遠山の金さん
 1〜20話

キャスト
金さん(北町奉行遠山左衛門尉景元)/杉良太郎
お竜(密偵・表稼業は髪結い)/小鹿ミキ
秀駒(芸者)/二宮さよ子
一葉斎(手品易者)/伊藤一葉
甚兵衛(蕎麦屋・長命庵主人)/美川陽一郎
お初(長命庵看板娘)/三浦リカ
赤目玄蕃(南町同心)/岸辺シロー
花川戸の新八(赤目付岡っ引)/植田峻
堺文之進(北町同心)/田中弘
青木紋十郎(北町筆頭与力)/伊東四朗

第1話「燃えろ桜吹雪」1975.10.2 1

 放火して火事騒ぎの隙に盗みを働く般若党、裏には火盗改。死罪のところを火盗役人に救われ密偵をつとめる男は仕方なく偽証するが、金さんの言葉に改悛する。

ロケ地
・身辺に調査及ぶを勘付いた火盗改の中沢が賊との手切れを決心して出る屋敷、上賀茂・社家町
*密偵の弥太に寺田農、女房に岡田可愛。火盗改の中沢に川辺久造、実は賊の肥前屋に見明凡太郎、手下には志賀勝。


第2話「迷路に追い込め!!」1975.10.9 1

 仕官のため暗殺稼業に手を染める浪人、夫の所業に気付いた妻女は自ら殺しの現場に現れ身代りになろうとする。

ロケ地
・殺し屋・影法師追捕の失敗をお奉行に報告する堺同心、不明(向拝のおりた階、お堂)
・苛めガキを散らす金さん、不明(短い石段)。ガキ大将に抜け道のことを尋ねる金さん、粟生光明寺石段か。
・秋月藩留守居役と会い次の仕事を指示される山名浪人、大覚寺観月台
・一葉斎が流れてくる傘を見つける橋、中ノ島橋
・秋月藩邸、不明(門、短いステップつき)
・藩邸に忍んで聞いた情報を釣り中の金さんに報告のお竜、中ノ島橋下・水路の背割上。
・影法師は山名としたためた投げ文を縁台で昼寝中の金さんに持ってくる堺同心、真如堂茶所か。
*身を捨てて夫を庇う貞女に草笛光子、夫の行状に苦悩するさまや大立ち回りが見事。浪人は久富惟晴、留守居役と組む悪徳商人は神田隆。冒頭花川戸の新八とともに現れる捕り方に福ちゃん、ラス立ちの藩士にもいる。


第3話「女狐を追いつめろ!!」1975.10.16 1

 金で殺しを請け負う闇稼業の女元締、不敵なその女は双子の姉を偽装工作に使い平然と殺そうとする。一人捨てられた運命を深く憎悪するその女は、進退窮まったお白州で奉行にかかってゆく気強さを見せ直後舌を噛み、強烈な感情を見せつけて逝く。

ロケ地
・女元締の正業である船宿・瀬川、嵐山公園料亭・錦。遠山奉行の指示で見張る岡っ引は堀端(床机あしらい)
・虚無僧姿でお竜を呼び出した堺同心が金さんを牢抜けさせる指示を出す船着、広沢池東岸
・船宿を出たお久を尾行するお竜が雇われたごろつきに邪魔される川べり、上賀茂神社ならの小川
・榎神社境内、河内屋の依頼の暗殺が行われる石段(捕方出て失敗)、黒谷か(お久がお園を殺そうとするのはセット)
*お久・お園は宮園純子の二役、上がり下がりの眉の描きかえと表情でぱっきりと違いを演じ分ける。


第4話「神隠しをあばけ!」1975.10.23 1

 祭りのさなか忽然と消える子、かざり職人の父に脅迫状。人命第一と出張る金さん、懸念のオランダ商館長が盗られた献上の金剛石の一件がからんでくる。

ロケ地
・祭りの神社、今宮神社本殿前。
・商館長が宿泊の南蛮屋敷、大覚寺大門
・神輿が渡り船も多数出る川と橋、不明(水は満々・橋には擬宝珠つき、何かの使い回しか・派手過ぎ)
・錺職の大造が脅迫状で呼び出される船着き、広沢池東岸
・南の岡っ引・宗助が祭りの場から金さんを連行してゆく道(手下がわらわら出現)大覚寺有栖川畔。
・宗助のアジトでの時間経過を表す鐘と塔、本法寺か清凉寺か。
・宗助とグルの長崎会所調役と会う屋形船、桂川か。
*裏で盗みをはたらく岡っ引に天津敏、お白州で断罪のあとお奉行にかかってゆき蹴りを入れられるシーンが見もの…ぶわぶわぶわと擬音が入り長袴が舞う。飾り職に河原崎長一郎、赤目に誤認逮捕される芸者に二宮さよ子。


第5話「花嫁を攫え!!」1975.10.30 1

 香具師の親分にたばかられ油問屋12人殺しの罪で自首した三下、くれる約束の娘が祝言と聞き破牢→「卒業」ばりに婚礼の席から花嫁をかっさらって逃亡。二人に肩入れする金さんが茶目っ気たっぷりに大暴れ。

ロケ地
・自首した佐吉をしばらくそのままと堺同心に命じるお奉行、大覚寺回廊
・お奉行はどこへ消えたとお竜に噛み付く堺同心、金戒光明寺・極楽橋の池(後段、大吉ネットワークの段でも登場)
・釣りの金さんに佐吉破牢を知らせに走ってくる堺同心、中ノ島橋下手右岸河川敷。
・佐吉と栄五郎の娘・加代の行方について話す金さんとお竜、路地不明(石畳)。二人が逃げ込む米蔵近くの木場、不明(木場職人を配してある。大阪湾か)
・古着を買って蔵に戻る佐吉が通る道、上賀茂社家町・明神川畔。
・大吉の注進で蔵へ向う金さん、石段不明(背後にお堂)
*佐吉の行方を探るのに子供使う金さん、子らは古着屋を張り込み現れた佐吉を尾行、多人数でネットワークを組み行方を突きとめる。このほか、金さんの早桶に「死人」の佐吉を押し込んでの大芝居も傑作。


第6話「泪橋に罠をかけろ!!」1975.11.6

 偽金事件で互いに庇いあう偽金作りの老爺と大工、どうにも奇妙な取り合わせの裏には大工の女房の過去にまつわる哀れな事情が隠されていた。処刑覚悟で意地を張る大工を救ってやるため、お奉行は彼を引き回してみせる大芝居に打って出る。

ロケ地
・亭主が引き回しと聞き駆けつける女房のお町を一旦止める金さん、大覚寺護摩堂前。
・お目こぼしの泪橋、不明(川は浅い小川、橋桁は作り物っぽいが橋脚は既存か)
・引き回しが芝居とお竜に話す金さん、大覚寺天神島
・お町の回想、父とゆく巡礼の旅、木津堤、河原。
*大工に和崎俊哉、女房の生き別れの父(偽金作りの名人)を庇う人情家を熱演、シラを切る表情が見もの。


第7話「その錠を破れ!!」1975.11.13 2

 密会現場を見つかってしまった幼馴染みの不倫カップル、亭主と揉み合い殺してしまい、そこを土蔵破り一味に見られ脅される。男は錠前師、都合よすぎる符号に金さんは疑いを抱く。

ロケ地
・信吉とお絹が密会の川端、日吉大社境内・大宮川畔。信吉を苛む三浦屋をお絹が刺しドボンの魔ヶ淵、走井橋(水面は別の所)
・新八にタカる赤目同心、今宮神社(石橋、東門、東参道)
・信吉とお絹が逃亡の相談をしているところへ恐喝に現れる土蔵破り一味、蚕の社本殿。
・甲州屋の蔵を破り奪った金を運ぶ一味がゆく道、不明(片側崖、行く手に方形のお堂、金さんは谷に落とされ)
*不倫男の錠前師は島田順司、彼を騙す幼馴染みの女は幼時信吉の母にされた仕打ちを恨んでいる布石が打ってあり、お白州で指摘。お絹とデキていて最後は仲間を消そうとする極悪浪人に今井健二、お白州でも恐れ入ったりせず斬りかかってくる→他のは遠島なのにこいつだけ打ち首獄門。*ラス立ち後の捕り方、名乗りを上げる同心に小峰さん。


第8話「鬼火を消せ!!」1975.11.20

 上方から来た凶賊を捕える話、ターゲットの店には下っ端の少年が引き込みとして送り込まれるが、彼はその屋の主が贔屓にしている芸者の弟という奇縁。押し込みの当夜、姉も危険と知った少年は一味であることを告白する。「賊」の真の狙いは口やかましい隠居の始末と過去の清算という、凝った作り。

ロケ地
・八尾の文蔵が江戸行きを断り仲間に刺される淀川、流れ橋上。
・送り込んだ丁稚とツナギをとっていて赤目同心に誰何される一味の男、大覚寺大沢池堤水門そば(池に飛び込んで逃走)
・丁稚が一味に接触し押し込みの日を知らされる苫屋、広沢池東岸(尾行のお竜とやりあい船で逃走)
*凶賊を婿に選んでしまった越後屋の隠居に原泉、芸者に二宮さよ子。


第9話「逃がし屋を追え!!」1975.11.27 2

 獄門になったはずの男が現れ、お白州で桜を見せられ奉行と知っている金さんを狙う。裏には逃亡を助ける組織、一味を使嗾していたのは市中に騒擾をもたらし幕府弱体化を目論む西国雄藩のお殿様。秘密を知る北町奉行に魔の手が伸びる。

ロケ地
・金さんを狙う獄門になったはずの男、広沢池東岸。お竜が逃がし屋の情報を金さんに告げるのも、長屋に越してきた医師・絃斎が釣りをするのも同所。
・逃がし屋のもとに乗り込んで捕縛したあと、薩摩藩邸へ乗り込むお奉行の駕籠がゆく道、相国寺大通院塀際。
・薩摩候と会談を終え、討ち込みかけている与力・同心たちの前に現れるお奉行、林光院式台玄関
*金さんを殺しに長屋へ潜入した医師が人柄に惚れてしまい、始末できず己が毒を呷り身一つに収めようとしたり、北町与力同心たちが薩摩屋敷で斬り死にする覚悟でお奉行に付き従ったりと、いつもと違うノリのお話が展開される。お白州が冒頭、橋場の新助に罪状申し渡しの段で出て、桜吹雪は薩摩藩邸において殿様の前で開陳、「一件落着」はじりじりと待っていた部下たちの前・藩邸玄関で高らかに。医師は西村晃、実はヤブではなく侍で蘭方医という設定。


第10話「仏の正体をあばけ!!」1975.12.4

 捨てられた恨みを抱いて生きてきた女は、男との間にできた娘が惨めに死んだことを知り暴発、芝居を打って男とその妻を苦しめようと図るが、協力者のワルは一人歩きし思いもせぬ殺人も引き起こしてしまう。

ロケ地
・山城屋とお仙の間にできたおせいが土左ヱ門で見つかる大川端、嵐山公園中州堀端右岸(橋たもと)。そのおせいと揉み合い川に落としてしまった山城屋の女房の回想では、脅迫者となる男が中ノ島橋の上にいる設定(この男が川の流れが速くて助かるまいと夜の「堰堤」の前で発言、昼の検分シーンでは濁流を見せる趣向)
・山城屋夫婦が脅迫者に金を渡す林、下鴨神社池跡
・「おせい」の墓に参るお仙に推理をぶつける金さん、化野念仏寺(卒塔婆は石仏群の外)
・沈み水辺に佇むお仙にアタックをかける長命庵の親爺、下鴨神社泉川畔。
・脅迫者にありったけの金を渡す山城屋夫婦、広沢池観音島(設定は品川はずれの土手)。それを船で運び上げる汀、広沢池東岸
*山城屋に小林昭二、影で事を操っていた二番番頭に睦五郎。


第11話「真昼の仮面を裁け!!」1975.12.11 2

 オランダ通商総代が江戸入り、その行列の供先を横切ってしまう門付芸人の盲いた女。行列を差配する長崎奉行与力は非礼を怒り女を捕えさせるが、女を赦す代わりと幕府に大金を要求してくる。たかが芸人一人に二千両は出せぬという老中に待ったをかける遠山奉行、奔走のすえ出てきたのは一行がとんだ大騙りというトンデモな事実だった。

ロケ地
・通商総代・クリストファ・ヨンストンの行列の前に出てしまう瞽女のおすみ、相国寺大光明寺南路地
・オランダ公使邸を訪ね、用人からヨンストンの人となりを聞き込む金さん、相国寺大光明寺門。・総代一行が達し書きを持っていないと報告する堺同心、広沢池東岸
*実は腕に島帰りの入墨なんかあるヨンストンは天本英世、異人さん言葉やひらがなの署名が笑える。長崎奉行与力と称する男は藤岡重慶、おすみの手から三味線を取り上げ放るとヨンストンに当り落馬という次第。


第12話「その十手を探せ!!」1975.12.18 2

 赤目のダンナが盗られた十手は、きっちり悪事に利用される。碁会所に巣食っていた凶賊をいぶりだすお奉行は老医師に化けるが、賊のほうも老婆に化けて入ってきたり。

ロケ地
・夜回り中ボコられ赤裸にむかれた赤目らが寝かされているのは金戒光明寺鐘楼付近の木の根方。このあと十手を探し回るシーンは、本堂縁下や石段、極楽橋などを使い、一部は今宮神社高倉裏などで。一葉斎が店を出しているのは今宮さん東門内・石橋たもと。
・お竜の報告を受ける釣りの金さん、不明(堰堤脇、桂か)
・老婆に化けて入ってきた賊・吉蔵を尾行するお竜、金戒光明寺永運院下坂。入ってゆく旗本屋敷(グルの松永邸)、不明(黒谷塔頭か)
・十手が見つからず逃げる相談までしている赤目に手がかりを耳打ちする金さん、金戒光明寺三門
*吉蔵に田口計、老婆姿が笑える。赤目同心がかんかんのうを歌い、新八が躍らせる死体はお竜というおふざけ芝居も見もの。ラス立ち福ちゃん入りで浪人。


第13話「沈み金の謎を追え!!」1975.12.25

 江戸に闖入した妙な男伊達は伊豆の漁師、沈船から御用金を引き上げさせたあと自分と仲間を斬った侍を探していた。彼の行動に危機を感じた者どもの企みを、遠山桜が叩き潰す。

ロケ地
・波勝の猿次が探す侍の似顔を貼りにゆく深川八幡の氷人石、松尾大社祠前にあしらい。
・氷人石から人相書きを剥がした侍をつけると入ってゆく旗本屋敷(堂本邸)、不明(塔頭?)
・南町を釈放される猿次が出る通用門、松尾大社楼門脇塀通用口(伊豆から猿次を訪ねてきた娘が桂川用水の橋上で彼を見つける)
*猿次に浜田光夫、元伊豆代官所役人の不良御家人に宮口二朗、つるむ悪徳商人に伊吹聡太朗。


第14話「一番纏に命を張れ!!」1976.1.1

 卑劣な紙問屋の陰謀に巻き込まれ、火付けの罪に落とされかかる新米纏持ち。父母を火事で亡くし火消しを志した青年への企みに、金さん全開。

ロケ地
・一番纏を取れなかったことに落ち込む弟を慰める芸者の姉、大覚寺放生池堤。一葉斎に見て貰う友吉、護摩堂(ガキのサクラつき)
*今回ぱっと諸肌脱ぎの金さん、悪人を懲らしめたあと纏持ちのヘルプに移行する段では、もう褌一丁になって屋根に上がり仁王立ち。これがお白州の桜吹雪回想イメージに。


第15話「哭くな南蛮鳥!!」1976.1.8

 娘南蛮手妻の太夫は、キリシタンの疑いで獄死した長崎の骨董商の娘。欲をかいたワルに冤罪でハメられ非業の死を遂げた二親の仇を江戸で討つ。

ロケ地
・骨董商・平戸屋番頭の熊吉が射殺される川べり、上賀茂神社ならの小川畔。
*太夫をサポートする大工の留吉に浜田寅彦、キリシタンで、死を前に金さんに懺悔。熊吉を射殺する鏃が氷柱という変わった手口。


第16話「燃える男の胸で泣け!!」1976.1.15

 母の薬代のため人斬り稼業に手を染めてしまう浪人の悲哀、人の生き血を吸うワルどもは、抜け荷の人参を捌いていた。

ロケ地
・人参を横取りした船頭が殺される林、不明(吉田山か)
・両町奉行所・船手方共同の手配で厳戒の翌朝、通報があったのと違う所で行われている抜け荷を見つけた堺同心だが斬られ逃げられてしまう南飯田町河岸、広沢池東岸
・酔って荒れる戸田浪人に意見し殴り倒す金さん、吉田神社竹中稲荷舞殿脇(戸田は吉田山の石段を降りてくる)
・事後、父母の墓に参る戸田の妹、黒谷墓地(背後に文殊塔)
*戸田浪人に大出俊、さほどでない腕で暗殺をやらかすさまがなかなかに見せる。妹役は竹下景子。


第17話「裏入学をあばけ!!」1976.1.22 2

 貧しい町人の子ながら学問を志す少年、その母の殺害には昌平黌裏入学の汚い陰謀が隠されていた。少年を侮辱した旗本の子が父の悪事を知り反省、謝罪する話で締めてある。

ロケ地
・粂吉が麦湯の屋台を出す寺?、不明(夜、この傍で殺される粂吉の母のくだりも不明、死体は「大川」に遺棄)
・学問所勤番組頭・矢島邸、相国寺光源院。これとつるむ紙問屋・大津屋の弥生町の寮、中山邸通用門


第18話「島帰りを探れ!!」1976.1.29 3

 五年ぶりに遠島から戻った亭主に違和感を覚える女房、果たして直感は正しく、南町同心がらみの盗みが露わとなる。親切面のお役人は怪しいというお決まりの展開。

ロケ地
・浅吉が傷つけて遠島になった岡っ引が消されるのは相国寺鐘楼脇、宗旦稲荷。
・戻った亭主が「違う」と家を飛び出した女房が佇む橋、中ノ島橋(金さんに保護される)
・同心にツナギをとる偽亭主の浅吉、酵素か。
・本物の浅吉が女房に暗示した金の隠し場所の谷中永林寺墓地、不明(池端に墓石林立、丘にあり石段等も見られる。松平右近事件帳19話「生きていた夫」と同所)
*女房に土田早苗、偽亭主に工藤堅太郎。


第19話「渡る世間の鬼を斬れ!!」1976.2.5

 辛酸を舐めて育った孤児の捨八青年は、同じ境遇の子らを救うための金を欲し強請りをはたらくが、そのネタには彼の心を塞がせる悲しい事情があった。娘や孫を道具に使い金策の強欲親父や、孤児らを食い物にする悪辣目明しは、遠山奉行の断罪を受ける。

ロケ地
・佐野屋の番頭が赤子の消息を求め彷徨う縁日、仁和寺観音堂脇に屋台あしらい(ここは損料屋がいたり捨吉がぶらついているので、後で何度も出てくる。水場も映り込んでいる)
・番頭が佐野屋主人の雇った用心棒に斬られる夜の堀端、大覚寺大沢池(佐野屋の調査結果を金さんに報告するお竜の段でも出てきて、茶店あしらい)
*このお話では「損料屋」は孤児を貸し出して過酷な労働を強いるヤクザまがいで、山本一力氏の「喜八郎」とはかなり違う。*捨吉に佐々木剛、佐野屋の娘に本阿弥周子、陰で損料屋を営む目明しに曽根晴美。*タイトルは断罪の際のお奉行の台詞。


第20話「一六勝負で闇を裂け!!」1976.2.12 3

 寺社地で利権を貪り、賭場を開帳して金を毟る闇の勢力。大きな花会でイカサマをさせるため、今は堅気の女を放火までして引っ張り出す。亭主を思う女の哀れさに、金さん賭場に潜入し大暴れ。

ロケ地
・浜屋の石置場、「材木置場」。
・屋形船へ連れ込まれ壺振りを強いられるお篠、広沢池か。
・因果を含められとぼとぼ歩くお篠を骰子投げて試す金さん、広沢池東岸
*お篠に野川由美子、婀娜っぽい壺振り姿もキレイ。梵天一家のチンピラに福ちゃん、ラス立ちけっこう目立ち。


遠山の金さん 表紙

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