女形気三郎

石原興監督作品  2001松竹


さても女の一大事」 2001/9/21

 仕留技も構成も必殺テイスト。新作絶えて久しいシリーズへのオマージュのような作品が最近目立つ。
 出先で上州屋の評判を聞き池辺でもの思う気三郎、同心・祐天寺が気三郎を訊問するシーンは大沢池畔・大覚寺横。背後に大覚寺五大堂が写っている。
 あくどい人身売買をやっている生臭坊主の寺・誓願寺は粟生光明寺を使いまくり。例の石段も本堂も建物内部もこれでもかと写す。
同心・鬼龍院と気三郎が語らう誓願寺門前の茶屋も光明寺の薬井門付近を使用。
 鬼龍院の危機に気三郎が女形姿で登場!ストロボ効果を嫌味なまでにきかせての殺陣。獲物は大刀。悪党一味はあっけないほどあっさり仕置される。和尚なんか普段掌の中で胡桃をごりごりいじってるから怪力系?って期待したら何の抵抗もせずに殺されちゃう。


裁かせていただきます」 2001/10/21

 高砂屋の女将を尾ける気三郎、鬼龍院同心に呼び止められ女将の裏の顔を聞かされる、仁和寺塔周辺。
女将(お京)は御室桜の林の中をゆく。
 大工の富吉とお春が別れ話をしているところへ通りかかる気三郎、広沢池畔(水無し)。
 鬼龍院がお凛の身元を話す、仁和寺中門
 黒幕の手下の気触れを装っていた女、女形と一騎打ち。武器は含み針とつけ爪。
 二本松藩下屋敷、大覚寺大門。気三郎が御殿川越しに門を見遣る。藩邸前で鬼龍院が藩主・丹羽の手下に絡まれるのは御殿川石橋上。場所は大沢池・天神島へ移動。
違い鎌の家紋の男は丹羽行部。本田博太郎、なんか手わきわきやっててヘン。女を罠にかけて怒るフリするときも獣臭い独特の演技。
丹羽邸で大立ち回り始める鬼龍院、遂に大門前に出て斬りまくり。
邸内では女形出現、本田博太郎と一騎打ち。女形を庇い短筒の盾となるお凛。本田氏はあっさり殺られちゃってちょっと残念。


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