山田洋次監督作品 2006.12.1松竹
小禄の毒見役の身に起こる悲劇、貝毒に目をやられ光を失う男。人の世話を受けるばかりの暮らしに傷つくもいつしか慣れた日、禄の安堵に関わる「妻の不貞」を知る。即座に妻を去らせる男だが、盲いた身で「武士の一分」を通すべく、妻をたばかり汚した御番頭に果し合いを申し入れるのだった。
ロケ地
・お城イメージ、彦根城天守。
・三村新之丞が下城の際釣りの子供を構う堀端、彦根城佐和口多聞櫓前堀端(水面に曲輪が影を落とす。この場面では堀端の建物は映らず)。
・加世が新之丞の平癒を祈願してお百度を踏む八目神社、石岡市の佐志能神社。その帰り、御番頭の島田に呼び止められ相談に乗ると言われる道は彦根城佐和口多聞櫓前堀端(埋木舎続きの塀を主に見せ濠はちらっと霞む程度)。
・加世が墓参に赴く菩提寺、北鎌倉・浄智寺参道(奥に鐘楼門、石段脇や墓地には彼岸花が咲き乱れる)。
・加世が「不貞」を告白する回想シーン、訪ねた島田邸は彦根城・埋木舎(クレーンショット)。
・島田と果し合いをする馬場跡の河原(赤川)、大井川町川根本町の大井川河川敷(洪水で荒れた設定、ボロ小屋や野仏があしらわれている←半跏思惟像がいい感じ)。
*三村新之丞は木村拓哉、妻女は檀れい、中間の徳平は笹野高史。うるさい叔母は桃井かおり、朋輩は赤塚真人、師匠は緒形拳で「仇」の島田は坂東三津五郎。
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