からくり屋敷 金色の狼 女狐屋敷 八人の花嫁
銭形平次捕物控 からくり屋敷 森一生監督作品 1953.1.3大映 キャスト 手をかざすと足萎えが立ち目が開く生神さま、そればかりか金を供えると二両が四両になって帰ってくると大評判で、大勢が紫御殿に詰めかける。しかし信者の不審死が続き、調べに入った三輪の下っ引も八五郎も帰ってこない。乗り出す平次、怪しさ満点の紫教団の御殿で会った教祖は、一文長屋にいた幼馴染の女だった。 ロケ地、七五三で賑わう神社、松尾大社楼門(子供相撲は門前のポーチ)。八五郎が庭から忍び入る紫御殿の回廊、清涼寺本堂裏回廊(下から見上げ、本堂側にビケあしらいで普請中を演出。後で平次が坊主と男が金でモメているのを見るのも同所)。紫御殿を手がけた棟梁に図面を見せられたあと、天草党に追われた平次が銃撃を受け落ちる橋、渡月橋。 銭形平次捕物控 金色の狼 森一生監督作品 1953.12.1大映 キャスト 旗本屋敷の焼け跡で続く不審死、以前そこに住んでいて廃絶になった大名の因縁話が出てくる。その大名は能役者上がりで伊豆の金山を掘り当てた功で出世、七万両という遺産を隠しており、在り処を記した書付をめぐり騒動が起こる。お上からも七万両の行方を追うよう沙汰が来るが、平次の行動原理はあくまで庶民の平穏を守ることであった。 ロケ地、現場周辺に影のある虚無僧を追う平次、路地不明(セットの可能性あり)。金のありかを記した書付を入手した喜助たちが向かう箱根湯本、湖南アルプス(水車小屋はセット)。 銭形平次捕物控 女狐屋敷 加戸敏監督作品 1957.8.13大映 キャスト 水難剣難のご託宣がぴたりと当る天心教、その教祖に死ぬと予言される商人。娘は平次に泣きつき、厳重な警戒が敷かれるがまんまと謀られ、託宣通りに主は怪死。そしてますます募る教団の悪事、果てには大奥中揩ノ取り入り何やら不穏な企みも進行するなか、手口と素性を調べ上げた平次は単身悪の巣へ乗り込んでゆく。 ロケ地、船が転覆して大騒ぎ[水難]になる海神祭りの御幸ヶ浜、不明(海中に立つ両部鳥居、浜は松原、琵琶湖か)。藤間勘美津師匠の大さらい[剣難]が行われる料亭、錦水亭(北から池越しに東屋、夜景で屋形にはずらっと灯が入る)。天心教本部、セットか(入口は冠木門ふう)。お参りの勘美津を刺客が襲うところ、察していた平次が立ち回りの神社、御香宮本殿前(立ち回り部分セットの可能性あり)。単身乗り込んだ平次の置手紙を見て出役の笹野さま、御所長屋門〜宗像神社塀際(大人数の派手な出陣風景)。事後、海辺で静養の平次ファミリー、不明(マジ海と思われる)。 銭形平次捕物控 八人の花嫁 田坂勝彦監督作品 1958.1.3大映 キャスト 洲崎五万坪に建設進む八大竜王社、竣工の暁には選ばれた八人の娘たちが練り歩きを奉納する予定。その小町娘が次々と殺されるが、裏には埋立地を追われた人々の怨嗟が隠されていた。 ロケ地、八乙女の一人・お半の死体が上がる河原、不明(中流域の川相、粗い礫、護岸は石積み)。お品がお参りの矢柄神社、不明(絵馬堂に隠れていた者が小間物商の「おきん」を射る)。一味の諸岡道場、不明(竜宮門)。蜂起する一揆衆、法華の太鼓の一団がゆく浜は琵琶湖西岸松原。編み笠武士の率いる騎馬が渡る木橋、不明。農具を手にした一団がゆく堤、不明(天井川堤)。ぼろんじ集団がゆく道、不明。おきん(錦)が蜂起を聞き船を出す川、不明(川端に蔵など建ち並び、木の高橋が架かっている)。竜王社のセット設営地、不明。笹野さまが出役の奉行所、御所長屋門。巡礼に出る叶屋親子を見送る道、不明(ここにも橋)。 |