南町奉行事件帖 怒れ!求馬 II

1990-2000C.A.L

妙心寺東海庵キャスト
根岸求馬/原田龍二(南町奉行の孫で次男坊) 根岸巴絵/野川由美子(求馬の母、未亡人) 根岸栄太郎/岡野進一郎(求馬の兄、南町内与力・妻子あり) 根岸肥前守/田村高廣(求馬の祖父、南町奉行) お松/河原崎有稀(蕎麦屋・千鳥女将、求馬の乳母) 姉崎真吾/田中健(南町与力) お景/持田真樹(岡っ引) 為吉/湯原昌幸(お京親分付き下っ引) 豆千代/野村真美(芸者) 太田蜀山人/植木等(戯作者、奉行の友人)


第1話「消えた美女二人」1999.10.25

 お奉行に駕籠訴した娘を罪に落とさぬようはからう求馬だが、彼女を預けてあった豆千代宅が襲われ、姐さんはさらわれてしまう。奔走のすえ出てくるのは大名家内部で起こっている金のトラブル、欲深者たちが引き起こしたとんだ悪企みが明らかとなる。

ロケ地
・お奉行の行列に駕籠訴しようとした娘を求馬が機転を利かせ処理するくだり、妙心寺大庫裏門前付近〜法堂脇。
・豆千代捜索中の結城同心に手がかりを聞く求馬、広沢池東岸
・蓮田藩邸門、妙心寺大庫裏門
・お絹が兄(蓮田藩中間)の隠れている廃屋に求馬らを案内する道、草叢の背後に見える建物は暴将9の2話で玉緒ちゃんの庵で使われた寺と同じ、不明。
・札差・加島屋向島寮、中山邸門
*お絹に三船美佳、蓮田藩江戸留守居役に田口計、加島屋に頭師孝雄。*女岡っ引と千鳥女将、若手同心に新キャストのほか、北町の嫌味コンビが新規加入。豆千代姐さんの設定も微妙に変わっている。求馬は相変わらず無闇に走るが、がさつさ加減が強調されている←町を走れば荷をひっくり返し、千鳥では備品をぶちまけ(兄上も壺割りをやらかしていて大笑い)。


第2話「泣きぼくろの女」1999.11.1

 血も涙もない外道働きの凶賊が横行、しかし名乗りは十年も前に暗躍した三ヶ条の掟を守り通した盗賊のもの。本格のお盗めしか許さなかったおかしらの名を汚され怒る、かつての仲間を燻し出す策略だったが、当の本人は一味の中におかしらの娘がいるのではとの思いから危険を承知で乗り出してくる。

ロケ地
・お奉行がコソ泥をおちょくってネタを得た、恵比寿の利兵衛のツナギ役だった婆さんのいる麻布・長徳寺門前の花屋、金戒光明寺茶所(絵は、門前ではなく思いきり本堂前)
・求馬に伝言を持ってくる豆千代、金戒光明寺長安院下坂を鐘楼の方へ登ってくる。怪しい挿絵描きをつけていた求馬は東坂下石垣際、その喜之助は東坂を登ってゆく。茶所で婆さんと接触する喜之助を物陰から見る求馬たちは経蔵。婆さんから花を受け取り墓地へ向かう喜之助、本堂裏手墓地(求馬を撒く)
・墓地を走り抜けた求馬が差しかかる坂、吉田神社大元宮脇坂(荷車が坂を転げ落ち、喜之助が幼女を助けに飛び出してくる)
・事後、おかしらの娘を捜す旅に出る喜之助を見送る求馬、金戒光明寺永雲院下坂〜その下の東西の路地。
*喜之助に山城新伍、隠し金目当てで彼を呼び寄せる凶賊は石山律雄、花屋の婆さんに正司照枝、凶賊の用心棒に福ちゃん。お奉行にお慈悲バーター話でたばかられ情報を吐く、牢にぶち込まれ中の爺さんは江幡高志。*求馬は喜之助と意気投合し用心棒をつとめる次第。


第3話「おれは用心棒」1999.11.8

 困窮する浪人に用心棒バイトの口を譲る求馬だが、腕はからきしの彼のサポートで振り回される。雇い主は、謎の浪人殺しを知ってから落ち着かず殺されると脅えるが、狙われるに充分な過去を抱えていた。長槍で襲う殺し屋や、殺し屋が犯した人違いに呵責の念を抱く「依頼者」など見どころ多し。間違って殺された浪人の後を継いで傘貼りに精を出す弱虫浪人が、その後、どうなったか、誰も知らない。

 ロケ地、人違いで殺された浪人の検分、嵐峡汀。
*求馬にサポートされる弱っちい浪人にルー大柴、元越後浪人だった雇い主は江藤潤。


第4話「女将と泥棒 味な対決」1999.11.15

 料亭・花やの女将は、突然転がり込んできた盗っ人に亡き亭主の正体を聞かされたすえ居座られてしまう。口の卑しい男に振り回されつつの奇妙な同居は、女将の行動を訝しんだ求馬が乗り込むまで続く。

ロケ地
・居座り和助の要求で鮨と菓子を買いに出かける女将の駕籠がゆく道、妙心寺黄鐘調鐘脇路地
・お景の父・文吉の墓、不明(起伏のある墓地、女将が和助に頼まれ出向くのと遭遇、設定は下谷常念寺付近)
*おせいは多岐川裕美、和助はモロ師岡、賊の首領は長門勇。和助とおかしらは二人ながら天然おせいに屈服し降参の運び、疾風の五郎蔵を名乗っての凶行はかしらの不在に乗じた手下の犯行、うち一人は福ちゃん。負傷した仲間の傷薬を求める薬屋には小峰さん。グルメ風は奉行所にも吹き、一両するという八百善の茶漬けを再現して一同で啜ってみたり。


第5話「父親はだれ?」1999.11.22

 チンピラに我が子を俺の子と言われ、思い惑うも自己解決する大店の主で前後をしめた作りの、恋と欲で身を滅ぼす男と女の群像劇。欲をかいて自業自得の女の腹で陽の目を見ずに逝った子の哀れ、お奉行も慨嘆を書き記す。

ロケ地
・越後屋の主に跡取りの坊ちゃんは俺の子と脅しつける島帰りの仙太、清凉寺本堂(樋受けの水盤や灯籠が効果的)
・脅迫者を仙太と忖度するお景・為吉に求馬、仁和寺中門参道(背景に塔)
・もしやの事情を勘案し仙太捕縛を却下したお奉行に、判っちゃいるものの腹立つ求馬が姉崎同心にボヤく道、仁和寺勅使門前。
・越後屋の妻子が休む茶店、清涼寺茶店(妻子のもとへやって来る越後屋の背後に仙太、半田同心や為吉に阻まれるシーンでは多宝塔が映りむ)
・水茶屋女のおときが殺されて見つかる神社、鳥居本八幡宮本殿裏手崖(後段出てくる殺害時の回想シーンも同所、見下ろしのアングルでは舞殿映り込み)
・おとき殺しの疑いで入牢していた飾り職人が、解き放ち後に詣でるおときの墓、仁和寺境内北東部疎林に簡素な墓石あしらい。
・月参りの越後屋一家を見かける求馬たち、仁和寺塔付近〜茶所脇。走り出した求馬を見て笑う豆千代と姉崎、仁和寺中門(北望)
*仙太に堤大二郎。*求馬の青い怒り炸裂、仙太の塒のスラムでは怒りに任せて桶を破壊、仙太捕縛シーンでは持ってちゃ斬っちゃうので大刀を脱してからボコる。


第6話「生き返った幽霊」1999.11.29

 蜆河岸に出る幽霊は二体とも生モノ、高家と茶匠が組んでの茶道具詐取に関わった蒔絵師は、死んだと見せかけ身を隠していた。堀端に出ていた職人の女房と子を守る求馬、哀れな親子を引き裂く悪人ばらに怒りを爆発させる。

ロケ地
・蜆河岸、八幡掘(堀端各所のほか、蒔絵師が入水したとされる橋は白雲橋)
・高家肝煎・望月義定邸、妙心寺隣華院
・蒔絵師の女房と子を祭りに連れてゆく求馬、日牟禮八幡宮境内(蔵の前にシャボン玉売り、茶匠の手下が出るのは拝殿前、坊の拉致を阻むお奉行は東寄りの林間)
・さらわれた子をさがす母が菊を乗せた笹舟を見つける蜆河岸上流の河原、桂川松尾橋付近汀
・笹舟を流す生きていた亭主を見つけるのは西の湖畔か(湛水域)
*蒔絵師の女房に杉田かおる。役名は「菊」で、笹舟に乗せられた菊花で亭主生存を確信する次第。


第7話「友を斬る!」1999.12.6

 浪人していた竹馬の友が江戸へ帰ってくるが、仕官話は罠。碌でもない由比正雪紛いが引き起こす騒擾に巻き込まれかけるが、友情は揺るがない。

ロケ地
・半田同心が浪人に果し合いを挑まれ散々にやられる市中、大覚寺天神島(背景に大木と祠)
・道端に寝っ転がっていた求馬が街道をやって来る友と再会、嵐山自転車道堤法面と堤道(遊ぶ子らの背後に公園の一部が映り込む)
・道場で試合ったあと昔よく稽古帰りに来た場所へ走ってくる求馬と進之介、大覚寺天神島(対岸から島東端を見る構図)
・本堂の企みで求馬と進之介が対決させられる辰巳社、鳥居本八幡宮(やしろへ入る求馬は入口の黒木鳥居、舞殿前に進之介が待っていて、本殿前には進之介の妹に刃を突きつけている一味、二人の剣戟は石段〜舞殿上←ここで息を合わせて反撃・妹を取り返し一味に取りかかる。逃れた妹に斬りかかる浪人に駒は広場、捕り方を従えたお奉行も登場)
・ラストシーン、子らと駆けっこの求馬は嵐山自転車道
*進之介は山本陽一、父の改易以来十年の苦衷で僻み、妹に拙速を危惧され求馬にジェラシーをぶちまけ、すわ悪事に加担かと思わせる運び。本堂兄弟は兄が荒木しげるで弟は鷲生功、兄はさらさらヘアーの由比正雪ふう、弟は酔った勢いで同心と諍い腕をなくしている設定。好き者の旦那衆を集めて同心と浪人の果し合いを賭け事にして大儲け。


第8話「変装大作戦」1999.12.13

 求馬の剣友の蘭方医は「仁術」の人、貧乏人からはろくろく金もとらぬ裕福とは対極の、彼の息子がさらわれた狙いは毒薬、大名家のお家騒動が浮上。子の命がかかっているので、町方一同は皆変装するのがタイトル。

ロケ地
・医師の息子が遊んでいてさらわれる川端、嵐峡船着汀。
・両国橋で毒薬を受け取った藩士を尾行する道、妙心寺方丈北西角クランク方丈西路地(別の藩士に受け渡し)〜船着は嵐峡船着きで岸辺の道に「蔵の壁」をセットしてある。
*求馬の変装は雲水、立ち回りもこのままで。髷は切り下げで得物は錫杖。豆千代も「変装」して藩邸潜入、行儀作法の見分とか言って入るのでわけわかんねーお作法の指導も。


第9話「噂の女」1999.12.20

 お奉行が通い詰める怪しげな酒肆は盗っ人宿、老いらくの恋と騒ぐ周囲が前段、南町チーム一同に見張られていた盗っ人はまんまとお縄。

ロケ地
・酒肆・ひさごから出た「無尽講」に参加の男を尾行するお景たち、仁和寺中門をくぐり茶店(盗っ人宿の一つ)
・首領を呼びに行った「薬屋」を尾行し甲州街道をゆく求馬、娘に無体の浪人を懲らしめる茶店は山室堤下畦道にセット。
・ひさごの酌婦・おもんの長屋を訪ねたお奉行が彼女と話すのは梅宮大社神苑汀〜境内。
・事後、求馬に雨宿りの女なんか送っていかないでと拗ねる豆千代、仁和寺水場。駆ける求馬、観音堂脇。
*ひさごの主は栗塚旭、独特の台詞回し。賊の首領は山本昌平。お奉行の「噂の女」おもんは網浜直子。求馬が浪人を帯切りで懲らしめる茶店の親爺に小峰さん。*おもんを傘に入れ送ってやったのは偶発、濡れるのに出したままの襦袢に不審を持つお奉行の慧眼が光る。賊とは全くの無関係で、解決にヒントをくれたおもんには手厚いケアなのも泣かせる。


第10話「江戸から米が消えた!」2000.1.10

 凶作で米が高騰、関八州に打毀し多発。ここを儲けどころと米を隠匿し値を吊り上げる札差がのうのうと言い逃れるさまに、お奉行は求馬を大坂に遣わす。その働きで得た情報をもとに当の札差に単身乗り込んだお奉行に、猛り狂った用心棒どもが斬りかかるもんだから一巻の終わり。

ロケ地
・大坂で嗅ぎ回っていた求馬を始末にかかる用心棒たち、広沢池東岸(巡礼姿のお景らが合流)
・研屋に変装して料亭で情報を得た三人が協議の寺、長建寺竜宮門の内外。
・手打ちを終え江戸へ帰る札差一行の前に立ちはだかり、捕まっていたお景を救出する求馬、松本酒造酒蔵前・東高瀬川左岸堤。助け出したお景を保護する小屋は右岸汀にあしらい、背景に流れと蔵。
*札差の元締・武蔵屋に川合伸旺。お白州で役人も排除して二人きりで対峙し、泣き落としにかかるお奉行とのやり取りが傑作。上方の米を牛耳る顔役に森章二、上方の柄の悪い用心棒に岩尾正隆、上方にも江戸にもいる用心棒に福ちゃん。*責め問いされボロボロで江戸へ帰り着いたお景、求馬に抱きついて感涙にむせぶも「殺し」と聞いて走ってゆく求馬はにべもなくぺちっと放り捨ててゆく。


第11話「お見合いにご用心!」2000.1.17

 今回母上が持ってきた縁談は大身旗本の一人娘と、しかし当の娘は求馬のほうからから断ってくれと申し出る。娘の親は求馬をお気に入りで話を進めるつもりでいると誘拐沙汰、求馬は経緯に疑問を抱く。

ロケ地
・見合いに連れて行かれる求馬、妙心寺方丈北西角クランク北総門へ続く路地
・お相手の白川邸(番町)、妙心寺隣華院
・見合い相手の琴江が誘拐されるくだり、若党がボコられるのは妙心寺春光院南路地(東望)
・侍女が琴江を隠す祠、大覚寺五社明神本殿(見分の求馬が内陣を見て争った形跡なしと見る)
・周囲の武家町を聞き込むお景ら、中間に聞くのは金戒光明寺長安院下坂・鐘楼脇、駕籠舁きに聞き込むのは東坂下石垣際。
・お松の泣き落としに応じた琴江の乳母が「相手の男」に会いにゆくも「若様」たちに阻まれる道(青山付近)大覚寺大沢池北辺並木。「若様」たちに名指しで呼び出された求馬が青山へ向かう道、二日酔いの為吉が脱落するのは大沢池堤、お景がこの辺と足を止める御屋敷街は妙心寺方丈西塀際。
・琴江を連れ帰る求馬、もう歩けナーイに手荒く扱う道、妙心寺方丈脇路地
*とんだじゃじゃ馬をもちろんきっぱり断る求馬、いつもにも増して態度が「ケッ」。後付けに、まだ町で豆千代にからんだりする性懲りもない若様がたが求馬の制裁髷切りを受けるくだりも。


第12話「料理切手は悪の味」2000.1.24

 幼馴染と再会する求馬、彼女は根岸家出入りの献残屋の娘で、爺さまも可愛がっていた。未亡人となった彼女は亡父の店を復し繁盛していたが、或る日持ち込まれたブツが盗品で、北町に捕われ酷い痛め吟味。たかが料理切手一枚に躍起になる北町の妙な動きはきっちり怪しく、公事師と組んだ吟味与力の悪事が明らかとなる。

ロケ地
・牢のお葉を見た北町同心・島田が深い溜息をつく帰り道、妙心寺東海庵前路地。このあと、虚無僧に化けた求馬が八丁堀のお長屋へ赴く道、清七をシメる半田と結城、切手を売りに来た御新造を発見した求馬が出入り商人に素性を聞く町角、島田の帰りを待ち構え証言を迫る求馬なども同所と付近で、段差なども利用しそれぞれアングルを少しずつ変えてある。
・公事師を見張るお景らのくだり、萬屋の駕籠がゆく道は妙心寺玉鳳院前で、入る吟味与力邸は衡梅院
*お葉は北原佐和子、島田同心は篠塚勝、吟味与力は伊藤高、北町奉行は高野真二。*お葉捕縛時に居合わせた求馬は、出張った権田を殴ってしまいお尋ね者に→探索は虚無僧姿で。北町奉行に南の横暴を訴えに来る悪党だが、次の間に爺さまが控えているという次第、よって高野真二は今回悪役に非ず。


第13話「孫の駆け落ち」2000.1.31

 蜀山人に頼まれ、芸者と駆け落ち芝居を引き受ける求馬。ごく内輪の秘密のはずなのに派手な襲撃が続く不思議、そも芸者自身が仕組んだ罠で狙いはお奉行、しかし芸者も使嗾を受けているという次第。

ロケ地
・芸者と求馬が駆け込むはずの小梅村知人宅へやって来る蜀山人、中山邸通用門(庭で二人は来ていないと聞かされる)。襲撃者から逃れ竹屋の渡しへ近づくも見張られていて逃げ出す二人、広沢池東岸。仕方なく向かった橋場の百姓渡しでも襲撃、罧原堤下汀(漁具あしらい、乱闘で染奴が足に傷を負う)。求馬をタテにされ今戸へ呼び出されるお奉行、罧原堤下河原。監禁小屋はセット撮り。
*染奴は小松千春、怪しいと知りつつ親身に手当てする求馬に、お奉行の人となりも識る運び。親の仇と染奴を焚きつけ筋を書いた高利貸し=お奉行に仕置された凶賊の手下に津村鷹志。


第14話「妹は可愛い小悪魔」2000.2.7

 辻斬り事件頻発の折り、警戒中の町方にとっ捕まった美人局娘は、求馬の父の隠し子だと言い張る。辻斬りを脅していた相棒が殺され、頭に来た「隠し子」は無鉄砲にも仇を討ちにゆき捕われ、お奉行が出張り求馬が命懸けの果し合いに臨む展開に。

ロケ地
・辻斬り犯の見当と隠し子の話をして市中をゆく求馬と姉崎、妙心寺東海庵脇に出てくる。
・およしの回想、相棒の長吉が「若様」を尾行した鎧の渡し、広沢池東岸(後段、およしが若様に包丁で突きかかるも当て落とされ連れ去られるのも同所、夜のシーンなので当然真っ暗・嵐峡かもの疑念残る)
・「若様」との果し合いに赴く求馬に介添えすると出てくる姉崎、妙心寺大通院裏塀付近。
・隠し子の一件が嘘と知れたあと、求馬とともにお奉行に会うおよし、庭の池辺不明(小態な池の端に刈り込み・池に家鴨小屋?の小屋根)
・養生所へ働きにゆくおよしを見送った求馬が母に見咎められ逃げ出し走る路地、妙心寺路地
*およしは岩崎ひろみ、辻斬り若様は柄沢次郎、父の旗奉行は滝田裕介。


第15話「疑惑の炎」2000.2.14

 卑劣極まりないやり口で横恋慕男に亭主を二度も殺される、求馬が姉とも慕う女。火事場での火消しに手の出ぬ憤懣を、お奉行が飄々と裁く。

ロケ地
・火消し同士の大喧嘩に介入する求馬、嵐山自転車道
・おはまとの祝言が決まったは組の纏持ちが二人して神前に報告の帰り、に組の纏持ちにからまれる境内、今宮神社東門と橋。
・事後、赦されるも巡礼として発つおはま、嵐山自転車道(半田同心が声もかけられず涙ながらに見送る←純情一目惚れ)
*おはまに平淑恵、父・は組の頭に山田吾一、纏持ちに伊吹剛。おはまに横恋慕・火事場の掟を悪用し亭主を死に追いやるに組の纏持ちに伊藤敏八。


第16話「鯛だけが知っている」2000.2.21

 賄方の不正、御用の魚を料亭に横流し。求馬と意気投合した無役の若侍が全ての罪をおっ被せられかけるが、正直者の彼は元帳を持ち出し求馬に渡す。

ロケ地
・賄方に出勤途中の筧を呼びとめ御納屋に暗殺犯が匿われていないか聞く求馬、妙心寺衡梅院生垣際。
*無役の小旗本・筧青年に石橋保、能書家設定。賄方頭は小林勝彦、配下に成瀬正孝、つるむ悪徳商人は出光元。向こう見ずに捩じ込んで殺される魚屋は櫻木健一、為吉の知人。*話の起こりに横流しの鯛を食っちまう兄弟、栄太郎さまが不正な鯛をと「ここだけの話」の一同が大笑い。千鳥の二階で筧にリークを頼み込む一同を「討ち入りの相談みたい」や、横流しのせいで城中の食事が不味かったのを根に持っている爺さまも笑える。


第17話「すべてを賭けて守るもの」2000.2.28

 心ならずも別れたかつての許婚者に出会う姉崎、女の身の変わりように驚くも束の間、とんだ大事件に巻き込まれる。

ロケ地
・あいまい宿の摘発から佐和を庇ったあと話していると遊び人と旗本の殺し合いに遭遇、結果的に直参を斬ってしまう姉崎、今宮神社高倉下。
・江戸城イメージ、姫路城天守
・佐和がたばかられ呼び出される椙森稲荷、今宮神社稲荷社
・意を決し千石屋へ向かう佐和の駕籠、仁和寺境内石畳。
・事後、佐和の寺子屋を見てきた求馬と姉崎がゆく市中、仁和寺中門塔裏手疎林。豆千代から逃げて町を走る求馬、仁和寺参道(背景に塔頂部)
*佐和は真行寺君枝、千石屋は草薙幸二郎で一味の旗本は青山良彦。用心棒に福ちゃんや峰蘭太郎、福ちゃんは走る求馬に驚く通行人でもチラ出。


*放送日時について制作元のC.A.Lのサイトを参照させて頂きました。
*参考 怒れ!求馬 第1シリーズ  大江戸を駈ける!


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ