「地獄砦の決闘!父と弟を殺され恋人を奪われた四兄弟が復讐に立ち上った!」
1990.4.5テレビ朝日/東映
キャスト
藤堂一郎/渡哲也 藤堂三郎/田中健 藤堂四郎/小西博之 藤堂小五郎/谷川竜 志乃/片平なぎさ あづさ/立花理佐 琴絵/岡田奈々 人斬り吉次郎/井上順 お時/樹々希林 村上将監/宍戸錠 安右衛門/山村聡 九十九十蔵/舘ひろし
悪逆の殿様により父は切腹・家名断絶、怒りのあまり殿の駕籠に斬りこんだ次兄は膾となって果てる。この恨みを晴らすべく、残った四兄弟はそれぞれ腕を磨き、五年を経て殿様が左遷された任地に集結する。しかし上州・岩井宿に赴任している殿様は、領民に慕われる善代官で、立ちはだかった四兄弟に過去の悪行を詫びる始末。当地を悩ませる野盗を片付け終ったら討たれてもよいとまで言う代官、しかも民衆は口々に代官を庇い兄弟をなじる。善代官と怪しげな浪人集団とでは話にならず、一旦引き下がる兄弟たちだが、もちろん殿様の性格がコロっと変わって聖人になんていう奇跡は、起きていないのだった。
ここからは脱線気味の活劇、野盗退治を経て代官所乗り込みとなるが、間には兄弟それぞれの泣き笑い人情劇も挿まれる。
ロケ地
・上州黒岩宿へ向かう藤堂一郎、不明(ダート、道端には植えられたばかりの松)。
・兄弟が集結する宿場はずれの荒れやしろ・籔田神社、籔田神社。参道と境内が使われる。舞殿はまだ萱葺、本殿屋根は鉄板化。扁額は当然そのまま。
・代官・村上将監が宿場へやって来る道、広沢池西岸沿いの道を田んぼ越しに。
・回想シーン、父の切腹後、殿様の駕籠に斬りこみをかけた次兄、二尊院紅葉の馬場。
・黒岩代官所、大覚寺明智門。
・宿場へ殺到する野盗のくだり、稜線にずらりと集結するさまはどこかのゲレンデか。
・回想シーン、志乃に別れを告げ去る藤堂一郎、妙心寺石畳か(夜間撮影)。
・野盗の砦のくだり、鋸山へ向かう河原は天神川・大堰堤上の砂河原。湖南アルプスのダートも出て、砦は若布谷にセットを組んで演出。後段では爆破炎上シーンもある。
・砦から連れ帰った野盗の娘が宿場で罵られ、小五郎に泣きつくのは広沢池北岸(水無し)。
・旅籠の倅・音松が得意げに語る大利根河原の立ち回り、大堰川河川敷か。
・代官が勘定奉行を接待する屋敷、中山邸通用門。
・藤堂に会いにやって来る志乃、話す水辺は柊野堰堤落差工下。そこからの帰り道、代官が雇った用心棒・九十九が藤堂に斬りかかる林、下鴨神社河合社裏手の糺の森。
・野盗の娘を罵ったことをちょっと反省する宿場の娘、恋人と来ている橋は下鴨神社泉川の橋。このあと野盗が出て娘に無体、四郎がやっつけるが娘は彼の胸に飛び込んで来てくれない。
・三郎と四郎と志乃の墓、不明(山腹)。小五郎があづさと去る道、藤堂が黒岩を去る街道、湖南アルプスか。
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