大奥

林徹監督作品 2006.12.23東映

キャスト
絵島/仲間由紀恵 生島新五郎/西島秀俊 月光院/井川遥 間部詮房/及川光博 宮路/杉田かおる 天英院/江波杏子 秋元但馬守/岸谷五朗


 幼将軍を戴く不安定な御代、「表」の政争と「奥」の確執は、囲いの中で暮らす世俗と無縁の女に恋を与え罪を得さしめる。世に名高い江島生島事件を題材にとり、運命に翻弄されつつ愛を昇華させる女を描く。

真如堂

ロケ地
・江戸城イメージ、姫路城天守
・間部詮房と老中・秋元但馬守が行き合い狸会話の御廊下、東福寺通天橋
・大奥イメージ、二条城東大手門をナメて二の丸を遠望。月光院と行き合う天英院らがねちねちと嫌味を浴びせる廊下、東福寺方丈前縁。
・野点の席でセンブリ入りの茶を飲まされる月光院、彦根城玄宮園池畔に席しつらえ。
・月光院に頼まれ四谷愛染院に赴き、縁結びの木に「さよ・あきふさ」と書いたまじないの紙片を結びにゆく絵島、真如堂。本堂前に「トリオ」がたかるお香をもうもうと焚いてある。「木」は茶所脇に。ここが絵島生島出会いの場。
・奈良屋と会い絵島の「接待」を示唆する宮路、粟生光明寺方丈座敷(奥山交竹院同席)
・天英院が但馬守と密談を交わす茶亭、彦根城玄宮園鳳翔台
・上野寛永寺へ参拝の絵島、仁和寺仁王門・中門・金堂を連ねて遠望の絵。この帰りに山村座立ち寄りの運び。
・将軍息災祈願に寺へ赴く絵島、神護寺石段。帰途船に乗り込む浜は八幡掘新町浜、船頭に扮した生島新五郎の操船で明治橋をくぐり八幡掘を遡上、鴨川河口へスイッチ。船をおりる鎌倉河岸は彦根城埋木舎前堀端
・天英院と但馬守の動きを察した間部が、絵島にしばらく奥への出仕を控えると言伝する庭、金戒光明寺紫雲の庭
・会えぬ間部を思い上の空の月光院を揶揄する天英院ら、宴の席は姫路城西の丸
・母に会えぬ幼将軍が絵島にグズる庭、姫路城西の丸
・月光院を見舞ってくれと間部に頼み込む絵島、金戒光明寺方丈縁先(紫雲の庭から幼将軍が間部に「お声」)
・間部との密会のあと、その誠の心を知ったと述懐する月光院、彦根城玄宮園竜臥橋
・山村座炎上後、屋形船で睦む絵島と新五郎、船越しに花火の絵は大覚寺大沢池
・密通のかどで連行される絵島、彦根城玄宮園竜臥橋
・絵島を助けてと間部に懇願する月光院、姫路城西の丸渡櫓(スリットから天守)
・間部に拒否され但馬守に縋る月光院、不明(池泉)
・絵島に処分を伝える天英院、東福寺光明院(座敷から波心庭を望む)
・新五郎の処刑が行われる小塚原、砕石場か(小滝落ちる例のアレ)
・配流の絵島の駕籠を止め新五郎の遺品を渡し己の行為を詫びる月光院、大矢田神社


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ