へ連行する際、逃げる圭次を見て驚く、屋台蕎麦食ってた職人の一人に福ちゃん。

脚本/櫻井康裕 監督/林伸憲


第108話 「見ざる言わざる父娘ざる」 1982.2.18

 前歴を隠し、押し込み先で出た遺児を守り育ててきた男に、黒い運命が追いついてくる。隠し戸棚を迷わずに開ける凶賊は、三猿の彫り物をシンボルにしていた。

ロケ地

  • 凶賊・ましら組の黒幕は回船問屋・相馬屋で、中村藩江戸家老が噛んでいると長さんに報告する信乃と弥太郎、相国寺回廊脇。
  • 戸棚の図面を提供させられていた大工が土左衛門で見つかる水辺、広沢池東岸の汀。
  • 大工・勝五郎の昔を知る女に会う長さん、相国寺鐘楼脇・宗丹稲荷前。勝五郎が賊の手引きをしたことと、彼の娘の出自のヒントを得る。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 お京/鶴間エリ 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
おゆき/賀田裕子 吉岡刑部/幸田宗丸 相馬屋次郎兵衛/天草四郎 政吉/谷岡弘規 辰造/相馬剛三 おもん/雪代敬子 寅造/田畑猛雄 源次/重久剛一 卯吉/大矢敬典 手代/大月正太郎 勝五郎/根上淳
※ラス立ち福ちゃん入り、中村藩士でお仕着せ着用。

脚本/土橋成男 監督/林伸憲


第109話 「輝け!炭団の嫁御寮」 1982.2.25

 炭の流通を滞らせ大儲けを企む一味あり、荒っぽい手立てを繰り出すが、長七郎ぎみに出てこられてしまう。このいつもの成敗譚に、お京の恋をからめてある。

ロケ地

  • 福田屋と奈良屋が協力して運ばせる緊急物資を積んだ荷駄が襲われる青梅宿近くの街道、大内亀岡道。夜明け前設定の、夜仕立ての画。
  • 炭問屋の動きを探るよう信乃に指示する長さん、今宮神社石橋上。
  • 襲撃者の浪人を捜し浅草をうろつく信吉とお京、雑踏は仁和寺水場下付近に露店多数配置して演出。覗く酒肆はセット、浪人たちに襲われるのは仁和寺水掛不動参道入口〜鐘楼前あたり(鐘楼の袴が赤くない)
  • 問屋のひとつ・相馬屋が勘定奉行・安藤と会っていたことを長さんに報告する信乃、今宮神社楼門。弥太郎もいて、怪しの荷駄が相馬屋へ運ばれたと報告。
  • 信吉の回想、むかしブイブイ言わせていたところ編笠の武士(丹哲)に捻られ改心した浅草の雑踏、仁和寺観音堂脇。
  • 番頭の内通を知った奈良屋、福田屋へ相談に行くところを梶原に襲われ水に落ちる夜道、大覚寺放生池堤(放生池側に塀を拵えてある)。検分シーンは昼間の画。
  • 居所を知られた信吉、お京宅を逃げ出すも行き止まりの町角、大覚寺五社明神(放生池堤に仕立てた塀がそのまま使われている)〜大沢池畔(行き止まりを演出)
  • 信吉と祝言を挙げ、彼と檜原村に行くお京、街道は大内辻堂(北へ向かう/辻堂脇に石仏あしらい、道標の下部分隠し?)

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 お京/鶴間エリ 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
信吉/尾藤イサオ 安藤伊賀守/高野真二 相馬屋五郎蔵/守屋俊志 伝蔵/黒部進 福田屋弥兵衛/加賀邦男 奈良屋庄左衛門/北原将光 梶原東馬/福本清三 安吉/佐藤晟也 半次/江原政一 ならず者/池田謙治、東孝、松原健司 惣吉/高谷舜二 町人/椿竜二、和田昌也、春藤真澄

脚本/土橋成男 監督/井沢雅彦

※福田屋はお京の勤務先


第110話 「春一番、みちのくの男」 1982.3.4

 懐かしい友と再会する長さんだが、彼は子を亡くし妻とも離れ寂しい身の上。江戸へは監査に来た男、辻褄合わぬ話の大元が、子息の死と密接に関わっているのだった。

ロケ地

  • 荷船を失い潰れた奥州屋が、娘と隠棲する両国の来仙寺、神光院。佐々木が訪ねてくる際には、山門をくぐり庫裏前で小坊主にものを問う。佐々木の元妻女の奥州屋娘・於志津が寺子屋を開いているのは蓮月庵。後段にも出て、水場越しの庵などもある。
  • 泉藩江戸家老・室月が漆問屋・黒木屋と通じていたと長さんに話す佐々木、大覚寺天神島
  • 於志津をさらった家老一派が佐々木を呼び出す佃島西桟橋、琵琶湖東岸(佐波江浜付近と思われる。湖岸は砂浜というよりは草原。桟橋のほか漁師小屋などあしらい)
  • 事後、父の奥州屋とともに故郷へ帰る佐々木夫婦、街道は北嵯峨農地農道。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
佐々木新右衛門/横内正 於志津/水原麻記 奥州屋治左衛門/岩田直二 竹井/郷明久 田坂/波多野博 中丸/出水憲司 黒木屋仁兵衛/溝田繁 栄一郎/瀬賀敏之 お春/宮川恵子 弥源太/秋山勝俊 太平次/勝野賢三 五郎太/笹木俊志 居酒屋の男/大木晤郎 岡っ引き/宮崎博 質屋の主人/和田昌也 質屋の手代/小坂和之 和尚/大城泰 小坊主/山崎修 室月頼母/曽根晴美

脚本/今村文人 監督/上杉尚祺


第111話 「真実の証のいれずみ命」 1982.3.11

 小間物行商の房吉は、卸元の令嬢といい仲だが結婚する気はない。その訳は彼の腕に残された罪の印、身を引こうとするうち、恩あるその人に降りかかる火の粉を見てしまうのだった。

ロケ地

  • 房吉とおくみが結婚するしないで揉めている町角、今宮神社若宮社脇〜稲荷社前。浜乃家の男衆が配達の途中二人に気付くのは石橋上。後段、父を許してと泣き崩れるおくみのシーンもこの近辺で。
  • 大道芸の津山浪人を冷やかす長さん、仕合うところへ房吉が来て水入り、三人でお茶の流れ。大覚寺五社明神境内(露店が出ている)〜大沢池畔(茶店設営)。後段、房吉は誰かを庇っているのではないかと津村に問いかける長さんのシーンも五社明神(津村営業中)
  • 絶望したおくみと房吉が身投げしに行く大川、柊野堰堤。堰下手の橋を渡るシーンがあるが、庄田橋か作り物かは不明。芝居は主に落差工下の巌で。長さんが駆けつけて諌めてお説教のほか、父の若狭屋が岩をよじ登ってくる。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
房吉/荒木しげる おくみ/新谷由美子 矢野主膳/木村元 若狭屋/冨田浩太郎 田原屋/加藤和夫 三次/泉好太郎 藤助/森章二 ならず者/蓑和田良太 手代/加藤寛治 職人/内藤康夫、藤山良 津山善之進/神津善行

脚本/櫻井康裕 監督/上杉尚祺


第112話 「白狐に哭いた浪花武士」 1982.3.18

 白狐の面をかぶった白装束の辻斬りが跋扈、取り逃がした杉山のダンナは謹慎を食らい、同心を辞める話も出る。
トラウマを利用し殺し屋を操っていたのは北町奉行、ライバルを消したい悪徳商人の使嗾を受けていた。

ロケ地

  • 与力・小田切に接触し白狐について指摘する長さん、下鴨神社泉川畔、切石橋上手右岸。緊張が走るが、切石橋を子らが走り渡り水入り。
  • 佐野屋と、婿がねの番頭が釣りをする大川、大覚寺大沢池堤法面、水門そば。佐野屋を殺した白狐が信乃をやり過ごして逃げるのは天神島の木。
  • 長さんの前に出る白狐、下鴨神社河合社脇。斬られて横たわる白狐を、杉山が発見。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
佐野屋彦兵衛/内田稔 おきん/高田瞳 淀屋三右衛門/北原義郎 中尾備前守/五味龍太郎 七蔵/五十嵐義弘 お糸/牧野恵美 井筒/疋田泰盛 御家人/藤沢徹夫、峰蘭太郎、西山清孝 同心/森源太郎 小田切隼人正/西岡徳馬

脚本/今村文人 監督/林伸憲

※浪花武士は、むかし大坂で同心をしていた佐野屋と、同じく大坂で生まれ育ち同心を父に持つ杉山のダンナ。


第113話 「春風、旅立ち、別れ雲」 1982.3.25

 冒頭、おみつの夢から既に別れの予感。長さんを旅に誘う役回りは尾張大納言、彼が憂える騒擾の種が悪党の使嗾を受け、刺客となって襲い来るのであった。

ロケ地

  • 長さんが行ってしまう夢を見て不機嫌なおみつ、そのことを釣りの長さんに話しに来る太助は大覚寺大沢池船着(小)。このとき剣戟起こり、駆けつけて防ぐ長さんは五社明神(追い払った後でロザリオを拾う)
  • 松平伊豆守邸イメージ、大覚寺大門(部分)。尾張大納言と話す庭は青龍苑池泉。
  • 尾張候を襲った者たちがたむろする浅草界隈の空き屋敷のことを長さんに報告する弥太郎たち、下鴨神社楼門前。
  • 黒幕は稲垣備前守と報告する弥太郎、大覚寺天神島朱橋
  • 尾張候が長さんを呼び出す寺、招善寺。導入は墓地参道阪から甍を望む画、尾張候と長さんが話すのは本堂前(石庭越しの画も)。心配して見に来たおみつが尾張候の家来に見つかり引きずり出されるシーンでは、露仏の向こうにおみつが隠れている構図が出る。
  • 尾張候に会ったあと、長さんにそのことを述懐するおみつ、嵐山公園中州法面(中ノ島橋下手、水路側)。はじめはしゃいでいるが泣き出し、最後は送り出す覚悟を告げる。
  • 慌て走る信乃を呼び止める長さん、大覚寺参道。稲垣邸から美穂らを始末する忍びが出たと、弥太郎が知らせてきたくだり。
  • アジトを急襲された一党のうち、息のあった美穂を運び出し手当てする水辺、広沢池岸辺・細流流入口(蛇行具合が東岸のそれに似るが、確証なし)
  • 皆に見送られ江戸を発った長さん、沼津手前の富士山を望む橋は流れ橋。この前に歩いている土手は木津堤か。

松平長七郎/里見浩太朗 おみつ/丘みつ子 杉山仙十郎/岸辺シロー 吾兵衛/高品格 弥太郎/川崎公明 留吉/木谷那臣 茂三/川辺俊行 おみね/丸平峯子 お千代/村川美智代 春弥/津奈美里ん 信乃/森マリア 一心太助/大和田獏 松平伊豆守/丹波哲郎
美穂/清水石あけみ 稲垣備前守/船戸順 長崎屋勝五郎/山岡徹也 井手隼人/唐沢民賢 相原/高並功 片山/吉見荘三郎 尾張大納言義直/高田浩吉
※ラス立ち福ちゃん入り、稲垣配下の忍び。小峰さんは稲垣の家来。

脚本/土橋成男 監督/林伸憲

※美穂の父は小西行長の武将、父の配下が今も美穂と行動を共にしている設定。原城の生き残り。


→  長七郎天下ご免! 表紙


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