銭形平次捕物控 雪女の足跡

加戸敏監督作品 1958/12/28大映


キャスト
銭形平次/長谷川一夫 お静/阿井美千子 八五郎/船越英二 お品/香川京子
中村玉緒、黒川弥太郎、楠トシエ、三遊亭小金馬、江戸屋猫八、千葉敏郎、沢村美智子、小沢栄太郎

 江戸城御金蔵から三万両を盗んだ凶賊・花蝙蝠だが両替商へ入ってドジを踏み、一党五人は市民の協力もあり袋小路へ追い込まれ殲滅され小塚ッ原の台の上。協力者たちはお奉行に賞揚され、八五郎は町衆に褒めちぎられいい気分。しかし祝い酒で千鳥足の八五郎が襲われたのを皮切りに、お上を助けた者たちが相次いで変死、しかも盗られた三万両は出ず、年内解決を迫られていたお奉行の進退も窮まる。ここに平次、きわどい勝負に打って出て除夜の鐘が鳴り響くなか大立ち回り、晴れて新年を迎える。

勧修寺参道

ロケ地
・花蝙蝠捕縛に協力せし者に褒賞金と高札の出た前で瓦版を売るお仙(歌入り)梅宮大社楼門前堀端
・三万両大捜索のシーン、一部ロケで小丘の向こうに派手な伽藍が破風を見せているが不明。
・小塚ッ原の晒し場に出たおれんを尾行するも見失う八五郎、不明(石垣と石段、奥に花頭窓のお堂)
・浅草の掛小屋でツナギの文を渡したおれんを追う平次、妙法寺の縁下へ身を隠したところへ銭をコツンとやるのは清凉寺本堂(平次は縁先に)
・幕閣に辞職願いを出しにゆくお奉行をとどめる平次、勧修寺参道(平次が門を走り出て、参道をゆくお奉行の駕籠に走り寄る。行列は南望・北望両方のアングルがある)
・一件落着で新年のお参り、石清水八幡宮(南総門から本殿を望むアングル、屋台が出ているのは参道)

*タイトルの雪女は協力者の娘が殺害されるところに出るが、見た駕籠舁きがうひゃあなくらいで、以降はお品親分が罠をかけるため扮するのが出るだけ。初参りの親分が八に雪上の足跡の種明かしをするオチはある。*はじめのうち平次は旅に出ていて、花蝙蝠五人の捕物には八五郎とお品親分が活躍、酔った八が襲われ危機一髪のところへ旅から帰った親分が投げ銭で登場の運び。


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