佐々木康監督作品 1960.1.9東映 44
キャスト
早乙女主水之介/市川右太衛門 可内(用人)/渡辺篤 守谷小四郎/北大路欣也 守谷瀬左衛門(小四郎父・長崎奉行与力)/香川良介 洗い髪のおりん(女掏摸)/木暮実千代 つむじ風の仙太(おりんの取り巻き)/堺駿二 お優(楼の女主)/花柳小菊 茜太夫/勝浦千浪 お菊/花園ひろみ 伴夢斉(宇喜多末裔)/月形龍之介 胡芳蘭(伴夢斉娘)/丘さとみ 唐金屋/山形勲 剣持左近将監(長崎奉行)/進藤英太郎 田所丹波(薩摩藩家老)/吉田義男
長崎出島に巣食う謎の怪人は、九州の雄藩に阿片を売りつけ徳川の天下を乱そうとはかる。長崎奉行も抱き込まれているが、心ある与力は主水之介に事を訴えようとしていた。長崎入り直後に与力の息子を助けた退屈のお殿様は、さっそく怪しの館へ乗り込み一当り、地下に隠された秘密を知る。
民の難儀を聞き救いを求められ、南蛮奇術一座の助けを借りて取り引き後の宴会に派手に登場した主水之介は、積み上げられた阿片を燃やし襲い来る悪党どもを薙ぎ払い、薩摩の家老たちを叱りつけ首魁の娘には手を差し伸べ、豪快な笑いを残し長崎を後にする。
ロケ地
・主水之介の懐中を狙い道連れとなる掏摸の男女のくだり、東海道の茶店は丘陵地の地道か。
・長崎の町なみや出島と館は全てセット。
・紅龍館から脱出してきた主水之介が港に入った怪しい船を遠見するくだり、琵琶湖。密貿易船・竜神号の向こうに近江八幡の山なみが見えている。
・殿様を追って旅ゆく用人と大目付、不明(地道に茶店あしらい、田んぼには積み藁)。
・船小屋で民の窮状を聞く殿様、琵琶湖岸か(沖ノ島と思しき島影、湖畔には松原)。
・帰り道の殿様、琵琶湖岸か(すぐ下が汀で岩浜)。
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