阿修羅城の瞳

滝田洋二郎監督作品 2005.4.16松竹


 鬼狩りの際童女を斬った鬼御門の副長は、五年を経て再びその瞳に出会う。互いの奇縁を知らず恋に落ちる人気役者と渡り巫女、その激情が阿修羅王転生の契機となる。邪悪の王の出現で火の海となる江戸、病葉出雲は恋する女を求めて逆しまの城へ向かう。

ロケ地

  • 中村座の舞台、金刀比羅宮門前の金丸座
  • 縁日で曲芸を見せる渡り巫女の一座、下鴨神社河合社脇。
  • 出雲から白椿の簪を取り戻したつばきが佇む祠、吉田神社竹中稲荷裏手摂社群
  • 出雲に会って出現した肩の痣を鏡で見ていて笑死に見つかるつばき、逃げ出して石段を降りると邪空が待ち構えているのは竹中稲荷舞殿脇、石段は三高碑への石段(邪空の手下の鬼がつばきを襲うのは近くの林間)
  • 中村座へ逃げ込み再び出雲と出会ったつばきが身の上を話す海浜、琵琶湖(マイアミ浜か新海浜か、水制の先端に灯台あしらい、背景に河口州、砂浜と松原、対岸にうっすらと灯)
  • 出雲と心を通わせた途端痣が発動し、逃げ出したつばきが辿る道、妙心寺春光院南路地〜大庫裏北西角クランク〜大庫裏脇路地〜黄鐘調鐘(笑死が上段に腰掛けている)
  • 阿修羅城から放たれた火球に加え鬼の大量出現で逃げまどう人々、金戒光明寺鐘楼、長安院下坂。

*ド派手CGは鬼の渡る橋や阿修羅城でふんだんに出てくるほか、鬼やつばきの痣などにも効果的に使われる。阿修羅城へ攻め入った出雲のシーンでは、エッシャーの騙し絵ふう階段が面白い。画の傾向は三国志系アクションゲームみたいな感じ。


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ