加戸敏監督作品 1955.3.25大映
兄に家督を継がせるため、家の名誉がかかった奉納試合をわざとしくじった金四郎はそのまま逐電。しかし身を寄せた蕎麦屋が用人に注進におよび、そこも退転。武士を捨てると決めた金四郎は、髷を改めに入った床で紋々の兄哥と出会う。彼と飲み歩いた挙句女郎屋で開帳されている花会に飛び入り、そこを仕切る者どもは米の買占めに加担していた。
ロケ地
・上野東照宮で行われる奉納試合、上賀茂神社舞殿前白州(幔幕が派手に巡らされていて、関係者見物衆多数居並ぶ)。
・金さんを父の家にやった寿花魁が翌朝やって来る際渡る橋、不明。
・寿の父・彫為の家と周辺、不明(遠景に萱葺きの家並み。里の橋は二種類、先に出た橋は代官所へ走る金さんと蕎麦屋の小僧が出くわす際にも出て、親柱に「たなかはし」とある。金さんを阻む用心棒とやり合う橋は簡素なもので、水面が近い。川堤は高い)。
・米の買占め騒ぎが持ち上がり、非常米の蔵を確かめにゆく村の衆、神社境内か(鳥居は二つ、境内に蔵)。
・越後屋に掛け合うため俵屋へ行った倉番の娘を連れ帰る金さん、法華の衆とすれ違う野道、不明。
・村の衆が押しかける板橋代官所、遣迎院門。
*金さんの足どり/試合会場→板橋宿のばあやの家(蕎麦屋)→碇床→酒肆→俵屋(女郎屋)→彫為宅(一夜にして背に桜吹雪)→倉番・直助宅→代官所→北町のお白州
キャスト
遠山金四郎/市川雷蔵 寿花魁/浅茅しのぶ 八重/峰幸子 梅の三吉/潮万太郎 彫為/荒木忍 直助/水原洋一 柳原重蔵/市川小太夫 谷山猪十郎/杉山昌三九 熊蜂の権太/羅門光三郎
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