2007NHK キャスト 第1話 「三年ぶりの京」 2007.1.11 三年ぶりに戻るものの、いの一番に顔を出さなかったためお信に会って貰えない菊太郎は、そのまま父が関わった事件になだれ込み。お話は、家のため身を挺した公家の姫ィさまと、彼女を慕う青侍が曲折を経て結ばれる情話。 ロケ地
第2話 「濡れ足袋の女」 2007.1.18 雨宿りのほんのひととき菊太郎と話した女が、酷い死に様を遂げる。短い会話から女の無念を汲み取った菊さんの奔走で、彼女が何より心にかけていた娘が救われる。こんな事件に関わっているので、もちろんお信とは擦れ違ったまま・邪魔者も居座ったまま。 ロケ地
*志乃は池上季美子、お鈴は前田亜季。美濃屋主人はばんばひろふみ。 第3話 「凄い男」 2007.1.25 理不尽なキャンセルに怒った奈良大工の棟梁は、井伊家を訴えると息まいて鯉屋にやって来る。裁定を待つあいだ、棟梁は困窮の果てにコソ泥を働いた青年と出会い、彼と家族の身の上に心が行ってしまうのだった。 ロケ地
*四角四面の頑固者の棟梁に伊吹吾郎、最悪だった菊さんの印象がほどけてゆき、自分も孤児だったと打ち明けた酒席で殺し文句を吐かれうるっと泣いちゃう、このとき揺する巨体がたまらなく可愛い。 第4話 「黒猫の婆」 2007.2.1 お信の長屋に越してきた権高な老婆、娘夫婦と折り合いが悪く公事を頼むまでになるが、折しも盗品を商ったかどでお店に危機。一身に罪を着ようとする母を冷ややかに見ている娘だが、取り調べの段で持ち出された彼女の花嫁衣裳に縫いこまれていた心遣いが、全ての行き違いを氷解させる。 ロケ地
*老婆に淡路恵子、養女だった娘に楠見薫。信念を曲げぬ頑固婆さんと、気のきつい娘との言い争いが傑作。花嫁衣裳の襟元から出てきた金四分を見る際の、娘の表情が秀逸。 第5話 「怪談・冬の蛍」 2007.2.8 先代と家付き娘が次々亡くなり、奉公人だった婿の手に落ちた料理屋に「出る」女の幽霊。お信情報とバーターで父に頼まれた菊さん、苦手だけど頑張る。出てくるのはよくある欲と妬みのお仕込み芝居、しかし己を卑下する亭主の心の裡に晴れぬ悔いが蟠るのが深いところで、凍った心を溶かしに、マジもんのお出ましとなる。 ロケ地
*清太郎に吹越満、家付き娘につぐみ、先代を恨んでいた女中に押谷かがり、同じく女中のお花に久保田磨希、「浦尾ちゃん」はお団子で内情をべらべら。 第6話 「秘密」 2007.2.15 不可解な行動をとるええしの嬢が抱えていた深い悩み、彼女一人で到底捌ききれぬ重さを、菊さんが温かく手を添え昇華してやる情話。惑い怖じながら、きっぱりと運命に立ち向かうと決めた取り替えっ子の表情が美しい。 ロケ地
*お琴の両親に真実を告げにゆく菊さんのくだり、泣かす仕掛けのお芝居なれどやっぱりほろりと来る、説得力のある「たとえ話」。重すぎる悪戯をはたらいた老婆に見せる怒りもいい。取り替えられた「貧しいほう」の現況設定、やりすぎかもな感じ。 第7話 「大黒様飛んだ」 2007.2.22 大風の夜、美濃屋へ飛び込んできた大黒様の軸で一騒動。多佳の差し金で菊さんが美濃屋へ出向くが、すれ違いは続行。戻ったお信はお凛拉致を目撃、次回へ。 ロケ地
*美濃屋から金をせしめる算段だった米蔵、菊さんに阻まれたあとは博打うちらしく降参。怜悧な憎めぬ悪党を遠藤憲一が好演。美濃屋のおっさんも渋い。 第8話 「おかえり菊さん」 2007.3.1 お凛騒動に決着がつくお話、誘拐事件はお凛の実家の商売がらみ。誘拐を目撃したお信はつけていって捕まってしまい、監禁された二人の会話の中でお凛の家出のわけが語られる。お凛が江戸へ帰ったあと、仕切り直しの恋人たちの台詞がタイトル。 ロケ地
*今までもちらちらNHK作品に出ていたが、今回は総時間もたっぷりで極めつけの浪人役の福ちゃん、役名は三嶋源内。二人の見張りで炉の前で端座する姿勢からして決まっていて、「性に合わん」とお信の縄切ったり竹を両断も良し、菊さんの気合に呼応するのもなかなかで、刀投げ出した菊さんとのやりとりで説得されちゃって口の端で笑うのがかっこいい。 |